2023.08.28

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2024年3月期 第1四半期決算説明会レポート

2024年3月期 第1四半期決算説明会レポート

2023年7月28日、2024年3月期 第1四半期決算説明会を開催しました。
説明会では代表取締役 社長執行役員 田中晃と取締役 副社長執行役員 山本均が第1四半期の加入状況および収支状況について説明するとともに、今後の注目コンテンツや取り組みなどについて各執行役員が説明しました。

出席者:代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 副社長執行役員 山本均、取締役 専務執行役員 井原多美、専務執行役員 田代秀樹、執行役員 横山誠一

会見の様子01代表取締役 社長執行役員 田中晃

正味加入件数は純減

2024年3月期 第1四半期の新規加入数は15万8千件、解約件数は20万5千件、正味加入件数は4万7千件の純減となりました。

1四半期はサッカー、テニスなどのスポーツコンテンツおよびStray Kids、東方神起などの音楽ライブが好評でした。それに加えて、今期強化しているデジタルマーケティング施策が功を奏し、新規加入・解約件数とも前年同期と比べて良化しました。

正味加入件数は前年同期と比べて良化したものの、結果的に純減になりました。しかしながら、2023年度正味加入件数プラスマイナスゼロの計画に変更はありません。

収支は減収減益

会見の様子02取締役 副社長執行役員 山本均

2024年3月期 第1四半期の収支状況については以下の通りです。

資料7ページ

前年同期と比べ減収減益となりました。
売上高は会員収入の減収などから、183億14百万円と前年同期より10億22百万円の減収となりました。
また、経常利益は為替差損益が改善したものの、売上高の減少による利益減の影響などから、7億32百万円と前年同期に比べ3億79百万円の減益となりました。

資料11ページ

今期の加入計画について、年間の正味加入件数はプラスマイナスゼロ、累計正味加入件数は256万件と、5月の公表値から変化はありません。
正味加入件数は第1四半期時点で、マイナス4万7千件と計画を超過していますが、サッカーや音楽コンテンツの終了などにより解約が発生することは想定内でした。
今後、9月のUEFAチャンピオンズリーグの新シーズンが開始されることなどから、解約したお客さまも徐々に戻ると見込んでいます。

資料12ページ

収支計画についても5月の公表値から変更はありません。連結売上高は、その他収入の増加を見込むものの、会員収入の減少などにより前期と比べ減収となる見込みです。
経常利益は売上高の減少による利益減の影響などにより、前期と比べ減益となる見込みです。
配当計画についても昨年5月の公表値から変更はなく、1株あたり30円の配当を計画しています。

夏に向け注目コンテンツを投入

会見の様子03専務執行役員 田代秀樹

今期は、四半期ごとにお客さまがWOWOWを意識する機会を増やしていくために、世の中の注目を集める独自コンテンツがラインナップされています。

資料15ページ

独占生中継を行なう全米オープンテニスでは、約2年ぶりに復帰し、2023年6月のチャレンジャー・プエルトリコ大会で鮮やかに優勝を飾った錦織圭選手が出場予定です。

サッカーでは、今シーズンも数多くの日本代表選手の出場が期待されるUEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグを放送・配信いたします。
チャンピオンズリーグでは、久保建英選手が所属するレアル・ソシエダ、さらに冨安健洋選手が所属するアーセナルなどが出場を決めています。ヨーロッパリーグでは三笘薫選手が所属するブライトン、堂安律選手が所属するフライブルクなどが出場予定です。

資料16ページ

音楽では、昨年に続き、日本を代表する都市型フェス「SUMMER SONIC」を独占ライブ配信いたします。「SUMMER SONIC」には海外からBLUR、Liam Gallagher、そして日本から、[Alexandros]、YOASOBIなど、国内外のトップアーティストが出演します。
さらに「SUMMER SONIC」前夜に開催されるオールナイト・フェス「SONICMANIA」も合わせて独占ライブ配信します。

マーケティング施策について

会見の様子04執行役員 横山誠一

今期は、デジタルマーケティングの領域を強化し、WOWOWならではのコンテンツを多くの方に知っていただく取り組みを行なっています。

資料17ページ

まず、6 月には Web での加入手続きをシンプルにし、興味喚起から契約完了までスムーズに行なえるようにしました。次に、WOWOWオンデマンド上でID・パスワード・ログインが不要の無料領域を設置し、全仏オープンテニスなどのスポーツコンテンツや「連続ドラマW フィクサー Season1」全話の無料配信も実施しました。これらの取り組みは多くの方にご視聴いただき、加入にもつながっています。
そして、会員メリットの創出にも積極的に取り組み、東方神起や藤井フミヤなどのライブツアー観覧やリハーサルの見学にお客さまを招待しました。

イベント・映画事業および投資実績について

会見の様子05取締役 専務執行役員 井原多美

収益拡大に向けたイベント・映画事業および投資実績についてご説明いたします。

資料18ページ

8月には新型コロナウイルス感染症拡大の影響により延期されていた、「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ feat.アラン・メンケン」がついに開催の運びとなりました。ご好評をいただき、3 公演とも既に完売しています。

さらに、昨年、放送・配信したオリジナルライブ番組「優しいスピッツ a secret session in Obihiro」を劇場版として再構成し、6月2日より全国の映画館で公開しました。お客さまからも大変好評で、館数を拡大しながら現在も上映中です。

資料19ページ

当社は新たな収益機会の創出を加速すべく、既存事業の強化や新規事業の創出の手段として、国内外の企業やベンチャーファンド等を対象とした投資を進めています。
7 月には、3D実写映像をベースとした VR/XR コンテンツの配信プラットフォーム事業を手掛ける、株式会社アルファコードと資本業務提携を実施。さらに、オンラインライブおよびファンエンゲージメントの領域で事業を展開するZAIKOグループと資本業務提携を実施いたしました。

資料20ページ

2023 年3月に資本業務提携を行なった株式会社PLAYと、株式会社WOWOWクロスプレイを6月に共同出資で設立いたしました。本合弁会社の設立を通じて、双方のグループリソースを統合的に活用し、放送におけるDXを推進、コンテンツ配信における新たな価値創造を目指します。
また、株式会社サムライインキュベートが組成したファンドにLP出資いたしました。エンターテインメントの領域と親和性のある本ファンドへの出資を行なうことで、グループの中⻑期的な成⻑に資する協業先の開拓や、投資の知見の獲得などを目指します。

最後に、田中は「当社の事業の柱である放送・配信において、年度末の会員数の純増減プラスマイナスゼロを目標に、引き続き全力を注ぎます。さらにお客さまの満足度向上と収益の多様化を目指して、本日ご説明したような積極的な事業投資に今後も取り組んでいきます」と述べ、説明会を締めくくりました。


2024年3月期第1四半期決算の詳細については、以下の資料もご参照ください。

2024年3月期第1四半期 決算資料

決算短信
決算説明会資料
DATA BOOK