ベアトリーチェ・ヴィオ:2020年 世界中のパラアスリートからメッセージ
パラリンピックに舞い降りた最強の不死鳥:ベアトリーチェ・ヴィオ(イタリア/車いすフェンシング)
《それぞれの2020年》 TOKYO 2020の延期を受け、世界のトップパラアスリートは何を考え、2020年春をどう過ごしているのか。WOWOWとIPC(国際パラリンピック委員会)による共同プロジェクト「パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM」に登場した世界中のトップパラアスリートたちからのSPメッセージ動画が届きました。
For The Best Games ~全ては、最高の瞬間(とき)のために~
ベアトリーチェ・ヴィオ
(イタリア/車いすフェンシング WHO I AMシーズン2に登場)
愛称は"ベベ"。5歳でフェンシングを始める。2008年、重い髄膜炎を患ったことによる炎症が原因で、生きるための唯一の選択肢として、両手足を切断。
車いすを固定した状態で競技を行なう以外は、一般のフェンシングと同じ剣や防具を使用する車いすフェンシング。同競技へ転向後の2010年、"四肢のない世界唯一の選手"として公式戦デビューを果たす。15歳で迎えた2012年ロンドンパラリンピックは未出場ながら聖火ランナーを務め、その直後にイタリア代表入り。そこからベベは、自身がパラリンピックチャンピオンの可能性を秘めていることを証明し続けた。2014年にはヨーロッパ女王に、圧巻だったのは2015年に5度のワールドカップと世界選手権を制覇するなど、出場全試合無敗。その後もあらゆる大会を制覇し、満を持してのパラリンピックデビューとなったリオパラリンピックで、圧倒的な強さで金メダルを獲得。団体でもその存在感を発揮し、3位決定戦で香港を下しイタリアは銅メダルを獲得した。 グラフィックデザイナーとしての一面も持ち合わせるベベ。数々のメディア露出や受賞歴を誇る"次世代のスーパースター"として、2020年東京パラリンピックでも、最も注目を集める選手の一人となることは間違いない。