PROJECT STORY 2

一夜限りのプレミアムコンサートが
できるまで。

「武部聡志 Original Award Show 〜Happy 60〜」
若手社員の挑戦

WOWOWは放送事業だけに留まらない、イベントビジネスにも力を入れています。
2017年2月に開催され、若手社員が中心となって動かした、このプロジェクトについてご紹介いたします。

※インタビュー内容は2017年12月1日時点の情報です。

武部聡志 Original Award Show

武部聡志 Original Award Show
〜Happy 60〜とは

松任谷由実さんのコンサートツアーの音楽監督をはじめ、平井堅さん、一青窈さんなど、大勢のアーティストとタッグを組んできた音楽プロデューサーの武部聡志さん。その音楽人生の折り返し地点である60歳を契機に、武部さんゆかりの豪華アーティストが一堂に会するコンサート「武部聡志 Original Award Show ~Happy 60~」が2月27日に開催され、翌月26日にはその模様をWOWOWが放送しました。
テレビ・映像業界の競争がますます激化していく現在、「番組」という映像コンテンツだけでなく、イベントの分野でも、これから多ジャンルにわたって上質で面白いものをどんどんつくっていこうというWOWOWの気概が表れたプロジェクトです。

このコンサートの企画・運営を担当した人

寺尾 梨花

エンターテインメントビジネス局 イベントビジネス部
2016年入社

寺尾 梨花

プロジェクトにどのように関わりましたか?

私が所属するイベントビジネス部は、音楽フェスやミュージカル公演などのイベントに出資をしてその売上配分で収益を得たり、他社事業へのプロモーション協力、そしてWOWOWオリジナルのイベントを企画組成・制作する部署になります。
今回のプロジェクトでは、この企画のアシスタント・プロデューサーとして各所との窓口となる業務を担当していました。イベントの場合は、出演者のキャスティングも、宣伝も、制作も、イベントに関わる全ての過程を我々が管轄します。大変ではありましたが、すごく貴重な経験になりました。

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イベントプロデュースという大舞台に取り組んだ、1年目社員の挑戦。

こうして担当者になりました!

部長から「ちょっと出て欲しい打ち合わせがある」と声をかけられ、気付けばこの企画の窓口業務は私がやるという状況になっていました(笑)。自然にフェイド・インしていった感じでしたね。
先輩方の仕事を見ていると、イベント事業というのは、いかに人脈があり、人との付き合いの中でどういうキャリアを築いてきたかがかなり大切な要素です。今回の武部さんの企画もそう。なのに、私にはまったく人脈も経験値もなく、ホントにゼロ中のゼロからのスタートだった。「このメールは私から送って良いですか?」と逐一確認することもしばしばで、「先方にとって失礼にあたらないか」を常に意識しながら業務を進めていました。

また、入社一年目でこの部署に配属され、初めてちゃんと担当として任せてもらえたのがこの企画だったので、"この企画は何に関しても寺尾に聞けば全て分かる"状態にしておこうと思っていたのは個人的な目標でした。
はじめてのことばかりで戸惑いも多くありましたが、経験値がないからこそとにかくどの現場にも足を運んで、自分の目で見て学び吸収しようという思いで臨んでいました。

とにかく大前提は「成功させる」こと。社内的にも、WOWOWオリジナルだからこそ意味のあるイベントをどんどんやっていかなければならないという使命感を持って、皆が働いていたように感じます。そのために、まず今回の武部さんの企画が大成功を収め、これからのイベント事業のお手本になるようなものにしたいという想いもありました。

めまぐるしくすぎる毎日、そしてイベント本番!

イベントの演出は、口頭で決まっていくことが多かったんです。中心にいる武部さんと、総合演出の松任谷正隆さんの何気ない会話の中で、「こういう演出がいいんじゃない?」という言葉が出たら、「即メモ! 即実行!」みたいな(笑)。お二人の頭の中にあるものを丁寧にヒアリングして、実際に形にしてみて確認する。そこからさらに指示が出て、反映させる。この繰り返しです。「先ほど松任谷さんがおっしゃったこと、こういう解釈で間違いないですよね? ではこの展開で、企画書にはこう記しておきますね」という風に、おふたりの意図を汲み取って、漏れがないように気を付けながら反映させていきました。

また、こちらからも具体的なアイディアを複数提案し指示を仰ぐことも心がけていました。演出が流動的に変わっていくこともありましたが、大変だという意識は実は全然なかったです。「素敵なアイデアだな。ぜひ実現させたい」という気持ちで、主催者チームが一体となって取り組んでいたと思います。

準備の段階では、まず招待状を発送して、一斉に戻ってくる参加希望のメールに返信するやり取りを100人単位で行わなければならず、連絡に抜けや漏れはないか、非常に心を砕きましたし、大きな緊張感を持って取り組むことになりました。

そして、イベント当日は、武部さんのキャリアをお祝いするコンサートということで、武部さんがこれまで一緒にお仕事をしてこられた多くの方々にご来場いただきました。

やはりこのイベントの要は、アンコールにあったように思います。アーティストの方々全員が、武部さんが弾く一台のピアノのまわりに集まり、各々の楽曲をメドレー形式に次々披露していく。実際に本番を目にするまでは、このパートがここまで感動的な仕上がりになるとは正直予想していませんでした。武部さんがこれまで手掛けてこられた音楽が、数十分に凝縮されたような、本当に素敵な1シーンでした。クライマックスのあるシーンでは、舞台袖でスタッフやバンドメンバーの皆さんも涙交じり...あの瞬間は今でも忘れられません。ここは放送でも絶対に使ってほしいと思っていました。

ひたすら全力疾走!

「すごい方々の中でお仕事させていただいたな」と今でも思い返すことがあります。でも、当時は全力疾走でした。「あの仕事、すごく大変だったでしょう」とよく言われるのですが、これだけは言っておきたい! 大袈裟じゃなくて、当時の私は楽しくて仕方がありませんでした。今すぐにでもあの日々に戻りたい!と思うぐらい充実していましたね。大勢のアーティストの皆さんが賛同してくれて、武部さんのもとに集まって、松任谷さんが出す指示で格段に魅力的な演出になっていく...。そんな様子を目の当たりにしていたので、「私たちは、今、ものすごく素敵なものをつくっているんだろうな」という確信的な思いを持ちながら、みんな働いていたと思う。だから本当に濃密で、楽しい毎日でした。

ただ、当時は、自分自身まだ一度も経験したことがないことばかりだったので、「先を見据えて行動する」ということが全く出来ていませんでした。気が付けば期限が迫っていたり、次の段取りが分かっていなかったり、何が分からないのかさえ分からなかったり...思い返せば沢山あります。ですので、自分が「成長できたな」と胸を張っては正直とても言えません。

ですが、自分の成長というよりも、みんなで何かすごいものをつくっていて、それに向かって全力疾走しているという体験を、1年目で味わえたことは大きな財産になったと思います。今は、一年前の自分よりは"多少"経験を積むことが出来ましたし、「あのイベント乗り切ったならもう怖いもんなしだね」と言われることも多いので、少しは自信に繋げることができたかなと思います。
仕事だということを差し置いても、これまでの人生の中のハイライトです! 実は今でも、家で夜な夜なDVDを見ることが...。友だちが来たら「ちょっと見てもらいたいものがある!」って見せたりもしています(笑)。

私が思う、WOWOWならではのイベント事業とは。

WOWOWはいろいろなジャンルのエンターテインメントを幅広く扱っていて、大勢の人が注目するメジャー級のものから、コアなファンに支持されるようなマニアックなものまでたくさんあります。その上、上質であることをうたっているところにカラーがある。それは、番組に限らずイベントでも同じで、映画・スポーツ・音楽・ステージなど、どんなものでもやれるチャンスはあると思っています。
イベント事業には、キャリアの中で築いていく人脈と、経験値と、新しいアイディアを生む力が何より大事ですが、その道のプロフェッショナルな先輩方が沢山いらっしゃるので、大きな強みだと思います。

MAKING OF

このプロジェクトのスタートから
今までの流れをご紹介いたします。

企画

企 画

どんなイベントにするのか、企画を立てる。オリジナルイベントとしての意図を明確にしていく。

編成

編 成

イベントの番組化を検討。いつ放送するのが最適かを考え決定する。

キャスティング

キャスティング

出演者はもちろん、イベントを支えるスタッフを揃えていく。

イベント準備

イベント準備

主催各社を集めた委員会や、総合演出の松任谷さんとの打ち合わせを経て、コンサートの中身を詰めていく。

番組準備

番組準備

カメラ位置や席数をイベント制作チームと調整。リハーサルを行い演奏内容や演者の動きを事前に確認する。

情報解禁

情報解禁

イベントの告知、番組が放送されることを世の中に伝える重要なポイント。

プロモーション

プロモーション

新聞やスポーツ紙、WEB媒体など様々な宣伝手法を駆使してより多くの人にイベントや番組のことを知ってもらう。

パンフレット制作

パンフレット制作

コンサートを記念した当日販売用のパンフレットを制作。

イベント開催・収録

イベント開催・収録

いよいよイベント当日。緊張感と情熱をもって、1シーン1シーンが作り上げられていく。

編集・納品

編集・納品

何時間にも及ぶ映像の確認と、音のバランス調整の作業を経て、ようやく1つの番組が完成する。

ON AIR

ON AIR

視聴者の皆様に感動をお届けする。

プロジェクトの流れ

この人に注目

このコンサートを番組にした人

西川 直之

制作局 音楽部 プロデューサー
1996年入社

西川 直之

プロジェクトにどのように関わりましたか?

私のいる制作局音楽部というのは、様々なアーティストの音楽イベントを番組化するなどの業務を行っています。 私も音楽部の前はイベントビジネス部にいて、その時の上司が武部聡志さんや松任谷由実さんらとご縁があった事、そして、武部さんの還暦祝いでイベントやろうという話も耳にしており、WOWOWオリジナルの企画としてこのプロジェクトがスタートしました。
このプロジェクトでは、イベントビジネス部でイベントが立案し、制作局音楽部で番組を制作するという2つのプロジェクトが同時進行し、番組放送もWOWOWでしか見ることの出来ない特別なプロジェクトとなりました。

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