2025.11.28

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2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明会レポート

2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明会レポート

2025 年10月31日、株式会社WOWOWは2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明会を開催しました。業績および加入者動向の報告に加え、今後の収支・加入・配当に関する計画について説明しました。あわせて、新しいECサービス「WOWOW百貨店」など、新たな取り組みについて各執行役員より説明がありました。
出席者:代表取締役 社長執行役員 山本均、取締役 専務執行役員 尾上純一、取締役 専務執行役員 井原多美

2511_kessanreport_yamamoto_w810.jpg代表取締役 社長執行役員 山本均

前年同期比で増収増益、売上伸長と費用縮減が寄与

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前年同期比で、増収増益となりました。売上高は375 億66 百万円と2億4百万円の増収、経常利益は21億41百万円と5億36百万円の増益です。売上高は、会員収入は減少しましたが、会員収入以外の事業収入やグループ会社の売上が伸び、増収となりました。経常利益も、売上の増加に加え、番組費の減少や4K送終了に伴う費用の減少などにより増益となりました。
中間純利益は、14億47百万円と前年同期比で16億27百万円の増益となりました。これは、前年同期は4K 放送終了に伴う減損損失などの特別損失17億70百万円を計上していたことによるものです。

前年同期比で正味加入件数減は良化

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新規加入件数は34万4千件、前年同期比で1万9千件の減少となりました。
「SUMMER SONIC 2025」やMrs. GREEN APPLEなどの音楽コンテンツが好評を博し、新規加入獲得に寄与しました。ただし、前年同期は4月の「WOWSPO」開始や「UEFA EURO 2024TM サッカー欧州選手権」の放送・配信などの増加要因があったことにより、当期の新規加入件数は減少しました。
解約件数は40万5千件、前年同期比で2万4千件の減少となりました。目的番組終了による解約はありましたが、解約件数は前年同期に比べ良化しました。結果、正味加入件数は△6万1千件、累計正味加入件数は229万9千件となりました。正味加入件数はマイナスですが、前年同期比で5千件良化しています。
なお、今シーズンも「CL・EL 2025-26 シーズンパス」をWOWOWオンデマンドPPVで販売しています。上記の数値には含めていませんが、販売数は前年同期を上回っており、WOWOWをお楽しみいただくお客さまの数は上記の数値以上に伸長しています。

2511_kessanreport_onoue_w810.jpg取締役 専務執行役員 尾上純一

収支計画は公表値を維持/年度計画達成および成長に向けた費用投下を予定

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収支計画は、5月に公表した内容から変更はありません。引き続き、売上高766億円、経常利益15億円を目指します。なお、第2四半期時点で各段階利益が年度計画を上回っていますが、第2四半期までに計画していた番組費などの一部費用が第3四半期以降に繰り越されていることなどによるものです。年度計画の達成と来期以降の成長に向けた費用投下を予定しており、期初計画より変更はございません。

正味加入件数は純減見込み/加入者増減に影響されない収益構造へ

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加入計画も公表値から変更はありません。正味加入件数はマイナス10万件、累計正味加入件数は226 万件の見込みです。正味加入件数は純減と予想しておりますですが、コンテンツと連動した事業の多層化により収益拡大を図り、加入者数の増減に影響されない収益構造への転換を目指します。

配当計画も公表値から変更なし/安定した配当を継続

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配当計画も公表値から変更はありません。1株当たり配当は30円を予定しています。株主還元の重要性を踏まえ、安定的な配当の継続を目指します。

2511_kessanreport_ihara_w810.jpg取締役 専務執行役員 井原多美

新料金プラン「トリプルプラン」開始/最大3台の同時視聴が可能

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今後の取り組みをご紹介します。
まず「トリプルプラン」についてです。既存のメディア・サービスにおける顧客利便性の向上を目的に、10月から最大3台のデバイスで同時視聴できるお得な新料金プラン「トリプルプラン」の提供を開始しました。
本プランでは、WOWOWオンデマンドで最大3台の同時ストリーミング再生が可能となるほか、テレビやレコーダーで利用できるB-CAS/ACASカードを最大3枚まで登録できます。ご家族それぞれが同時にエンターテインメントを楽しめる環境を提供する、お客さまのニーズに対応したプランです。

新しいECサービス「WOWOW百貨店」グランドオープン

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次に、10月15日にグランドオープンした新しいECサービス「WOWOW百貨店」についてです。ストアコンセプトは「人生を楽しむ大人のための百貨店」。当社が放送・配信するコンテンツに連動した限定商品はもちろん、生活に彩りを添えるライフスタイルグッズを多数取り揃えています。グランドオープンにあわせ、スポーツのスター選手のサイン入り商品など高価格帯の商品を強化しました。マイク・タイソンのサイン入りボクシンググローブなどに反響があり、手応えを得ています。
機能としては、WOWOWのWEBアカウントと連携することで、お客さまのご加入状況や視聴履歴に応じた商品レコメンドが可能になります。「WOWOW百貨店」を通じて、放送・配信サービスにとどまらず、より多層的にWOWOWのサービスをお楽しみいただけるように取り組んでまいります。

新規事業・体験型ツーリズム「複住旅」の事業検証を開始

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最後に「複住旅(ふくじゅうたび)」についてです。
新規事業開発とプレミアムな体験の提供を目的に、参加者が地域との関係性を育む体験型ツーリズム「複住旅」に関する事業検証を、10月より開始しました。新たな旅行価値の創出を目指します。
「複住旅」は"観光以上、移住未満"をコンセプトに、地域とのゆるやかな関係を育む、新しいライフスタイル型の旅です。株式会社イノベーションパートナーズ、株式会社日本旅行、WOWOWの共同プロジェクトで、観光地としての魅力にとどまらない、暮らしに近い体験を旅行商品としてデザインします。旅の目的地が、やがて自分の「居場所」になる。そんな新しい旅の選択肢をご提案してまいります。

説明と質疑応答の後、山本は大阪の万博記念公園で開催した野外フェスティバル「WESSION」や「WOWOW百貨店」について改めて言及し、説明会を終えました。

2026年3月期第2四半期(中間期)決算の詳細については、以下の資料もご参照ください。

2026年3月期第2四半期(中間期)決算資料

決算短信
決算説明会資料
DATA BOOK