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  • 2019.07.05
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2019年7月定例会見要旨

7月5日(金)、定例記者会見を開催いたしました。概要は以下の通りです。

出席者:田中晃社長、黒水則顯副社長、山崎一郎専務、熨斗賢司取締役、水口昌彦取締役、田代秀樹取締役、山本均取締役、尾上純一取締役、冨澤律子カスタマーリレーション部長、太田慎也プロデューサー

1.新役員紹介/新組織の狙い(田中社長)
6月20日の株主総会で新しい役員体制が決まったので常勤役員を紹介する。取締役副社長の黒水は、グループ経営、リスク管理・コンプライアンス担当及びWOWOWコミュニケーションズの取締役会長を担当する。専務の山崎はマーケティングを担当する。新任の5名は、田代取締役が編成・制作・スポーツを、熨斗取締役が技術ICTを、水口取締役が事業・新規ビジネス、山本取締役は人事総務、そして尾上取締役は、IR経理、総合計画を担当する。
大幅な役員の交代に意図するところは2点ある。
・ダイナミックな世代交代と新陳代謝によって激変する事業環境に柔軟かつスピーディに対応するために、前例にとらわれず、新しいことにチャレンジし、イノベーションを継続していく。
・WOWOWの大きな強みである株主の地上波キー局とのパイプを活かし、テレビのクリエイターのDNAを社内に吸収し、最大の課題としているところのオリジナルコンテンツの制作力とコンテンツの展開力を大幅に高める。


2.新役員挨拶
田代取締役)
先月TBSを退社しWOWOWに来た。59歳にして新しい仲間と仕事が出来ることをワクワクしている。TV局は今、曲がり角と言われているが、私自身は地上波で出来なかったことをWOWOWで出来ることを楽しみにしている。新しいコンテンツはもちろんのこと、新しい放送・配信スキームを作る中で、TVの価値を上げていくことが私たちの仕事だと思っているのでご支援お願いしたい。
熨斗取締役)
放送・配信システムと、お客様に届けるまでのインフラをすべて担当することになった。私は長らく日本テレビにおり、技術畑を歩んできた。今までも高品質な番組を視聴者に届けてきたWOWOWを維持向上させ、さらに5G、4K8Kに取り組んで行きたい。
水口取締役)
28年間フジテレビにおり、コンテンツまわりの制作・編成を担当した。代表的な担当番組は「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」「平成教育委員会」である。その後パッケージビジネスの会社であるポニーキャニオンに10年間在籍し映画事業や新規事業を担当していた。これまでのキャリアの前半はお金を使う方、後半は稼ぐ方ということで、その人脈と知見を生かしたいと思っている。縁があり、WOWOWの任につくことができた。いい意味でこの会社に爪あとを残せればと思っている。
山本取締役)
WOWOW開局前の90年10月に入社し29年間勤めている。WOWOWは社員300名ほどの小さい会社だが、私は比較的人事異動が多く10を超える部門を担当してきた。沢山の部門を経験したことを人事総務の仕事に生かし、より一層WOWOWを魅力的な会社にしていきたい。引き続き広報も担当するのでよろしくお願いしたい。
尾上取締役)
92年に中途入社でWOWOWに入り、それ以来経理、上場後はIRを担当し、直近ではIRと経理を部長局長として担当していた。このたび役員となり、同じくIR経理を担当するが、加えて経営企画部門である総合計画も担当し、中期経営計画やメディアまわりの渉外を担当する。これまでIR経理という数字の部分に携わってきたので、その経験を活かし、WOWOWの企業価値の向上に寄与できるよう邁進していきたい。

3.加入分析(山崎専務)
最新の加入状況について。5月の新規加入は61,362件、解約は47,899件で13,463件の純増と、大きな正味増となった。6月の新規加入は58,182件、解約は58,604件で、422件の純減。
各月の加入分析については、5月は井上尚弥のボクシング世界戦、6月は東海テレビとの共同制作ドラマ「ミラーツインズ」が大きな反響を頂き5月6月は大幅な新規加入を獲得することができた。その結果、4~6月の第一四半期の全体の加入も順調に推移し、手ごたえのある形で着地できている。

4.「キッズアカデミー」について(冨澤カスタマーリレーション部長)
このたび、カスタマーリレーション部(以下CR部)にて8月に立ち上げることになりました加入者のお子様向けの企画「WOWOW キッズアカデミー」について、これまでの私どもの取り組みを振り返りつつ、ご説明させて頂く。
【「CR部」WOWOWの中での役割】
CR部は「お客様とWOWOWを繋ぐ役割」を担っている。WOWOWは月額制サービスなので、会員制のペイチャンネルならではの顧客接点作りに取り組んでいる。具体的には、カスタマーセンターを運営し、お客様対応に当たったり、お客様から寄せられた声を日々社内にフィードバックするような役割がある。最近はAIチャットボットなどを活用したデジタルでのコミュニケーションの施策も行っている。また、毎月お客様に郵送しているプログラムガイドの制作も私どもの役割である。
【「プラスW」サービスについて】
お客様に放送以外のプラスアルファの価値をお届けする目的で「プラスW」というサービスを展開している。番組の公開収録や試写会への参加、プレゼントが該当するが、最近ではコアファン層のコミュニティ化を視野に入れ、WOWOWの関係者とお客様、もしくはお客様同士が交流できるようなイベントの数を増やしている。最近行なったものでは、ボクシング番組エキサイトマッチのファンクラブの企画の一環として、番組の出演者たちとボクシング体験した後に懇親会を実施したり、WOWOWが大好きと言ってくださるお客様と社員がWOWOWについて語り合う会を実施したり、ゴルフの解説者から直接レッスンを受けられるゴルフクリニックなどを開催してきた。これらのイベントは、お客様に大変喜んでいただいているのと同時に、私どもにとっても、どのようなお客様が私どものお客様なのか、そしてお客様がWOWOWに対してどのような想いを持っているか、お客様の声を直接聞くことのできる貴重な機会と捉えている。
【「キッズアカデミー」の実施概要】
今回WOWOWの新しいお客様向けのサービスとして、「キッズアカデミー」という名称でお子様向けのイベントを実施していくことにした。目的は、「エンターテインメントを通じた、子どもたちの豊かな学び」。それを、様々な形で実現していきたいと考えている。新しいものに出会ったり、やったことのないことに挑戦する時の子どもたちの目が輝くあの瞬間が私は大好きで、そういう特別な体験が、子どもたちの豊かな未来につながるのではないかと思う。WOWOWが持てる資源を最大限に使い、子どもたちがエンターテインメントにもっと興味を持ち、夢や将来のことを考えるきっかけになれば、というのが私どもの想い。8月に予定している第一弾は、WOWOW放送センターでの番組づくり体験。辰巳の放送センターのスタジオで、アナウンサーやカメラマンやADを実際にやってみる、ミニ番組の制作体験をしてもらう。さらに、最先端の音響システムである3Dオーディオでの試写、社員食堂でのランチ、中継車の見学等を計画している。小学校4年生から6年生、16名の子どもたちに、一日じっくり時間をかけて行う、スペシャルなイベントである。今後の取り組みとしては、社内の各部署・現場と連携し、テニスやゴルフなどのスポーツクリニックや、コールセンターのお仕事体験、海外ドラマのアフレコ体験や、番組のインタビュワー体験など、子どもたちの目がキラキラと輝きそうなイベントを、2~3か月に1度くらいのペースで実施していく予定。

5.「WHO I AM」 について(太田プロデューサー、田中社長

(太田プロデューサー)WOWOWでは2016年から2020年まで世界中のトップパラアスリートにせまるドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」を放送している。今年の8月にシーズン4の放送がスタートするが、「放送はゴールではなくスタート」をキーワードに、このコンテンツが人の価値観を変え、広く社会に貢献することを目指し、コミック化や、写真展の開催、大学での授業等放送以外の展開を積極的に行っている。本日はそういった放送以外の展開を2つほどご報告したい。

【展開(1)「ノーバリアゲームズ」について】

「みんなちがって、みんないい」というテーマのもとに、6月1日に日比谷公園に120名ほどの出場者が集まり、ユニバーサルスポーツイベントとして開催した。MCに松岡修造さんを迎え、WHO I AMの音楽を手掛ける梁邦彦さん、またスポーツのジャンルやオリンピック、パラリンピックに限らず、「WHO I AM」に登場したカナダの車いすバスケットボールのパトリック・アンダーソン氏、チェアスキーの森井大輝さん、パラ水泳の木村敬一さん、サッカー元日本代表の北澤豪さん、総合格闘家の髙阪剛さん、プロゴルファーの東尾理子さん、シドニーオリンピック競泳日本代表の萩原智子さん、ラグビー元日本代表の大西将太郎さん、パラクライマーの小林幸一郎さんと、多才なゲストに参加いただいた。120人の出場者が性別、年齢、国境、障害の有無を問わず4つのチームに分かれ、色々な競技を通して、優勝を争った。松岡氏が会場に熱いメッセージを送り、冒頭から良い雰囲気を作り出し、トップアスリートたちは一般の参加者に対して、「『できない』と言っていたら人生、損するよ」などと優しく口添えして、まさにノーバリアの空間を作って下さった。まずは参加者全員が自分で書いた「ノーバリア宣言」をボードに貼り付け、その後、障害物競走や、ボール運び、みんなでアート作品を作り上げるなどの競技が展開された。車いすの方もいれば、子どももいれば、精神障がいがある方もいるといった多様な個が集まり、「できること、できないことがそれぞれにあっていい」「みんなで知恵を出しあい、助け合い、盛り上がれればいい」といった雰囲気の中で4時間のイベントが進行。梁邦彦さんとミュージシャンでもあるパトリック・アンダーソン氏が生演奏をしたり、音楽に合わせて、出場者で応援合戦もした。表彰式ではメダルが授与され、最後は全員で記念撮影をし、最後まで楽しんでいただけた。初めてのイベントとして立ち上げたので、ケガ人は出ないか、車いすの人はこんなことができるのか、と不安が多かったが、終わってみれば、来年もまたやりたいと言ってもらえた。パラスポーツを知ろう、応援しようという企画は多くあり、それは大変素晴らしいことだが、本イベントでは「知る」「体験する」という健常者目線の構図の先を目指した。全員が集まって、バリアがない中で、ともに取り組む場にした結果、参加者からから高い評価をいただき、勇気を出して立ち上げてよかったと思った。反省点はたくさんあるが、来年以降どうするかを社内で話しあっていきたい。当日、取材にお越しくださったみなさまに、この場を借りて御礼申し上げたい。

【展開(2)『I'mPOSSIBLE』について】

「WHO I AM」の映像が、IPC公認教材『I'mPOSSIBLE』日本版の一部として教材化され、今年から来年にかけて、全国の小学校・特別支援学校約21,000校、各都道府県・市区町村教育委員会へ、中学生・高校生版として約15,000校へ無償配布する。私たちはこのような、放送以外でWHO I AMの取り組みを届けられる場所を常に模索している。この教材を目にした子どもが例えば2040年に柔軟な発想で多様な個性を持って社会を築いていってほしいと願う。2020年はゴールでなくスタートという思いでこういった展開を今後も考えていきたい。

【シーズン4の内容紹介】

「WHO I AM」は、WOWOWとIPCの共同プロジェクトとして、リオパラリンピックが開催された2016年から、東京パラリンピックが開催される2020年まで、5年にわたり世界最高峰のパラアスリートに迫る大型シリーズ。東京パラリンピック開幕のちょうど一年前になるタイミングの8月24日よりシーズン4をスタートする。毎年8名のトップアスリートを紹介しているが、前回の会見で紹介していない4人を紹介したい。

・カリブの誇り 史上最速女王:オマラ・デュランド(ガイド:ユニオル・キンデラン)(キューバ/陸上)   
すでに5枚の金メダルを保持し、視覚障害・身体機能障害含めた全クラスの中でも史上最速の女性パラリンピアン。ガイドランナーとともに再び頂点を狙う。

・カナリア諸島のリトルマーメイド:ミシェル・アロンソ・モラーレス(スペイン/水泳) 
パラリンピック水泳の知的障害クラスで連覇した金メダリスト。三連覇を目指している。日本が大好きと公言し、初音ミクが大好きで「私はオタクです」と言う。

・アフガン帰り 不屈のカヌー王者:カーティス・マグラス(オーストラリア/カヌー) 
オーストラリア陸軍兵時代の派兵先のアフガニスタンで、地雷を踏んだことにより両足を失ってしまうも、救助隊に運ばれながら仲間たちに、「自分はパラリンピックに出てみせる」と話したという。不屈の精神力を持ってリオで金メダルを獲ったチャンピオン。
 
・インドが生んだ射撃界の超新星:マニッシュ・ナルワル(インド/射撃)
若干17歳。射撃を始めたのがわずか3年前、父親にピストルを買い与えられてから一日も休まずトレーニングをしている。現在パラ射撃界を席巻している注目株。

その他、日本の上地結衣選手も含めた8人のトップアスリートが登場する。彼らは1年後この東京にやってくると思われるのでその意味でも注目頂きたい。

田中社長)「ノーバリアゲームズ」の取材を頂いたメディアの方々に御礼申し上げる。
いよいよ東京パラリンピックが1年後に迫り期待が高まるが、同時に、その後はどうなるだろうという不安もある。東京パラリンピックが終わった後はおそらく今のような注目はされないだろう。WOWOWは2020年のパラリンピックの先を見据えながら、模索しながら取り組んで行きたいと思っている。

6.今後の編成トピックス(田代取締役・熨斗取締役)

【(1) オリジナルドラマ「アフロ田中」について】
WOWOWのドラマは、本格ミステリーや重厚な社会派ドラマが多いが、今後の視聴者層拡大を見据え、新視聴者層を開拓する目的で、こういった人気コミック原作を題材とした若年層向けのドラマも適宜放送する。本作品はWOWOWが事業参加しているParaviでも毎週同時刻より配信される。WOWOWのオリジナル作品がWOWOWの初放送と同時刻からParaviで配信されるのは初の試みとなる。「アフロ田中」は若者向けのポップなドラマでParavi加入層との親和性が高いと期待している。また、Paraviでは、キャストの素顔や舞台裏を含む未公開映像を特別編集した「アフロ田中 Paravi限定版」として配信する予定である。
さらに本作品は台湾での配信が決定しており、台湾の配信事業者KKTVで日本の放送の1時間後、台湾時刻の金曜深夜0時より配信される。

【(2) 「連続ドラマW そして生きる」について」】
主演は、今が旬の有村架純さんと坂口健太郎さん。舞台は東北。震災の爪痕が生々しい2011年、二人が東北の地で出会う。そこから、二人が強く生きるラブストーリー、ヒューマンストーリーを描く。脚本は、人間ドラマの名手、岡田惠和さんが担当し、WOWOWオリジナル作品となっている。本作品は、そのクオリティを十分に堪能いただくために全編6K収録を行い4KHDR版も制作した。さらに今回は、新たな音声の取り組みとして、最新の音響技術であるドルビーアトモス対応を実現した。これについては熨斗よりご説明する。
熨斗取締役)今回のドラマは、ドルビー社のご協力により立体音響であるドルビーアトモス方式で制作した。立体音響、3Dオーディオは色々な方式が出てきている。テレビの放送規格としてはBSを含め基本的には5.1chサラウンド方式で、水平方向、周囲にスピーカーを配置して音響を聴くというものだったが、3Dオーディオは縦方向、頭上、天井、斜め上といった方向に、立体的な3次元の空間の中で音響を聴くものである。映像で8Kをご覧になったことがあると思うが、どんなに画面に近づいても粗い映像は見えず、視界の中がほとんどその画面になるといういわゆる「没入感」という表現がよく使われたが、立体音響については「音の没入感」が非常に高いということが言える。ドルビーアトモスについてはドルビー社の特許であり、今回新しくできたドルビーシアターでドラマの第1話を上映することを想定して、制作段階からドルビー処理を施した。
田代取締役)今月27日にドラマ作品としては日本初となる4KHDRの圧倒的な映像美とドルビーアトモスの臨場感のある音声を体感頂ける試写会を大坂の梅田ブルク7内にあるドルビーシアターにて開催する。皆様には大阪での本試写会、また、通常画質で行われる東京での完成披露試写会についてご案内させて頂く。

【(3)ネット同時配信について】
全仏オープンテニスやボクシング井上戦といった注目の生中継番組の利用が好調に推移した結果、5月のネット同時配信の利用者数が2018年12月の本サービス開始以来過去最高を記録した。また、5月20日より対応したAmazon Fire TV Stick経由での視聴も好調に推移しており、WOWOWメンバーズオンデマンド自体の利用も活性化している。同時配信の番組カバー率について、5月が88.2%、6月は過去最高となる92.3%を達成した。今後もラインナップのブラッシュアップを図り、サービスの利用向上に努めて参りたい。

7.最後に(田中社長)
本日は新しい常勤の役員が勢ぞろいし、この新経営体制となった。7月からの新組織体制と合わせ、臨んでいくが、WOWOWがやるべきことは何も変わっていない。今まで以上にコンテンツ、イベントの1つ1つに、サービスやコミュニケーションの隅々に、WOWOWのオリジナリティを追求して、お客様に新鮮な驚きと感動を伝えていきたいと考えている。

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