2024.01.09

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「なんとしてでも届けたい」 コンテンツ愛が宣伝の原動力に。

カスタマーエクスペリエンス局コミュニケーションデザイン部/2009年新卒入社

「なんとしてでも届けたい」 コンテンツ愛が宣伝の原動力に。

WOWOWで働く社員にインタビューし、仕事のやりがいや苦労、働きやすさ、WOWOWならではの企業文化に至るまでを深掘りする特集企画です。今回はコミュニケーションデザイン部に所属する社員へのインタビューです。

WOWOWを選んだ理由


宣伝という仕事は小さい頃からの憧れでしたが、特に大きなきっかけになったのは、大学時代にアルバイト先の映画館で行なわれたハリウッド映画のプロモーションイベント。壮大な演出や凝った企画で、映画の世界観がスクリーンを飛び出して魅力たっぷりに表現されているのを目の当たりにし、作品の魅力を多くの人に届ける宣伝の仕事に心をつかまれました。それから、宣伝の仕事への憧れを抱きながら就職活動をスタート。業界を絞らず、自分が「好き」で「世の中に届けたい」と思える商品やサービスを扱っている会社を中心に挑みました。もちろん、WOWOWもその中の1社。両親の影響で映画や海外ドラマが大好きで、特にWOWOWで放送しているコンテンツは一流のものばかりだと感じていました。入社の決め手は、内定後に人事局長の方が、私の採用理由を直接丁寧に説明してくださったことです。学生ひとりひとりと向き合う姿勢、そして自分を必要としてくれたことにとても感激しました。

業務内容

コミュニケーションデザイン部は、WOWOWで放送・配信するコンテンツの宣伝を担う部署です。宣伝はPRと広告の大きく2種類に分けられます。PRはメディア(媒体)に自主的に興味をもってもらえるような情報発信を行なって、無償で自社のコンテンツを記事にしていただくこと。一方、広告はメディアの広告枠を買い、告知内容を自分たちで考えて宣伝を行なう手法をいいます。私は入社から約10年間音楽番組やオリジナルドラマ・映画・海外ドラマのPRを経験し、現在は全ジャンルの広告施策を担当。各コンテンツにとって最適な広告施策を提案・実施しています。

PR領域で求められること


PRで大事なことは、社内外の関係者との信頼関係の構築だと思います。PRは、端的にいうと記事としてWOWOWのコンテンツやサービスの露出を増やすこと。例えばオリジナル番組のPRは、世の中に番組のことが何も知られていない状態からのスタートになります。そのためすべてを自分で考える必要があり、まずはコンテンツのプロデューサーと全体的なプロモーションプランを立てるところから始めます。その上でキャストやスタッフの方に取材時間をいただいたり、記者会見を実施するといった大きな施策から、記者に番組の魅力を直接売り込むような地道な取り組みまで、幅広い施策を行ないます。どれも自分ひとりでできることではなく、プロデューサーなど社内はもちろん、記者やキャストのマネージャー、番組制作スタッフの方々など多くの関係者の協力なしでは世の中に情報を届けることができません。だからこそ、信頼関係の構築が何より大事だと思っています。
そのために必要なのは、日々のコミュニケーション。可能な限り撮影場所やライブの収録会場などの現場に足を運び、キャスト・スタッフの方々と会話をする。記者の方々と頻繁に情報交換を行なうため、できるだけ直接会いに行って顔を合わせて話をする。そういったコミュニケーションを密に取り続けることを大切にしています。

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広告領域で求められること


広告において大切なのは、コンテンツを届けたい人に適切に届けられるかどうかを見極めること。その命運を握るのが、広告枠の選定です。例えば、オルジナルドラマの地上波CMを打った時のことです。WOWOWのドラマに出演するあるキャストが、ドラマ好きや関係者の間で話題になっている地上波のドラマに同時期に出演することが分かりました。この番組にCMを入れると話題になるのでは・・・と考え、日頃からお世話になっている局の方と直接交渉し、その地上波ドラマのCM枠にドラマWのCMを打つことができました。放送当日は「まるでドラマが連動しているみたい!」と予想以上にSNSが大盛り上がりし、大きな話題を生み出すことができました。
世の中にコンテンツを届けるために、マーケティングとしての数値も大切ですが、それ以上に視聴者・ファンの生の声を拾いターゲット理解を深めること、そして日頃からの関係者の方とコミュニケーションを取ることが大切だと改めて実感しました。

宣伝として大切にしている心構え


WOWOWで宣伝に携わる魅力は、多種多様なジャンルの一流コンテンツに触れ、その魅力を多くの人々に届けることができることだと思います。ジャンルが多岐にわたっているからこそ、今まで自分が触れたことのなかったコンテンツを担当することも多い仕事です。そんな時はまず、そのコンテンツをとことん好きになることから始めます。自分が心から良い・好きだと思えるものでないと、世の中に魅力を届けることはできないから。そのコンテンツのファンに直接話を聞きにいったり、番組プロデューサーに企画に対する想いを聞いてみたり。コンテンツの魅力を深くまで知ることで、「なんとしても、この番組を世の中に届けたい」という強い意志へと変わる。思うようにいかず心が折れそうな時もありますが、その想いを大切にして乗り越えてきました。

今後の目標


入社してから今まで、音楽番組やオリジナルドラマ・映画など幅広いジャンルの宣伝を経験させていただきました。その上で、広告やPRだけでなくSNSや自社メディアなど全媒体における宣伝プランを構築し、コンテンツの魅力を世の中に届けていく宣伝のプロ、いわゆる「宣伝プロデューサー」になりたいと考えています。そのために、劇場公開映画の宣伝をはじめ、これまで以上に大きな規模のプロジェクトにチャレンジするなど経験を広げていきたいです。また、宣伝の仕事をしている中で、これからはブランディングの知見も必要だと考えるようになりました。世の中からWOWOWがどう見られているのか、そしてこれからどう見てもらいたいのか。それを客観的に理解し考えていかないと、効果的な宣伝施策を考えられないと感じました。新しい知見も取り入れながら、コンテンツの魅力発信にとどまらず、WOWOWをより魅力的に感じていただくためのブランドイメージを作れるような人材になることが目標です。