2025.02.28

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2025年3月期第3四半期決算説明会レポート

2025年3月期第3四半期決算説明会レポート

2025年1月31日、2024年度第3四半期決算説明会を開催しました。説明会では、代表取締役 社長執行役員 山本均、取締役 専務執行役員 尾上純一が第3四半期の決算・収支状況と各計画について、取締役 専務執行役員 井原多美が収益向上に向けた取り組み、注目番組などについて解説しました。

出席者:代表取締役 社長執行役員 山本均、取締役 専務執行役員 尾上純一、取締役 専務執行役員 井原多美

2502_kessanreport_yamamoto.jpg代表取締役 社長執行役員 山本均

2024年度第3四半期決算 収支状況(連結)

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売上高は前年同期と比べ11億10百万円の増収、経常利益は7億82百万円の減益です。売上高は加入者数の減少で会員収入が減少したものの、映画事業や番組販売などその他収入の増加やグループ会社の売上が増加したことにより増収となりました。経常利益は増収に伴い利益が増加したものの、番組費などの費用の増加により減益となりました。なお、為替差益4億19百万円を営業外収益に計上しました。
また、第2 四半期の決算発表で説明した当社保有の上場有価証券1 銘柄の売却を実施し、投資有価証券売却益を3億81百万円計上しました。一方、4K放送サービス終了およびコンテンツ情報統合管理システムの開発中止による減損損失17億44百万円を第2四半期に計上しています。結果、四半期純利益は10億68百万円の減益となりました。

2502_kessanreport_onoue.jpg取締役 専務執行役員 尾上純一

正味加入件数は減少するも前年同期比で良化

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新規加入件数は53万9千件でした。「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」や「WOWOW presents WEST. 10th Anniversary Live "W"」などの音楽コンテンツが好評を得たことや、昨年4月に開始した新サービス「WOWSPO」により、これまでWOWOWに加入していただけなかった若年層が多く加入したことなどから、前年同期と比べ7万7千件の増加となりました。解約件数は、目的番組終了による解約が増えたことなどにより6万2 千件の増加となりました。結果として正味加入件数は6万6千件の減少、累計正味加入件数は240万1千件で前年同期に比べ7万8千件の減少となりました。正味加入件数はマイナスですが、前年同期と比べ1万5千件良化しています。
この数値には含まれていませんが、サッカーのチャンピオンズリーグなどを視聴できるシーズンパスをWOWOWオンデマンドPPVで販売しており、WOWOWをお楽しみいただくお客様の数はこの数値以上に良化しています。サッカーのシーズンパスは昨年9月にも前期シーズンで販売しましたが、前年同期に比べて販売数が増加しています。

収益向上に向けて(1)音楽ライブの劇場公開

2502_kessanreport_ihara.jpg取締役 専務執行役員 井原多美

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収益向上に向けた取り組みとして、音楽を軸とした多層化展開から説明します。第4四半期はYOASOBIと氷川きよしの音楽ライブが劇場公開されます。昨年11月には、WEST.とWOWOWが組んで番組を作り劇場版として再構成したものを自社配給にて劇場公開し、興行収入で初週1位、最終的な興行収入は5億円を超える大ヒットとなりました。こちらはそれに続く取り組みです。

収益向上に向けて(2)「WOWSPO」提供の拡大ほか

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スポーツ関連の取り組みを説明します。2024 年度の重点戦略として「メディア・サービスの構造改革」を掲げ、月額2,300円(税込2,530円)の放送・配信サービスだけでなく多角的な切り口で商品展開に取り組んでいます。
昨年12月より、WOWOWの配信しているスポーツコンテンツを外部プラットフォームでも視聴できる「WOWSPO」が「Prime Video」のサブスクリプションで提供を開始しました。「WOWSPO」提供の第1弾「ABEMA」では、WOWOW単体では難しい若年層の獲得に成功しました。第2弾として、知名度が高く規模の大きな「Prime Video」で新規会員のさらなる獲得を図ります。
「UEFA チャンピオンズリーグ UEFA ヨーロッパリーグ決勝トーナメントパス」の販売を本日(2025年1月31日)より開始しました。例年、決勝トーナメント開幕に向けて加入が増える傾向にあるため、決勝トーナメントパスの購入も進むと見込んでいます。プロモーションの強化により認知拡大を図り、より多くのサッカーファンの方々に楽しんでいただきたいと考えています。

放送・配信予定の注目番組

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注目番組を紹介します。第67回グラミー賞授賞式をアメリカ・ロサンゼルスより独占生中継します。日本でのスタジオゲストには、グラミー賞を会場で観た経験のあるWEST.の小瀧望さんなどをお迎えします。
また、日本勢3作品がノミネートを果たしている第97回アカデミー賞授賞式はWOWOWオンデマンドで配信します。ジャーナリスト・伊藤詩織監督作品『Black Box Diaries』が日本人監督の映画として初めて長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたほか、山崎エマ監督作品『Instruments of a Beating Heart』が短編ドキュメンタリー賞に、西尾大介監督のフルCG作品『あめだま』が短編アニメ映画賞にノミネートされています。
ドラマでは、内野聖陽主演、大森寿美男監督・脚本で生きづらさを抱える人々の再生の姿を描いた感動のヒューマンドラマ「連続ドラマW ゴールドサンセット」や、エディ・レッドメイン主演の人気小説原作のサスペンスアクション「ジャッカルの日」を放送・配信します。

公表値から収⽀計画・加⼊計画の変更なし

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2024年度収支計画は、昨年10月の公表値から変更はありません。経常利益は第3四半期の時点で計画を上回っていますが、第4四半期に年度収支計画の達成及び来期以降の成長に向けた費用投下を行っていく予定です。

加入計画も正味加入件数プラスマイナスゼロ、累計正味加入件数246万7千件と当初の計画からの変更はありません。第3四半期時点の正味加入件数はマイナス6万6千件ですが、「WOWSPO」やチャンピオンズリーグの決勝トーナメント開幕などによる加入増を見込んでいます。引き続き加入計画の達成を目指します。

引き続き安定的な配当を維持

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2024年度配当計画も当初から変更はなく、1株当たりの配当30円を計画しています。株主還元の重要性を認識していますので、減益の状況下でも引き続き安定的な配当を維持する方針です。

説明と質疑応答の後、山本は新たなサービスや商品の展開について改めて言及し、さらに「WOWOWを再度成長軌道に乗せるためのさまざまなチャレンジ」にスピードを上げて取り組んでいく意志を伝え、説明会を終えました。

2024年度第3四半期決算の詳細については、以下の資料もご参照ください。

2025年3月期 第3四半期決算資料

決算短信
決算説明会資料
DATA BOOK