2019.03.22

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ドラマ「虫籠の錠前」先行上映会開催! 鈴木拡樹×清原翔のリアルな"バディ"感に観客も熱狂!

ドラマ「虫籠の錠前」先行上映会開催! 鈴木拡樹×清原翔のリアルな

WOWOWオリジナルドラマ「虫籠の錠前」の先行上映が2月9日(土)、都内で開催され、W主演の鈴木拡樹&清原翔に豊島圭介監督、飯干紗妃プロデューサーが上映後の舞台挨拶に登壇した。

「バッカーノ!」「デュラララ!!」などアニメ化もされたライトノベルの著者・成田良悟によるオリジナルストーリーからなる本作。不器用だが腕の立つカゴロクと裏社会を口先で渡るナナミの凸凹コンビが、かつて秘密裏に人間の秘めたる能力を開発してきたカルト教団の謎に迫っていく。

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この日、都内は雪となったが、会場は満員で鈴木拡樹さん、清原翔さんらの登場を割れんばかりの拍手で迎えた。 

鈴木さんは、カゴロクという役柄について「こんなに優しい人間がいたらいいなと思いました。優しくて純粋な彼のファンになりました」と明かす。私生活が謎に包まれている点が、鈴木さん自身に重なるという指摘に「よく言われます」と笑いつつ「あて書きしていただいたのか? と思うような部分もあって、僕はランニングが趣味なんですが、劇中のカゴロクもかなり走ってます。こんなに趣味を活かせた作品はなくて、やりがいを感じました」と明かす。

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実は年上! 7歳の年齢差に衝撃!?

一方、清原さんはナナミについて「口が達者で、それで裏社会を生きてきた人間。自分の思いを周りに気づかれないために明るく振舞っている孤独感もあると思う」と分析する。

2人の凸凹の"バディ"感が本作の見どころだが、清原さんは「拡樹くんはこう見えて、僕より年上で...(笑)。最初は本当に知らずに『はじめまして』で、(歳が)近いものだと思ってたら、話をするうちに徐々に年齢を聞くハメになって(7歳年上と聞いて)衝撃を受けました(笑)」と告白。

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飯干プロデューサーは2人の関係について「2人は今回が初対面ですが、お互い人見知りで、そろりそろりと距離を縮めていく印象でした」とコメント。鈴木さんは「波長が合うというか、干渉し合わない人見知りで居心地が悪く感じたことは一度もないんです」と振り返る。これい清原も「多分、みなさんが受けた印象よりは仲がいいですよね(笑)」とうなずく。

鈴木さんは「見た感じ、そんなに会話がなかったかもしれないけど、僕はいろいろしゃべっているつもりだったのが、言葉になっていなくて、頭の中で完結していた(笑)」と語り、清原さんは「でもちゃんと、受け取って、返してました!」と応じ、これは豊島監督も「テレパシー? 楽屋で2人でシーンと飯食ってたのも実は会話してたのね?」と笑っていた。

鈴木拡樹のナポリタンの食べっぷりに注目?

撮影中のエピソードを尋ねると清原さんは、カゴロクがナポリタンを豪快にほおばるシーンに言及。「真っ白な衣装を着てたけど、カットの後に『こぼしました...』と言ってて、どこにこぼしたかと思ったら、(カメラからは見えないもものあたりを指して)このへんだった。かわいいなと思いました(笑)」と暴露。

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当の鈴木さんは、カゴロクのキャラクターが見えるこのシーンについて「ガッカリしました(苦笑)。『汚れてもいい』と許可を得ていて、おもいっきり汚れるかと思ったら、座ってて見えない部分で...。衣装さんにとってはムダでイヤなシミでしかない...」と狙い通りに白い衣装を汚せなかったことに反省しきりだった。

豊島監督は、舞台を中心に活躍してきた鈴木さんと、モデルから俳優へと転身した清原さんが織りなすコンビ感について「これまでの経歴が全く異なる、違う惑星から来た2人なので、芝居の質も全然違う。凸凹コンビにする上でそこを活かせたらと思った」と語る。

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特にカゴロクに関して、鈴木さんに対し「いままでやったことのない野蛮な感じで」「もっと野生児で」と要求を重ねたそうで、カゴロクが疾走するクランクインのシーンで「拡樹くんがアホの子みたいに走ってきたのを見て、『大丈夫だな。仕上げてきたな』と思った」と手応えを明かした。さらに「この先の第4話でも、大アクションシーンがありますが、巨大なテーブルをひっくり返して叫ぶ姿が想像の外すぎて絶句しました」と絶賛!

鈴木さんは「準備の段階で監督が『正しいことを求め過ぎ』とおっしゃったので、自分が間違っていると思うプランを積極的にやっていけば、(やり過ぎた場合は)監督が止めてくれるだろうと思いました。積極的に地雷を踏みに行く感じで、ボコッとしてるところは『踏んでみよう!』という繰り返しでした(笑)」と監督への信頼の上に出来上がった芝居だったと語った。

また豊島監督は清原さん演じるナナミについては「ある種、ルパン三世みたいなキャラになったらと思っていました。(清原さんは)もともとモジモジしたところがあるので(笑)、モジモジを取り去ってルパン三世になるのが今回の準備だった」と説明。

清原さんは「モジモジしてますか...?」と苦笑を浮かべつつ「こういう人間なんで、結構ハードルの高い役でした。ひとつ超えないとやれないので『ナナミになりたい!』という一心で近づけていきました」と振り返った。

飯干プロデューサーは、もともと2.5次元作品やアニメを担当しており、これらのジャンルの新しい取り組みができないか? というところから今回のプロジェクトが始まったという。成田良悟のオリジナルストーリーでドラマを制作するという試みについて、自身も成田作品の読者だったことを明かし「WOWOWにはドラマの部署はありますが、違う部署で作るからにはせっかくなので普段、映画やドラマの脚本を書かれていない方で、世界観が面白く、2次元っぽさを面白く描いてくださる方としてお願いしました」とその意図を明かした。

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個性豊かな"能力者"たちが続々登場!

カゴロク、ナナミ以外にも、個性豊かな実力派の俳優陣が演じる、様々な能力を持つ濃いキャラクターが毎回、登場するのも本作の魅力。豊島監督が「予算の許す限り(笑)、いろんな超能力が出てきます」と言えば、飯干プロデューサーも「キャラ祭りになっております!」とうなずく。

鈴木さんは「最初はすごくドロドロしたサスペンスが始まるかも...と思ったかもしれませんが、肩の力を抜いて、リラックスしてこの世界観に浸かってください。ひとりひとりのキャラクターをしっかり見てほしいし、どのキャラを愛していただけるかが勝負だと思っています。愛されたキャラクターはきっとスピンオフになってくれるんじゃないかと思います」と期待を寄せる。

清原さんも「個性豊かなキャラクターが出てきてテンポよく進んでいきます。カメラの奥の方に映っている方々も繊細な演技をしているので、ぜひその辺も注目してください!」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。

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WOWOWオリジナルドラマ「虫籠の錠前」は3月22日(金)よりWOWOWライブにて放送スタート(毎週金曜日よる10時~/全8話<第1話無料放送>)