2021.06.03

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日々の生活を支えてくれる飲食チェーン店にエールを送る、WOWOWオリジナルドラマ「ひとりで飲めるもん!」

プロモーション部 山本 絵里花 / コンテンツ企画部 宮田 徹

日々の生活を支えてくれる飲食チェーン店にエールを送る、WOWOWオリジナルドラマ「ひとりで飲めるもん!」

WOWOWオンデマンドで6月4日から全8話一挙配信、WOWOWプライムで6月4日から毎週金曜夜11:30より放送する大政絢主演のWOWOWオリジナルドラマ「ひとりで飲めるもん!」(全8話)。「凪のお暇」などで知られる人気漫画家コナリミサトが描く、働く女性のちょい飲みグルメストーリーをドラマ化。働く女性だけでなく、コロナ禍で困難が続く飲食店に対してもエールを送るような作品でありたいと企画統括の宮田徹は語る。その想いが核となり、名だたる大手飲食チェーン店の参加が実現。「チェーン店を基軸にプロモーションを進めたい」と宮田からバトンを渡されたのが、宣伝担当の山本絵里花だ。映画配給会社で宣伝を担当し2020年6月に中途採用で入社した山本が、宣伝の在り方を模索しながら“新しい力”としてWOWOWに風を起こす──!

宣伝の仕事は"作品を華やかに見せる"ための裏方作業

──山本さんは2020年6月に入社し、メディアビジネス局プロモーション部に所属されていますが、WOWOWに転職する以前はどんなお仕事をされてきたのでしょうか?

山本 映画の配給会社で配信プラットフォームへのコンテンツ営業を2年経験したのち、宣伝部に異動して洋画を中心に劇場公開作品のプロモーション業務に3年ほど携わっていました。もともと映画が好きで配給会社に入社しましたが、「映画だけじゃなく、広くエンターテインメントに携わってみたい」と思うようになってきたときに、WOWOWが人材を募集しているのを知り、応募したのが転職のきっかけです。

──WOWOWだったら、もう少し広くエンターテインメントに携わることができるんじゃないかと?

山本 そうですね。ドラマも好きですし、音楽や舞台などにも興味があったので、多岐に渡るコンテンツを手掛けているWOWOWなら広く携われるんじゃないかと思いました。それに私は洋画の宣伝をずっとやっていたので、基本的には海外から預かった作品の宣伝がメインで。オリジナルの作品が多い分、より現場とも距離が近く、宣伝としてできることが多くあるんじゃないかなと思いました。

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──WOWOWに入社したのち、『アクターズ・ショート・フィルム』、連続ドラマW「インフルエンス」、WOWOWオリジナルドラマ「FM999 999WOMEN'S SONGS」、連続ドラマW「密告はうたう 警視庁監察ファイル」といった作品のプロモーションを担当されているとのことですが、ドラマの宣伝とは具体的にどんな仕事をするのでしょうか?

山本 作品によっても異なりますが、担当することが決まったら、最初に宣伝の打ち出し方をプロデューサーの方々と一緒に考えます。その上でポスタービジュアルなどの制作物を検討していき、ターゲットに合ったプロモーションを作っていきます。ほかにも、作品の情報出しやタイアップ、取材や舞台あいさつなどのイベントなど、作品全般のプロモーションを手掛けます。

──前職までと現在を比べて、宣伝の進め方に違いはありますか?

山本 映画宣伝をやっていたときは、一つの作品について役割を分担しながら3、4人のチームで動くことが多かったんですが、WOWOWに入ってからは、基本的には各ドラマ作品に宣伝担当がひとりで......しかも、二つや三つの作品を掛け持ちしていて、それらをすべてひとりで把握しているので、「みんなすごい働いてる! これは大変なところへ来ちゃったかも!」と焦りました(笑)。

大勢のキャストが出演している作品でも、ひとりですべての事務所に連絡をとって調整していたり......宣伝という仕事は華やかに見えるかもしれませんが、"いかに作品を華やかに見せるか"が仕事なので、雑務作業や調整業務など裏方作業が多いんです。そこをしっかりやらないと作品の良さが伝わらないのですが、WOWOWのドラマ宣伝の皆さんはひとりひとりが的確に動いて膨大な仕事量をこなしているので「プロだな」と思いました。

──各作品につき宣伝担当がひとりというのは、なかなか大変ですよね。

山本 ただ、入社してから思ったのは制作サイドとの距離がすごく近いので、皆で協力しながら放送まで動いていく印象も強いです。洋画のときは、出来上がったものを宣伝していくことが多かったため、制作周りに携わる機会がほとんどなかったんですが、いまは現場に行って、どんな作品が作られているのか把握することができます。宣伝担当はひとりですが、プロデューサーや制作サイドの方たちが相談しやすい立場にいてくださるので、「一緒に盛り上げていこう」という雰囲気が伝わってきますし......ひとりとはいえ、ひとりで宣伝しているわけじゃないんだなと心強いですね。

今回の「ひとりで飲めるもん!」についても、宮田さんと制作会社さんでいい雰囲気をつくっていただいて、協力していただく店舗の方々も一緒に盛り上げてくださったので、後から私が宣伝担当として飛び込んでも安心して仕事ができました。

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大手飲食チェーン店が実名で登場するのが絶対条件だった

──6月4日放送・配信開始のWOWOWオリジナルドラマ「ひとりで飲めるもん!」ですが、企画の経緯を教えてください。

宮田 1月13日から始まったWOWOWオンデマンドをきっかけに、これまでWOWOWにあまり接してこなかった20代~40代、主に女性に向けた番組を作っていきたいという想いがありました。

そのための題材を制作会社のThe iconさんと「ひとり飲み女子はどうだろう?」と考えました。仕事や恋だけを描くのではなく、食を通して主人公の人となりを描いていく「ひとりで飲めるもん!」は、物語としてもターゲットにピッタリだと思ったんです。

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──コナリミサト先生の原作「ひとりで飲めるもん!」では、実在のチェーン店の雰囲気はそのままに、店名はぼかして描かれていますが、今回のドラマではすべて実店舗で登場します。

宮田 WOWOWでやるからには、スポンサーに縛られることなく、実際のチェーン店さんとしっかりタイアップを図ろうと。そしてそれを宣伝につなげようと思いました。「実店舗でできるのなら、この企画を進めよう」と決めて、一つ一つクリアしていった感じです。

8つの飲食チェーン店(天丼てんや、餃子の王将、吉野家、はなまるうどん、かつや、フォルクス、カレーハウスCoCo壱番屋、スシロー)の全店舗を合わせると、全国で5,800店ぐらいあるんです。その規模の告知・宣伝展開は、普通の広告でやろうとしたら大変費用が掛かり、普通のやり方ではなかなかできないことですよね。

それに、観てくださる方たちにもこれらの飲食チェーン店ってとても身近な存在だと思うんです。WOWOWオンデマンドをより親しみやすく感じていただくためにも、実店舗でこの企画を実現することは絶対条件でした。

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──そして、主人公の紅河メイを演じるのはWOWOWオリジナルドラマ初主演となる大政絢さんです。

宮田 この作品は、メイのキャスティングがほぼ全てを決めるんじゃないかと思っていました。カッコよくて、それでいて親しみやすい人という観点から探していて、「大政さんしかいないんじゃないか」ということになったんです。大政さんのインスタグラムにはご自身が作った料理の写真もよく出てきますので、作品にもピッタリだと思いました。

現場でも明るく振る舞ってくださるんですが、一方で、ものすごい覚悟をもってこの作品に臨んでいただいたようで、座長感も素晴らしいんです。現場を引っ張ってくださるような立ち居振る舞いで、共演者の皆さんのモチベーションも上がっていたと思います。

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──WOWOWオンデマンドでは6月4日から一挙配信、WOWOWプライムでは6月4日から毎週放送という建て付けにした理由は?

宮田 WOWOWオンデマンドを目立たせることが、これからのWOWOWにとって大切なことだからです。WOWOWの会員なのに、オンデマンドを追加料金なしで利用できることを知らないとか、複数台の端末で観ることができる(※)ことを知らない方が多いんです。そういったことを知って使うと非常に便利なサービスだと思いますし、長くWOWOWを楽しんでいただけるようになると思うので、少しでもそこに寄与したいというのが理由ですね。

※ 最大5台までの端末を登録することができる。複数端末による同時視聴はできないが、2つ以上の放送契約がある場合に限り、契約数に応じて最大3端末まで同時視聴が可能

──つい一気に観てしまうような気軽なテイストも、一挙配信にピッタリだと思いました。

宮田 オンデマンドで配信するからには、スマホでも観られる"手のひらに乗る小さな感動"をお届けしたいと思ったので、大仰ではなく、わかりやすくキャッチーなものがいいですよね。それに加えて、今回は予告に魂を込めています(笑)。次の店の一番いい食品の画を出す。「次の話は?」と、どんどん観ていけるのがオンデマンドのいいところだと思うので、「一気に全話観てしまうような作りにしたい」と、予告に力を入れました。

WOWOWをハブにして、飲食チェーン店がつながり合っていく

──大手飲食チェーン店8社と宣伝を進めていく上で良かったこと、大変だったことは?

山本 オンラインで全社会議をさせていただいたんですが、各社ごとではなく全体でそういった場を設けることができたのは大きかったと思います。「1社だけじゃなく、8社で盛り上げていこう」という共通の想いが強くなりましたし、会社という垣根をこえ、横のつながりも意識していただいたので、いいチームワークができたかなと思います。

もちろん細かいところは各社さんとのやり取りになるんですが、例えばある会社が「店内放送調整できるかもしれません」とおっしゃると、「うちもやってみたいと思います」という意見が出てきて、大政さんにもご協力いただくことができ、3社の店舗内で告知コメントが流れることになりました(※)。もちろん「自社製品を優先してプロモーションさせてもらいます」というスタンスはありつつも、なんとか協力できるようにと前向きな姿勢で考えていただけたのはとてもありがたかったです。残念だったのはコロナの影響でアルコール提供が難しくなり、検討いただいていたタイアップメニューなどが出来なくなってしまったことですかね。

※大政絢さん告知コメント(60秒)店内放送 実施店舗 
~もしご飯を食べに行く機会があれば、ぜひ耳を澄ませてみてください!~

【吉野家】     期間:6/11(金)~6/18(金) 店舗数:1149店舗(USEN配信の全店舗)
【はなまるうどん】 期間:6/18(金)~6/25(金)  店舗数:176店舗(USEN配信の全店舗) 
【スシロー】    期間:6/4(金)~7/23(金)  店舗数:587店舗  

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宮田 「『何話でうちが紹介されます』だけじゃなく『第1話は天丼てんやさんです』みたいに、お互いに言い合いましょうね」とか「中の人同士で絡みましょうね」といったように、皆さんが快くやり取りしていただいているのがすてきだなと思っていて。WOWOWのコンテンツをハブにして、飲食チェーン店の方たちがつながり合っていく感じがとてもうれしかったです。

──そういった雰囲気づくりも宣伝担当の山本さんの力によるものだと思うのですが、近くで見ていてどう感じましたか?

宮田 誰かが嫌な気持ちになる、みたいなことにならないのがすごいなと思いました。しっかり情報発信をして、粘り強く返事を待ちながら、返ってきたときに素早く対応できるのが山本のいいところだと思うんです。次の手をしっかり用意しながらも、ギリギリまで待てるというか......「もう次の準備はしてあるので、いつまででも待てます」みたいなところが一緒にやっていても心強かったです。

山本 ありがとうございます(笑)。店舗さんに使っていただけるような素材は、今回かなり用意しました。SNSで情報を得る人が多いんじゃないかと思って、SNSで使用してもらえるようなバナーを8社分作成してみたり......使っていただけるか分からないけれど、あらかじめこちらで用意しておく、みたいな準備はしていました。

「こういうのありますか?」と聞かれたときに作るのでは遅いんじゃないかと思っていて。例えば「ポスタービジュアルができたので使ってください」と各社さんに送りはしますが、そこに「御社の告知入りのものも個別に作ってみました。使えるようでしたら、使っていただけますか?」と材料を多くそろえておくことで、もしかしたら使っていただけるかもしれないと。

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──そういった細かい積み重ねが大事ということですね。

山本 そうですね。使えるツールだけは作っておこうと思いました。

宮田 仕事って効率重視でやるほうがラクだし、無駄になることも少ないですよね。でも、そこをいとわず、ちゃんと汗がかけるような働き方をしているので「なんでこれやっていないの?」と思うことはまったくなかったですね。それが山本の持ち味だと思います。

「チェーン店を基軸にしてプロモーションをしたい」とオーダーしたら、それを自分のなかで膨らませて実現に向けて動いてくれる。ただ言われたことをやるのではなく、きちんと先回りして、一つ一つを大きくしていってくれる。まいた種をしっかりと実に変えてくれる、山本のような宣伝担当の存在はありがたいですね。

──今回は実店舗を動かすという特殊なケースだったとは思いますが、この経験を今後どのように生かせそうですか?

山本 企業の垣根をこえた取り組みやタイアップを、今後もやれたらいいなと思っています。実店舗とタイアップを組むことはドラマだとキャスト競合などの兼ね合いもあり特にハードルが高いですが、今回の経験を生かして、少しずつやれることを増やしていきたいですね。そうやって次につなげるためにも、「ひとりで飲めるもん!」でチェーン店さんたちといい関係を築いていかないといけないと思いました。

宮田 今回ご協力いただいた飲食チェーン店さんのように、多くの人の生活に近いところにある存在って、やっぱり誰もがイメージしやすく、印象に残りやすいですよね。飲食店に限らず、そういった方たちに面白がっていただけるような企画を提案して、一緒に作っていく。共創しながら一緒にムーブメントを起こしていくようなことを今後もやっていけたらいいなと思いました。

──実店舗が使えたことが「ひとりで飲めるもん!」をドラマ化する上で一つの目玉だったと思いますが、一方で「原作のここは絶対に外したくない」と意識した部分はどこでしょうか?

宮田 主人公メイのギャップですね。前半の仕事パートがカッコいいメイであればあるほど、後半のご飯パートでのかわいいメイが生きてくると思っていたので、そのギャップをきちんと出すことを意識しました。キリっとした大政さんと、かわいくおいしそうに食べている大政さんのギャップが勝負だなと思っていたので、そこをいかにきちんと見せるかがポイントでした。

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──一つの話で二度おいしい感じがしました(笑)。

山本 ですよね(笑)。お仕事パートでのメイの衣装やメイクもすごくかわいくて。グルメドラマですが、"働く女性の悩み"みたいなものも共感ポイントになるのかなと思います。メイがオシャレすぎてなかなかまねできないかもしれませんが(笑)「カッコいいな。かわいいな」と思いながら、どっちのメイも楽しんで見ていただければと思います。

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──コスメ会社でメイが働いているというのも、女性たちに刺さるのではないかと思います。イガリシノブさんがプロデュースするブランド「WHOMEE」が商品として登場したりと、細かいところでも女性たちの琴線に触れる仕掛けが施されているなと感じました。

山本 大政さんにも女性誌をメインに取材を受けていただいて......普段だとテレビ誌がメインになるんですが、今回は女性の目に触れるところに多く届けたいと思っていたので、WEB媒体も美容情報のキュレーションサイトのような、比較的女性の目に留まりやすいところを中心に当たりました。

自分から手を挙げれば実現する可能性がある面白い会社

──山本さんはWOWOWに転職してもうすぐ1年ということで、今後チャレンジしてみたいことはありますか?

山本 まずは何よりも、宣伝のプロになりたいと思っています。私自身、まだWOWOWの宣伝に慣れていないところもあるので、もっと経験を積んで力をつける必要があると思っています。その上で、宮田さんも元々宣伝部にいらしたように、WOWOWはジョブローテーションでいろんな部署を経験している人が多いこともあり、私もできることにはチャレンジしていきたいですし、映像を作る側にも立ってみたいという気持ちがあります。公募制で番組作りが行なわれていたり、「やりたい」と言った人が物事を実現できる会社ではあるので、積極的に手を挙げていきたいと思っています。

──宣伝を担当された『アクターズ・ショート・フィルム』は、編成部の方が制作を担当されていたそうですね。

山本 そうなんです! 最初に聞いたときに「え!? 編成の人が作品を作るんだ」ってビックリしました(笑)。そういうところがすごく面白い会社だと思います。意見がちゃんと上に上がっていくというか、いろんな人が作品を作れる環境にある。だから私も、ゆくゆくは宣伝以外のことにも携わっていきたいなと思っています。

──山本さんがお仕事をするうえでの「偏愛」や、大切にしている哲学を教えてください。

山本 「柔らかくありたい」とは思って仕事をしています。忙しくなると、どうしてもピリピリしてしまったりと、心の余裕がなくなってしまうんですが、間口を広くしておかないと相談ごともしにくいですし、いろんな情報が入ってこないですよね。あと、ある程度自分のなかに余白を持っておかないと、フラットでいられないというか。

そこそこ経験値が増えてくると自分だけの物差しで進めてしまいがちですが、そういったときに誰かに相談したり、視聴者になり得る家族に意見を聞いてみたり、一度立ち止まってみると、まったく違う視点で気付きがあったりするので......ひとりよがりにならず柔軟でいられるように、とは思っています。忙しくても余裕を持っている人でありたいな、と。なかなか難しいですが...。

宮田 あんまり焦ったりしないよね。

山本 ポーカーフェイスというか、表情にあまり出ないタイプなので......。でも、内心すごく焦っているときはよくあります(笑)。

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宮田 中途で入ってきた人だからこそできる、風の起こし方があるんじゃないかと僕は思っていて。現状に何かしらの変化が欲しくて会社は山本を採用しているわけですから、あんまり染まりきらず、自分をもっと出しながらやってほしいなと思います。風を起こせるのって、そういう人だと思うんです。いままで違う畑で、違う常識の中にいた人が入ってくるっていうのは、会社にとって現状を変えるチャンスにもなりますよね。そういった人が活躍してくれると、もっともっと良い会社になるんじゃないかと思います。

山本 入社してからもうすぐ1年ですが、その間にもWOWOWオンデマンドのローンチがあったりと、どんどん状況が変わっていくので「ついていかないと!」という気持ちがあります。そうやって変わっていくWOWOWを、いまご覧になっている方たちも、新たに触れる方たちも楽しんでいただけるように。「WOWOWってこういうこともできるんだな」と思っていただけるように、視野を広く持っていたいと思います。

宮田 もちろん、壊すだけじゃなく、いまあるいいものは大事にしながらですね。僕はクリエイターの人たちと一緒にディスカッションしながら、面白いテレビ番組を作ることが一番好きなんです。だから、今後も番組作りを続けられると幸せだなと思いますし、若い人たちにもどんどんそういった経験をしてほしいですね。

──コロナを経て、仕事に対する考え方に変化はありましたか?

宮田 「なぜ作るんだっけ?」ということを、一生懸命考えるようになりました。「~だからこそ作らなければならない」とか「~だからこそ働かなければならない」といった、核みたいなものをちゃんと考える機会が増えましたよね。真剣みが増した気がします。

──「ひとりで飲めるもん!」で言うと?

宮田 コロナ禍で飲食店が厳しい状況に置かれているなかで、何か背中を押せるといいなと思いました。それに、僕らもコロナ禍において......日々の食生活だけじゃなく、ちょっとした気晴らしとしてもチェーン店を利用しているので、すごく支えてもらっている気持ちがあるんです。

「そんな彼らに僕らができることってなんだろう?エールを送るようなことをしたいな」と考えたときに、今回のような、みんなが安心して行きたくなるような食事の場を反映させたドラマを提案できるんじゃないかと思ったんです。「コロナ禍でも人の心がちょっと温かくなるようなものを作りたい」という想いが大きかったですね。

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インタビュー/とみたまい  撮影/祭貴義道

WOWOWオリジナルドラマ「ひとりで飲めるもん!」
2021年6月4日(金)よりWOWOWオンデマンドにて全8話一挙配信
2021年6月4日(金)よりWOWOWプライムにて毎週金曜夜11:30~放送

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■1軒目『天丼てんや』予告(10秒)

■2軒目『餃子の王将』予告(10秒)
店内サイネージにて予告映像放映 期間:6/4(金)~7/31(土) 店舗数:128店舗

■3軒目『吉野家』予告(10秒)
大政絢さん告知コメント放送 期間:6/11(金)~6/18(金) 店舗数:1149店舗

■4軒目『はなまるうどん』予告(10秒)
大政絢さん告知コメント放送 期間:6/18(金)~6/25(金) 店舗数:176店舗

■5軒目『かつや』予告(10秒)

■6軒目『フォルクス』予告(10秒)

■7軒目『カレーハウスCoCo壱番屋』予告(10秒)

■8軒目『スシロー』予告(10秒)
大政絢さん告知コメント放送
待合スペースモニターでの予告映像放送 
期間:6/4(金)~7/23(金) 店舗数:587店舗 


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