ユスタス・パジャラウスカス:2020年 世界中のパラアスリートからメッセージ
ゴールボール最強軍団 盲目の点取り屋:ユスタス・パジャラウスカス(リトアニア/ゴールボール)
《それぞれの2020年》 TOKYO 2020の延期を受け、世界のトップパラアスリートは何を考え、2020年春をどう過ごしているのか。WOWOWとIPC(国際パラリンピック委員会)による共同プロジェクト「パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM」に登場した世界中のトップパラアスリートたちからのSPメッセージ動画が届きました。
For The Best Games ~全ては、最高の瞬間(とき)のために~
ユスタス・パジャラウスカス
(リトアニア/ゴールボール WHO I AMシーズン3に登場)
バルト三国のひとつリトアニア・ヨーニシュキス生まれ。10歳の時、工作機械である旋盤機のアクシデントにより両眼を失明してしまう。11歳で親元を離れ、首都・ヴィリニュスにある特別支援学校へ。その後、ゴールボールと出会う。現在は、ヴィリニュスで兄と暮らし、プログラマーとして週5日勤務の仕事を持ちながら競技を続けている。
ゴールボール男子は、パラリンピックのたびに上位が入れ替わり、長きにわたり絶対王者不在の混戦状態。そんな中リトアニアは、2008年北京大会銀メダル、2012年ロンドン大会4位、そして2016年リオ大会は悲願の金メダルと、安定感のある強豪国として君臨してきた。そして現在、選手の世代交代や新監督就任といった転機を迎え、基礎練習や試合中のフォーメーションなど、新チームとして新たなレベルへと向かおうとしている。サウスポーのユスタスは、リオ大会では得点ランキング3位、2017年に行なわれたヨーロッパ選手権では得点王にも輝くなど、チームに欠かせないエース。ブラジルやアメリカらとともに世界をリードするリトアニアの点取り屋は、TOKYO2020へ向け、さらなる躍進を見据えている。