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石田ゆり子が出没するミニシアターとは⁉ 斎藤工と映画からライフスタイルまで語り合う「ミニシアターに愛をこめて」撮影現場に潜入!

石田ゆり子が出没するミニシアターとは⁉ 斎藤工と映画からライフスタイルまで語り合う「ミニシアターに愛をこめて」撮影現場に潜入!

斎藤工×石田ゆり子

斎藤工がMCを務め、コロナ禍において閉館の危機にさらされている全国各地の小規模映画館にエールを送るべく、4本の珠玉の名作を通してゲストとミニシアターについて語り合う「特集:ミニシアターに愛をこめて」。3月は女優の石田ゆり子をゲストに迎え『ナイト・オン・ザ・プラネット』、『ルル・オン・ザ・ブリッジ』、『穴(2001)』、『アメリ』の4本が放送される。今回、こちらの収録現場に潜入! 石田さんの独特の映画観や紹介作品についての歯に衣着せぬトークに斎藤さんも思わずうなる!? 収録後には斎藤さんが聞き手を務める形で、石田さんへのインタビューも敢行。この日の収録の感想に加えて、石田さんが出演し5月に放送が始まる「連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃」、さらに世の女性が憧れる石田さんのライフスタイルについても切り込む!

「僕の周りの女性はほとんどみんな、ゆり子さんの本、持ってます」(斎藤)

石田さんは斎藤さんが発起人のひとりを務めるミニシアター支援活動「ミニシアターパーク」にも賛同し、応援動画【See you at theaters!で会いましょう】にも出演している。もともと、2人は2015年に放送された、斎藤さん主演のドラマ「医師たちの恋愛事情」(フジテレビ系)にて共演しているが、斎藤さんと共にWOWOWの「映画工房」に出演している板谷由夏さんも同ドラマで共演。石田さんと板谷さんはこのドラマを機にプライベートでも親交を深めており、板谷さんの家の猫(石田さんが飼っている猫とはきょうだい!)の世話のために、石田さんが「映画工房」の収録現場に足を運んだこともあったという。

石田さんがこうしたトーク番組に出演するということはかなり珍しいが、気心の知れた斎藤さんがホストということもあり、和やかにトークは進んでいく。

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斎藤さんは石田さんについて「僕の周りの女性は、ほとんどみんな、ゆり子さんの本、持っています。生き方に迷った女性たちが、石田ゆり子という生き方をサンプリングするという憧れみたいなものがあるんじゃないかと。自分のアイデンティティー、主体性をもって自分の言葉で自分を表現するということをされて生きているからだと思います」と語る。

斎藤さんからの「ミニシアター系の好きな監督は?」という質問に石田さんは「私にとって、ミニシアターというと出てくるのはグザヴィエ・ドラン」と30代にして次々と話題作を生み出している俊英の名を挙げる。「『わたしはロランス』を見て『なんなんだ? これは...』って思いました。映像の作り方が好きで、目が離せないところがある。美しいなぁ...って」とその魅力を語る。一方でドラン監督の『たかが世界の終わり』を見て、最初から最後までほぼずっと「寝てしまった」ということも。「主人公の名前すら憶えていない」とのことだが、決して映画がつまらなかったから寝たわけではなく、交わされるフランス語に独特の不思議な「心地良さ」を感じたが故だという。

「パンフレットを買って映画館を出てじっと読む。そこまでが私にとっての映画です」(石田)

また石田さんは、映画を見に行ったら「必ずパンフレットを買う」と自身のルールを明かす。映画が面白かったら買うだけでなく「面白くなかったら、『なんでこんな面白くないんだろう?』と思って買います。(面白くなさの)正体を知りたい。隅から隅まで読みます!」という徹底ぶり。

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映画はほぼひとりで見に行くそうで、映画館を出たら購入したパンフを手に喫茶店に入り「パンフレットをじっと読む。そこまでが私にとっての映画です」と説明する。この日のトークでも、石田さんは、斎藤さん相手に忖度のない本音トークを展開していく。

最初に紹介されるのは、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』や永瀬正敏も出演した『ミステリー・トレイン』などで日本のミニシアターブームを牽引したジム・ジャームッシュ監督が、世界5都市の人間模様をタクシー運転手を通して描いた『ナイト・オン・ザ・プラネット』。

210318_ishidayuriko_nightontheplanet.jpg            (C)1991 Locus Solus Inc.

『ナイト・オン・ザ・プラネット』3/22(月)よる11:00    

日本では1992年に日比谷のシャンテ・シネ(現TOHOシネマズシャンテ)にて公開され、異例のロングランを記録した。

石田さんは本作のロサンゼルス編に出演するウィノナ・ライダーと「ほぼ同世代」ということで「(公開当時は)あのくらい若かったんです。30年前...信じられない。30年もたったんだ...」としみじみ。斎藤さんと本作におけるライダーのキュートな魅力について盛り上がる。

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斎藤さんは、ジャームッシュの存在が日本映画にとっての"黒船"であったことに言及し、当時の空気を肌で感じていた石田さんに「ジャームッシュの到来による変化を感じましたか?」と質問。石田さんは『ミステリー・トレイン』に触れ「衝撃的でした」と語り、本作についても「人々を美しく撮っていなくて、人間臭いし、街も全然美しく撮っていない」とジャームッシュ独特の人々や風景の切り取り方を称賛する。

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続く2回目の放送では、アメリカの人気作家であるポール・オースターが監督を務めた『ルル・オン・ザ・ブリッジ』を紹介。ハーヴェイ・カイテルを主演に、人生に絶望した男が偶然、手に入れた"石"に導かれて遭遇する不思議な体験を描くミステリアスな本作。

210318_ishidayuriko_luluonthebridge.jpg(C)1998 GLOWING STONE PRODUCTIONS INC.

『ルル・オン・ザ・ブリッジ』3/23(火)よる11:15

日本ではシネスイッチ銀座にて公開されたが、石田さんは「場所がいいし構えもいい。銀座で買い物をして、時間が余ったら『何やってるかな?』って」とお気に入りの劇場であることを明かす。

オースターが自ら脚本も担当している本作だが、斎藤さんはドラマでの共演経験を踏まえて石田さんに「ゆり子さんは脚本をすごく大切にされている印象があります」と語ると、石田さんは「脚本が一番大事」と明言。「どんないいキャスト、監督だったとしても脚本がダメだったら面白くない。まず読んで(出演を)決めたい」と俳優にとって、そして作品にとっていかに脚本が重要かを熱く語る。ちなみに5月放送の「さまよう刃」に関しても「脚本が最初から全部あって、すばらしくて何も言うことなかったです」とも。

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「二度と見たくないけど、『見なきゃよかった』とは思わない映画」(石田)

3本目に紹介するのは、今回の4作品の中でも最もミステリアスな"問題作"ともいえる『穴(2001)』。

210318_hole .jpg(C) 2001 - PATHE PICTURES LTD

『穴(2001)』3/24(水)よる11:15 

こちらは恵比寿ガーデンシネマ(現YEBISU GARDEN CINEMA)にて上映されたが、石田さん、斎藤さんは同劇場にも頻繁に足を運ぶそうで、恵比寿という街を含めた同劇場の魅力について語り合う。

『穴(2001)』はソーラ・バーチ、キーラ・ナイトレイといった当時まだ10代の若手女優が出演し、4人の若者たちが防空壕跡の"穴"で体験する恐怖を描くサイコスリラー。斎藤さんは本作の登場人物たちの関係性、特にソーラ・バーチが演じた主人公に言及し「"美人の隣の目立たない私"というのが、ミニシアター寄りの視点だなと思います」と分析。

石田さんは今回、初めて本作を鑑賞したが10代の俳優陣の演技を絶賛しつつも「二度と見たくない(苦笑)! 見ないぞ、見るもんか(笑)! "ひどい"んじゃなく、"怖い"。お化け屋敷にいる気分です。二度と見たくないけど、『見なきゃよかった』とは思わない映画になりました」と独特の言葉で本作の持つすごみを表現した。

『アメリ』現象とはなんだったのか? 石田ゆり子が本音でトーク!

そして今回、最後に紹介するのは、2000年代のミニシアターブームの代表作ともいえる『アメリ』。

210318_ishidayuriko_amelie.jpg (C)2001 - UGC IMAGES-TAPIOCA FILM - FRANCE 3 CINEMA - MMC INDEPENDENT - Tous droits reserves

『アメリ』3/25(木)よる10:45

2001年に渋谷のシネマライズにて公開され、連日満員のロングランヒットを記録した。SNSのなかった時代に口コミで熱狂を巻き起こし、オドレイ・トトゥが演じたアメリのファッションや髪形をマネする若者も多かった。

石田さんも本作の何よりの魅力として、オドレイ・トトゥ演じるアメリのかわいさ、そして劇中のファッションや美術、パリの風景などを挙げつつ、またも独特の視点で映画に切り込む! 一方、自身も監督として活躍する斎藤さんは、この『アメリ』の世界観が世界中のクリエイターたちに与えた影響についても言及。自らも意識せぬまま影響を受けていたとも明かす。社会現象ともいえるブームを巻き起こした『アメリ』とはなんだったのか? 斎藤さんと石田さんが熱く深く語り合う。
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また、トークでは2人は、近年の配信サービスによる映画鑑賞についても言及。コロナ禍でなかなか映画館に気軽に足を運べない中、配信サービスによる映画、映像コンテンツを鑑賞する流れはますます加速している。斎藤さんも石田さんも、映画館で映画を見ることを愛する一方で、こうした配信サービスも積極的に活用していると語る。石田さんは「ありがたい半面、寂しくもある。(作品が)多くの人の目に触れた方が幸せなのかな? とか」と複雑な思いを口にする。この先、さらに社会のオンライン化が進んでいったとしても、ミニシアターは「なくならないでほしい」と語り、斎藤さんも「(現代的なものを)足し算しながら、新しい存在の仕方、意義を見つけていけたらいいですね」と深くうなずいていた。

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収録後には、WOWOW FEATURES!のための対談インタビューも行なわれた。

斎藤:今日の収録はいかがでしたか?

石田:ここに呼んでいただいた時から、私、そんなことできるだろうか?と心配してて、なんせ勉強不足ですから...。

斎藤:とんでもないです。

石田:いつも「映画工房」を見ていました。

斎藤:一度、打ち合わせにいらっしゃったことありましたよね?

石田:そうなんです、なぜ私が打ち合わせにいたかといえば、板谷さんの猫の世話でいたんですけど(笑)。WOWOWさんの番組って、どこもすごくいい空気があって、それが私がWOWOWを好きな理由でもあるんです。スタッフの皆さんがすばらしいです。

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斎藤:今日はどうでしたか?

石田:すばらしいです。みんな、「いつまで話すんだよ...?」って空気を醸し出しながらも(笑)。カンペを揺らしながら...。

斎藤:見て見ぬふりをして(笑)。

石田:工くん、さすがだなぁと。すばらしいですね。

斎藤:とんでもないです。

石田:また呼んでください!

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斎藤:ぜひ! 皆さん喜ぶと思います。ドラマ「さまよう刃」についてもお伺いできればと思うんですが、今、どこも厳しい状況で、撮影自体がこれまでと違うかと思いますが、まさにコロナ禍でのロケだったそうですね?

210318_ishidayuriko_samayouyaiba.jpg連続ドラマW「東野圭吾 さまよう刃」 5/15(土)放送・配信スタート 毎週土曜よる10:00

石田:そうですね。去年の夏に撮っていて、当時は(感染の拡大が)収まってきたかな...? という時期だったんですが、それでもやはり、かなり気を付けながらやっていましたね。肝心なロケ場所がキャンセルになったり、特にスタッフの皆さんは本当に大変そうでした。

斎藤:フェイスシールドを本番以外はしないといけなかったり。夏場だと女性はメイクも汗で大変ですよね。

石田:暑かったぁ(苦笑)。

斎藤:ドラマ「さまよう刃」は非常に重い題材を扱った作品ですね。

石田:究極の選択を描いていますが、すばらしい作品になっていると思います。

斎藤:竹野内豊さんとは15年ぶりの共演でしたが(※2006年の「家族~妻の不在・夫の存在~」以来)、現場ではどうでしたか?

石田:工くんもご存知の通り、竹野内くんはそばにいるだけでマイナスイオンが出ているような(笑)。樹木のように、そよそよそよ~っと緑の..."フィトンチッド(樹木から発生する殺菌力を持つ化学物質)" か何か出てますよね??

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斎藤:出てますね(笑)。僕の印象だとおふたりとも動物愛がある方たちですが、そういう話もされたんですか?

石田:しょっちゅう動物の話をしていました。でも、竹野内くんは「もう動物は悲しいから飼いたくない」って言ってたんですが、私がしつこく勧めたので「ちょっと考えます...」って(笑)。

斎藤:おふたりとも、「石田ゆり子である」、「竹野内豊である」という自覚はされてはいると思うんですが、どこか無自覚で謙虚なすばらしい、憧れの先輩です。

石田:何ですか、それ(笑)? 工くんだって「自分は斎藤工である」って思ってるでしょ(笑)?

斎藤:思ってはいますけど(笑)。いや、いいんですよ、僕のコメントは(笑)。
最後に、ゆり子さんの生き方のアドバイスを世の女性たちにいただいてもいいですか? 「こういうことを気にして生きてます」というヒントをお願いします。

石田:普通のことです。ちゃんと睡眠を取ること。ちゃんと栄養を取ること。ちゃんと運動をすること。いつも同じこと言っていますけど、この3つさえちゃんとしてたら人は変なことにはならないと思います。

斎藤:なるほど。

石田:もしちょっと変になっている友達がいたら、この3つの何かがすごく欠けているはずだと思います。寝ていないとか、食事がめちゃくちゃになっているとか、運動を全くしてないとか。この3つは大事にしていただきたいですね。

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特集:ミニシアターに愛をこめて | WOWOWオンライン


斎藤工さんが全国のミニシアターにエールを送る。かつてミニシアターで映画ファンが熱狂した、世界の秀作4本を特集。映画の前後には案内役の斎藤さんと石田ゆり子さんのトークも。

「ナイト・オン・ザ・プラネット」 2021/3/22(月)よる11:00
「ルル・オン・ザ・ブリッジ」   2021/3/23(火)よる11:15
「穴(2001)」           2021/3/24(水)よる11:15
「アメリ」  2021/3/25(木)よる10:45

石田ゆり子さん出演ドラマ 連続ドラマW 「東野圭吾 さまよう刃」

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連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃|オリジナルドラマ|WOWOW

5/15(土)放送・配信スタート 毎週土曜よる10:00 ※第1話無料放送(全6話)
WOWOWオンデマンドにて配信予定

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インタビュー/黒豆直樹  撮影/祭貴義道

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