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尖った頭脳が集結して作る、新感覚の声優バラエティ番組『今宵、アフレコブースで。』企画の発起人である声優・津田健次郎&浪川大輔と番組プロデューサーが語る!

尖った頭脳が集結して作る、新感覚の声優バラエティ番組『今宵、アフレコブースで。』企画の発起人である声優・津田健次郎&浪川大輔と番組プロデューサーが語る!

『今宵、アフレコブースで。』クリエイティブプロデューサー・声優 津田健次郎、浪川大輔/マーケティング局企画部 大原康明

人気声優陣と気鋭のクリエイターがコラボレーションし話題を呼んだ『セカイ系バラエティ 僕声 シリーズ』,『スーパーチューナー/異能機関』のプロデューサー・大原康明が新たに挑んだのは、アフレコブースを舞台に繰り広げられる、声優たちの“ノンストップ・シチュエーションコメディ”。キングレコードのプロデューサーと声優の津田健次郎&浪川大輔によって立ち上げられたプロジェクトに、映像で貢献できることはないかと参画したWOWOWは、9月に予定されているステージ企画を盛り上げるべく新番組『今宵、アフレコブースで。』を共同で制作。配信をスタートさせた。プロジェクトのクリエイティブプロデューサーを務める津田健次郎&浪川大輔をゲストに迎え、番組の狙いやプロジェクトの展望など、大原プロデューサーも交えて存分に語るスペシャル座談会をお届けする。

クリエイティブなユニットとして、モノ作りをしたい

──3月29日から配信されている『今宵、アフレコブースで。』。アフレコブースを舞台として、ハライチの岩井勇気さん演じる"適当な"ディレクター・コッシーから課せられる無理難題を、津田さんをはじめとする声優陣が翻弄されながらも遂行していく姿を描いた"ノンストップ・シチュエーションコメディ"ですが、番組を作ることになった経緯について教えてください。

大原 キングレコードのプロデューサーさんと津田さん、浪川さんのあいだで「新しい取り組みをしていこう」というお話がありました。お二人がユニットを組んで、ステージを作っていく企画です。そこに我々WOWOWも参加させていただいたというのが、最初のきっかけです。ちょうど僕も「新しい企画やオリジナル番組を作っていきたい」と思っていた時期で、そんなタイミングにお声がけいただき、「すごく面白い企画なので、ぜひご一緒したいです」と即答させていただきました。

──津田さん、浪川さんがWOWOWに登場される機会はこれまでどのくらいあったのでしょうか?

大原 お二人とも、吹き替えというフィールドでずっとご一緒させていただいていましたし、以前僕がプロデュースしていた『僕声』という......非常にエッジの効いた(笑)作品でも、お二人にご出演いただく機会がありました。

浪川 そうですね。柄とか短剣とかの声をやりました(笑)。

大原 それに......実は僕が初めてプロデューサーとしてデビューした『脇役目線~主客逆転!教訓体感アニメ~』(2014年)という作品でアニメの声を務めていただいたレギュラーメンバーの一人が浪川さんだったんです。ですから今回、お二人とご一緒できてすごく嬉しかったです。『脇役目線』以降、色んなことを経験して、少しだけ成長した自分がお二人と新しい企画に挑めるというのは感慨深いものがありました。

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──キングレコードさん、津田さん・浪川さん、WOWOWという座組みのなかで、WOWOWが果たす役割とは?

大原 WOWOWはずっと映像を手掛けてきた会社なので、映像で貢献できることはないかと考えました。そこで、今回目指しているステージ(9月に東京・大阪で開催予定)を盛り上げる加速装置として番組を作ることができるんじゃないかと思い、『今宵、アフレコブースで。』がスタートしました。

──津田さんと浪川さんが新ユニット『超電導dB(デシベルズ)』を組むことになった理由とは何だったのでしょうか?

浪川 僕は津田さんのセンスやエンタメの作り方に憧れている部分があって、「津田さんみたいな人と何かモノを作ることができたら面白いんじゃないか」と、ずっと思っていたんです。一人で考えるよりも、考える頭がいっぱいあったほうが刺激にもなりますし、いいものができるんじゃないかとも思っていて。

それに、津田さんと僕は好きなものが結構似ているので、僕にできない部分だったり、「これは苦手だな」と避けてきた部分を津田さんに補っていただくことができれば、一緒に何か大掛かりで面白いことができるんじゃないかと思って、ずっと前から津田さんにも言っていたんです。

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津田 そうですね。現場の空き時間とかに、そういう話はしていましたね。僕らの業界って、新しいことをやりたがる方は結構いらっしゃるんですが、実際に馬力を出して実現していく人っていうのは意外と少ないんです。そういう意味でも浪川くんは、やりたいことを実現するために、具体的に動く人だということはわかっていたので。

あと、さっき浪川くんが「自分にできない部分」という話をしていましたが、僕もやっぱりそういうところがあって......浪川くんはマインドがエンターテインメントのほうにすごく向いているので、「ま~た、津田さんはすぐそうやって尖っちゃうんだから」みたいに言ってくれるんです(笑)。

浪川 ははは! そうそう(笑)。

津田 「尖りすぎでしょ?」ってね。そういう意味でも浪川くんと組むのは、僕にとってもすごくバランスが良くて。僕はどうしてもマニアックなほうに行きがちではあるので(笑)、僕の持っていないものをたくさん持っている浪川くんと組むのは非常に楽しいだろうなと思いました。

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浪川 なので、「ユニット」と言っても、クリエイティブなユニットのイメージなんです。この二人がメインで何かをするというよりは、僕らが何かを使って表現していくというような、新しい感じのものにしたいなと思っているんですね。今回は僕らも出演しますけど......。

津田 本当は......。

津田・浪川 出たくない。(ハモりながら)

一同 ははははは!

大原 今回は、「クリエイティブプロデューサー」という肩書きでお二人にはプロジェクトに参加していただいています。

津田 僕らがつけた肩書きではないけれど(笑)、役割としてはそういう感じなのかなあと思います。

──3話まで拝見しましたが(※取材は4月中旬)、いまのところまだユニット感は......。

津田 出てない(笑)。

浪川 そうそうそう! ははは!

──「"ユニット"ってどういうことなのかな?」と思いました。

浪川 「クリエイティブなユニットでいきたい」って考えると、腑に落ちません?

──そうですよね。なので、いまのお話を伺って「なるほど」と思いました。そういう意味でもこの先どうなっていくのかとても興味深いです。

大原 作戦通りですね(笑)。

津田 そうですね。なんとな~く「バラエティが始まったな」ぐらいの感覚でスタートしようということだったのでね。

アフレコ現場を知らないスタッフ陣だからこそできた、新しい視点のモノ作り

──「アフレコブース」に目をつけた理由は?

浪川 新しいものを作りたいと話しているなかで、「アフレコブースって、みんな知ってるのかな?」という意見が出たんです。我々はあまりにも知りすぎているので、アフレコブースのなかで起こることって普通なんですが、実はそれって普通ではないんじゃないか。窓ひとつない部屋で、無音でキーンって響く感じとかって......。

──視聴者からしたら、普通じゃないですよね。

浪川 そうそう。だからその、ちょっと普通じゃない部分を面白く表現できないかな? って思ったんです。みなさん完成したアニメは知っているけれど、できあがるまでってそんなには知らないと思うので、そういった部分を面白おかしく伝えることができたら、興味深く観てくれるんじゃないかと思ったんですよね。

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津田 知っているようで、本質的にはあんまり知らないんじゃないかなと。アフレコ風景って写真とかではよく見ますが、実際のアフレコシーンを見ることってそんなにはないと思いますから。

大原 番組が始まって以降の反響がすごいので、「やっぱりみんな、アフレコブースってあんまり知らない世界だったんだ」と思いましたね。

津田 ビックリするぐらい反響がいいですよね。

大原 本当に。「笑える」とか「楽しい」といった反響もたくさんありますが、シチュエーションコメディの設定やストーリー展開にまで反応していただいているので、「エンターテインメントとして、しっかりと楽しんでいただけているな」と実感しています。ここまでの手応えって、なかなか得られるものではないので、「大成功なんじゃないのかな」と思っています。

津田 いまのところね(笑)。

大原 先ほどお二人もおっしゃっていましたが、アフレコブースで起こっていることをこれまで知る機会があんまりなかったと思うので、「あ、こうやって録ってるんだ」とかって想像しながらご覧いただけると思います。......まあもちろん、ちょっと様子がおかしいんですが(笑)。

津田 『今宵、アフレコブースで。』は、ある種デフォルメされた世界ではありますから(笑)。

浪川 かなり(笑)。

大原 とはいえ、「ガヤってこうやって録ってるんだ」とかっていう感覚はやっぱり新鮮で。「アフレコブースを俯瞰で観ると面白いんじゃないか」と目をつけたのは、本当に素晴らしい発想だと思いましたね。

浪川 映像だからこそ、細かい部分まで見せられるっていうのもありますよね。台本を持ってマイク前に立って、ちらっと画面を見ながら台本を見るっていう、この微妙な動きって声優は普通にやっていることなんですが、一般の人にとっては普通じゃないんですよね。

でもそれがあまりにも自然で......まあ、本物の声優がやっているので当たり前なんですが(笑)、そういった所作があれだけのどアップで見られるっていうのはなかなかないと思います。声優ってね、正面から見られるのが一番苦手なんですけど(笑)、それを堂々とやるこの番組。

津田 やられた感じだよね(笑)。

浪川 「アンチテーゼを堂々とやりやがった!」っていうね(笑)。

大原 ははは! 「いっぱいカメラを回しやがって!」って(笑)。

浪川 そうそう(笑)。本当にあり得ないですよね。

津田 ほんとだよ(笑)。まあ、今回組ませていただいているスタッフさんたちって、普段はバラエティ番組とかを作っていらっしゃる方々なんですね。つまり、アニメーションやアフレコのことをほぼ知らないスタッフさんたちなんです。なので、我々が打ち合わせで何気なく喋ったこととかも「え! そうなんですね!」みたいに、驚きをもって受け止めていただくことが多くて。だからこそ「きちんとアフレコを見せていくのがいいんじゃないか」っていう発想になれたのかもしれません。

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大原 アニメの制作に詳しいスタッフの方だと当たり前に感じてしまうちょっとしたことでも、普段バラエティやコメディに携わっている方々だからこそ、別の視点で膨らませて、面白く作ることができるんじゃないかと思います。

ですから......もちろん声優ファンの方々にはきちんと届いてほしいと思いますが、そうではない人たち、アニメや声優さんのことを知らない方が観ても笑っちゃうような、どんな人が観ても「アフレコブースってこんなことをやってるんだ。面白いね」って感じてもらえるような番組に、演出の岡宗(秀吾)さんをはじめ、クリエイターの方々が引き上げてくださったなと思います。

津田 そういう意味でも、面白いコラボをいっぱいさせていただいていますね。普段バリバリのバラエティをやっていらっしゃる方がブラッシュアップしてくださる感じとか。いわゆる"声優バラエティ番組"ってたくさんありますが、ちょっとまた毛色の違うものにできたんじゃないかなとは思います。

浪川 最近は声優さんがテレビに出ることも多いですが、よく、「〇〇の声をやってください」って言われてその場でパッとやっても「おお、そうなんだ」ぐらいで終わっちゃっうじゃないですか。ああいった使われ方って、すごくもったいないなとずっと思っていて。

「声優ってこういう人たちなんです」っていうのをもっと深く知っていただく機会があれば、より興味を持っていただけるんじゃないかと思うんです。そういう意味でも、僕らは日々声優のお仕事をしているので、所作みたいなものを伝えることはできるのかなあと思います。

声優たちの"職人技"にテンションが上がった撮影現場

──浪川さんはナレーションとして登場していますが、印象的なことなどはありましたか?

浪川 「さすがみなさん、プロの人たちだな」って思いました。声優を目指している人とかはよくわかると思うんですが、コッシーみたいなディレクターに突然「こうやってよ」って無茶振りされたら、普通はできないと思うんです。それを「わかりました」とチャレンジする、みんなの勇気(笑)。涙が止まらなかったですよ。

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無茶振りする"適当な"ディレクター・コッシー(右奥)

津田・大原 ははは!

浪川 それでも形にできるっていうね。声優って「職人」と言われていますが、「本当に職人技だなあ」って、他人事のように思っています(笑)。

津田 ははは! ひとりだけ、『今宵、"ナレーションブース"で。』だからね(笑)。

浪川 そうそうそう(笑)。ひとりだけね。

──津田さんはアフレコブース側にいらっしゃいますが、出演されているみなさんについて、どのように感じましたか?

津田 本当に頼もしいかぎりでした。なによりもあの、スイッチがパッて入る感じが「みなさんすごいなあ」と思いましたし、面白かったですね。あんな風に、ほぼノーリハで「いけますよね、みなさん。じゃあいきましょう!」みたいな感じって、普通はないんですけど(笑)。台本もほぼ初見に近かったですから。

大原 スタッフ陣も、初めてみなさんが声を当てるところを見て「おお~!」ってどよめきましたから(笑)。演出の岡宗さんも「これイケるよ!」って。

津田 なりましたよね(笑)。

大原 一気にスタッフのテンションが上がったので、「やっぱりプロってすごいな」って実感したのを覚えています。

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津田 古い洋画に、わけのわからないセリフをあてるっていう。

浪川 あれ面白かった~。

津田 あれが一番最初に撮ったものだったんですが......僕らはみんな「ほぼ初見でも、いけるかな」ってなんとなく思ってたんですけど、そういう反響だったので、「ああ、なるほど」と。みなさんに驚いていただける要素のひとつなんだなと思いましたね。

──そして、3話の最後に「おや?」というシーンが出てきましたが、そろそろ......。

津田 「なにかが始まるよ」っていうね。

──「浪川さんが登場するのかな?」と思ったのですが。

浪川 ぜ~んぜん出てこないの、それが(笑)。

一同 ははははは!

津田 出てこないよね(笑)。

大原 粘る粘る(笑)。

浪川 そういう意味では仕掛けがあるんです。毎回最後に入ってる休憩所のくだりで津田さんがやっていることとか、ナレーションをしている僕が津田さんに語りかけている感じとか......そのうちわかっていきますので(笑)。

──ステージでの公演がこの番組のゴールということですが、そこに向けて意識しているところはありますか?

大原 ステージも番組と同じく、アニメファン、声優ファンの方だけはもちろん、多くの方に届けていく取り組みなので、番組がその一助になれるといいなと思っています。世の中においてエンターテインメントと呼ばれるものって......WOWOWもテニスや宝塚など様々なジャンルを放送していますが、そのなかのひとつとして「声優」というジャンルがあってもいいと思うんです。

ただ、そのまま出してしまうと生野菜になってしまうので、きちんと料理をして、観て下さる方が共感できるポイントにどれだけ近づけられるかというのが番組を作る上での宿命だと思っています。番組を観た方が「番組が面白かったのでステージを観に来ちゃいました」とか「初めてこういったステージを観たけど、面白かったです」っていうふうになってくれたら最高だなと思いますね。

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新しい境地を切り拓いてきたWOWOWに背中を押してもらっている

──これまで吹き替えやオリジナル番組に携わっていただいているなかで、WOWOWに抱いている印象をお聞かせいただけますか?

津田 WOWOWとは僕、わりと付き合いが古いんですよね。なので、ずっと見てきているんですが、そのなかで感じるのは......例えばドラマでは、いきなりものすごい社会派の方向にガーンと振り始めて、賞を取りまくっている印象があって。

本気度が高いというか......これだけチャンネルが増えたなかでも、WOWOWというブランドがずっと強く生き残っているのは、そういうところから来ているんじゃないかと感じます。すごく特殊だし、独自性が強いテレビ局だと思いますね。

浪川 津田さんのおっしゃる通り、「尖っている」というのに加えて......これはいい意味で捉えていただきたいのですが、自信があるんだと思います。打ち合わせをしていてもそうなんですが、「絶対に面白くなる」ってみなさん思っているんですね。面白いものを作るときって、面白いと思わなきゃ面白くならないんですが......笑いって、「面白いことを言ったから面白い」じゃなくて、そこに持っていくまでの雰囲気作りが重要で。

僕は芸人さんと何度もお仕事させていただいているんですが、やっぱりみなさん、その場を盛り上げるために雰囲気作りを大事にされているんです。それって「絶対に面白くするんだ!」っていう自信がないとできないことですから。だから今回も、一緒にやっていてすごく心強いなと思います。僕は結構臆病なので、「これで本当に大丈夫なのかな?」って......。

津田 不安がるよね。

浪川 そう。不安になりがちなんですよ(笑)。

津田 僕は絶対に面白いものになると思っているんですけどね(笑)。

浪川 そう。津田さんって、そういうところあるよね。そういうところがWOWOWだよね(笑)。

津田・大原 ははははは!

津田 うん。WOWOWだね(笑)。

浪川 なので、背中を押してくれるというか、「それでいいんだよ」って道を切り拓いてくれるような感じがしています。これまでもずっと新しい境地を切り拓いてきた会社さんだと思うので、社員の方たちもみなさん、そういう道の切り拓き方をされているんじゃないかなっていうイメージがあります。

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──大原さんはお二人とご一緒して、新たに見えた面などはありますか?

大原 プロデューサー気質の方々だなと思います。もちろん、演じるときは役者さんとしてしっかりと演じてくださいますが、ふと「あれってさ、こっちでもこういうことをしていたら、もっと面白くなるんじゃない?」とかって、パズルを組み上げて面白くしていくような発想ができるお二人なんですよね。

声優として表現者の道をひたむきに貫いていかれる方も多いと思いますが、お二人のように他のジャンルをもどんどん取り込んでいって、新しいことにチャレンジされている方って、声優の世界だけじゃなく、世の中全体として見ても稀有な存在だなと思うんです。プロデューサーの目線でも物事を捉えることができる、すごいお二人だなあと僕はすごく刺激を受けています。

津田 でもやっぱり、大原さん自身も特殊だと思いますよ? だってね、『僕声』の話がきたときに、「声優バラエティ番組で、コントをやってください」ってことだったんですが、蓋を開けてみたらもう尖りまくってて。『我が青春のクサリ荘』っていうコントでしたが、クサリ荘に住んでる漫画家たちが書いてるのがBL漫画なんですよ。「え? コントでBL? 何してるんですか?」って(笑)。

まあ、僕は尖っている人が好きなので、『僕声』の収録のときにも「大原さん、将来的に何か一緒にやりましょうよ」って話をしていましたが、それが今回、意外にも早く実現した感じで。ですから、『僕声』も『今宵、アフレコブースで。』も、大原さんじゃないと実現しなかった企画なんじゃないかと思いますよね。

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津田 ほかの人だったらもうちょっと日和った企画になると思うので。「いやあ、そこまではちょっとできないと思います。普通にトーク番組でよくないですか?」とかって言われそうな気がしますもん。でもやっぱり大原さんが入ってくれたことで、"声優無茶振り番組"みたいになりましたし(笑)、しかも引っ張ってきた声優さんも......「大御所連れてきちゃったよ」みたいな(笑)。

大原 逆に気を遣わせてしまって申し訳ないです(笑)。

津田 いやいや、とんでもないです。「大御所に躊躇なく無茶振りしてる!」って(笑)。やっぱりそれぐらいすごい決断力というか、勇気がありますよね。

「超電導dBが新たなバラエティを生んでいけると最高ですね」

──では最後に『今宵、アフレコブースで。』の今後の展開を楽しみにされているみなさんに向けて、メッセージをいただけますか?

津田 『今宵、アフレコブースで。』はいままでありそうでなかった声優バラエティ番組になっています。アニメーションやアフレコ、声優といったことに興味がある人もない人も楽しめますし、いろんなブレインが寄ってたかって面白いものを作ろうとしてるので、まずは最後まで番組を観ていただいて、興味があれば9月の東京公演・大坂公演に足を運んでいただけると幸いです。番組は番組でしかできないことをやっているつもりですし、舞台は舞台でしかできないことをやるつもりなので、楽しみにしていただきたいですね。

超電導dB(デシベルズ)としても......いまはまだ「超電導」ぐらいですが(笑)、ユニットとしてきちんと完成していきますので、そちらもお楽しみに。それから、このプロジェクトは単発として終わらず、番組としても舞台としても今後さらに発展していきたいと思っているので、長い目でお付き合いいただけると幸いです。よろしくお願いします。

浪川 僕は今のところナレーターブースから見ている身ですが(笑)、懐かしいテイストもあったりして、観やすい番組になっていると思うので、ぜひ最後まで観ていただきたいです。もちろん、そこには仕掛けがしっかりありますので、それも楽しみにしていただければ幸いです。

あと、お二人のお話を聞いていて思ったんですが、このユニットがバラエティの生みの親みたいなものになれるといいなあって......声優さんだけでなく、タレントさんや俳優さんをはじめ、色んなジャンルの人たちに広く門を開いていけたら、またそこで面白いものが作れるかもしれないですから。

そうやってずっとやっていくうちに、「超電導dB(デシベルズ)の企画に出たいね」なんて思ってもらえるようなユニットになっていけるといいですよね。我々が出演しないで、面白いものが作れたらいいなあって。そこがゴールかもしれないです。

津田 いや~、最高だよね。それで、パッケージとして売っていこうよ(笑)。

浪川 そうだね、営業マンとしてね(笑)。それをドキュメンタリー番組にしましょう。

大原 ははは!

浪川 自撮りでね(笑)。まあ、そういう感じで色んなことをやれたらいいんですが、まずは津田さんがおっしゃったように、このユニットを続けていきたいので、この番組、そして舞台のほうも含めて一緒に盛り上げていただければ幸いです。よろしくお願いします。

大原 今回、WOWOW単独だったら絶対に生まれていない企画だと思います。アニメーションや音楽の世界でも特に尖っているキングレコードさんの、そのなかでもとりわけ尖っていらっしゃるプロデューサーさんが旗を振ってくださっていますし、声優業界のなかでもとりわけ尖ってるお二人がモノを作ってくださっているので、色んなエッセンスが融合し、凝縮されて新しいものができていると日々実感しています。

将来的に「超電導dBが生み出すものって面白いよね」とか「今回も超電導dBがプロデュースしてるんだ。じゃあ絶対面白いだろうから観に行こう」といった絵が描けるとしたらすごく幸せなことだと思うので、そのために「WOWOWとしてできることはなにか」というのを突き詰めて、力になれるように頑張っていきたいと思いますので、引き続き番組もステージも、応援をよろしくお願いします。

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取材・文/とみたまい  撮影/祭貴義道  制作/iD inc.

<< 番組情報>>

『今宵、アフレコブースで。』
超電動dB特設サイト(https://www.wowow.co.jp/chodendo_project/)他で好評配信中

【出演】
津田健次郎、浪川大輔(声の出演)
井上和彦、内田雄馬、大河元気、岡本信彦、下野紘、高木渉、堀内賢雄
岩井勇気(ハライチ)

【スタッフ】
演出:岡宗秀吾/構成:鮫肌文殊、田中淳也、水野守啓/制作:NEXTEP
製作:「今宵、アフレコブースで。」製作委員会

<< ステージ情報>>

【公演情報】
<東京公演> 2019年9月14日(土)/9月15日(日) 会場恵比寿ザ・ガーデンホール
<大阪公演> 2019年9月21日(土)/9月22日(日) 会場松下IMPホール

【出演】
津田健次郎 浪川大輔 他

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