2025年度入社式の模様をお届けします

4月1日に赤坂本社にて2025年度の入社式が執り行なわれた。
新たにWOWOWに加わることになったのは、新入社員4人とキャリア採用者2人の計6人。入社式ではまず、辞令の交付が行なわれ、ひとりずつ名前を呼ばれると、やや緊張した表情を見せつつもそれぞれ「はい!」と力強く返事をし、山本均代表取締役 社長執行役員より辞令書を受け取った。
代表取締役 社長執行役員 山本均
あいさつに立った山本社長は「皆さん、入社おめでとうございます。WOWOWへようこそ!」と新入社員たちを祝福し「WOWOWは1991年4月1日に開局して34年がたち、もうかなりの老舗、古株企業と言っていいかもしれませんが、社員は319人(2025年3月末、単体)しかいません。つまりここにいる6人の皆さんは、かなりの割合を占める存在であり、今日からWOWOWの戦力だと思って期待しています」と激励の言葉を贈る。
そして「皆さんご存じの通り、現在WOWOWは、激しい競争環境のもと、6年連続で加入件数は純減するという大変厳しい状況にあります」と事業環境に言及しつつ「このような中で戦っていくためには、社員ひとりひとりが腕を磨いて、われわれにしかできない独自の価値を生み出していくことが重要だと思っております。皆さんも自分の個性を大事にして、自分の好きなもの、自分の技、自分の腕を徹底的に磨いて、ひとりひとりが違った役割でWOWOWに貢献できるように今日から一生懸命、頑張ってください」と新入社員たちへの期待を口にした。
さらに「WOWOWのパーパスは『人生をWOWで満たし、夢中で生きる大人を増やす』というものです。エンターテインメントでお客さまを豊かにするというのが、まさにWOWOWの存在理由です。これは大変すばらしい、夢のある仕事であり、価値のある仕事だと私は思っています。そういった仕事を今日から皆さんと一緒に頑張ってやっていきましょう!」と力強く呼びかけ、新入社員たちは真剣なまなざしで社長の言葉に耳を傾けていた。
入社式終了後には、新たな門出を迎えた新入社員たちに「WOWOWで実現したいこと」や意気込みを語ってもらった。この日は、あいにくの天気ということもあって「朝から満員電車で、しかも40分も遅延してしまって......(苦笑)」と早々に社会人の"洗礼"を受けたという人も...。それでも「本社に着いたら、皆さんが温かく迎えてくださりました」、「先ほどの入社式で『WOWOWへようこそ』と言っていただいて『これからここで働くんだな』と実感が湧いてきました」など、希望に満ちた表情でWOWOWでの社会人生活に向けた想いを語ってくれた。
「エンターテインメントを通じて、より多くの方々に感動や楽しさを伝えていきたいです。『ファーストペンギンになる』というのが座右の銘なので、目の前にある仕事に120%で取り組み、エンターテインメントというこの広い大海原をペンギンのように泳いでいけたらと思います。音楽系の仕事に興味があり、幼少期より大好きなアーティストの方がいるのですが、まさか自分が仕事で関わる可能性があるなんて思わずにこれまで生きてきました。もしご縁があったら全力で取り組みたいです」
「私は小学生の頃からずっとアメリカンフットボールをやってきました。世間の多くの方とは違ったスポーツを経験していることで驚かれることが多く、他人とは違うことをすることで、自分にしか出せない価値を見つけたり、周りに気付きを与えたりすることができるというのを感じてきました。WOWOWでも、ありのままの自分を出して、これまでにない価値観や見解を提示して、新しい風を起こせたらと思っています。スポーツはもちろんですが、それだけでなく、自分がまだあまり知らない音楽やドラマといった分野にも足を踏み入れて、幅の広い人間となって、いろいろな方面で価値を創出できたらと思います」
「私は小さい頃からWOWOWでスポーツを、特にテニスのグランドスラムは年に4回、全部見ていて、ずっと楽しませてもらってきたので、そのWOWOWで働けることが本当にうれしいです。もちろん、面白いコンテンツを作ることにも興味はありますが、いまWOWOWを見ていない人たちに、そこに触れる機会を持ってもらい、ひとりでも多くのお客さまに楽しさを届ける――WOWOWならではのスケールの大きさを活かして、人々への影響力を最大化できるような働きをしたいなと思っています」
「私は、高校生の頃からずっと放送局に入りたくて、大学も放送学科に進みました。いま、やっと夢のスタートラインに立てたといううれしい気持ちでいっぱいです。大学で映像技術を学ぶ中で、番組は作って終わりではなくて、責任を持ってお客さまに番組を"放ち""送り""届ける"までが技術の仕事だと教えられました。WOWOWの質の高いエンターテインメントをお客さまに安定して届けるための、放送設備の保守や運用の仕事に興味を持っています」
取材・文/黒豆直樹 撮影/中川容邦