2024年3⽉期 第2四半期決算説明会レポート
2023年10月31日、2024年3月期 第2四半期決算説明会を開催しました。
説明会では代表取締役 社長執行役員 田中晃と、常務執行役員 尾上純一が業績について説明するとともに、今後の注⽬コンテンツやサービス、取り組みなどについて各執行役員が説明しました。
出席者:代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 副社長執行役員 山本均、取締役 専務執行役員 井原多美、専務執行役員 田代秀樹、取締役 常務執行役員 尾上純一、執行役員 横山誠一
正味加入件数は純減
代表取締役 社長執行役員 田中晃
2024年3月期 第2四半期の新規加入数は29万6千件、解約件数は38万件、正味加入件数は8万4千件の純減となりました。
第2四半期はサッカーなどのスポーツコンテンツやStray Kids、東方神起、SUMMER SONICなどの音楽ライブが好評だったことに加え、今期強化しているデジタルマーケティング施策が功を奏したことなどから、新規加入数は前年同期と比べ増加しました。
新規加入はほぼ想定通りに獲得できたものの、配信サービスとの競争の激化に加え、目的番組終了などによる解約が増えたことにより、解約件数は当初の想定よりも増加しました。
正味加入件数は8万4千件の純減と、前年同期に比べ2万3千件減少しました。累計正味加入件数は247万6千件と、前年同期に比べ14万4千件の減少となりました。
収支は減収減益に
取締役 常務執行役員 尾上純一
前年同期と比べ減収減益となりました。売上高は会員収入の減収などから、前年同期より18億48百万円の減収、経常利益は為替差損益が改善したものの、売上高の減少による利益減の影響などから、前年同期より5億98百万円の減益となりました。また特別損失として投資有価証券評価損1億1百万円、減損損失70百万円などを計上しています。
通期業績予想を修正
配信サービスの競争激化や⽬的番組終了による解約が増加したことなどにより、年間の正味加入件数を当初計画のプラスマイナスゼロからマイナス8万件に修正しました。ただし、下期はNBAバスケットボールやParamount+などのコンテンツやサービスを積極的に拡充することなどにより、正味加入件数が純増に転じる計画です。
また、加入計画の修正に合わせて収支計画も修正しました。売上高は加入計画の修正により会員収入の減少などを見込むものの、株式会社WOWOWコミュニケーションズが買収した「フロストインターナショナルコーポレーション株式会社」の売上が下期より連結されることなどにより、当初計画と比べ1億円の増加となる見込みです。
また、経常利益については業務見直しによるコスト削減に努めますが、会員収入の減少による利益減や、新たなコンテンツやサービスの拡充に伴う費⽤の増加などにより、当初計画と比べ9億円の減少となる見込みです。
配当計画については当初の予想通り、1株当たり30円を計画しています。
「Paramount+」提供開始
専務執行役員 田代秀樹
2023年12月から提供を開始する「Paramount+」は、世界的に急成⻑を遂げているプレミアムサービスで、世界45カ国で事業展開し加⼊者数は6100万人を超えています。WOWOWオンデマンドを通じて追加料金なしで視聴可能です。
『トップガン』『トランスフォーマー』『ローマの休日』など、ハリウッド映画の大ヒット作・名作や話題の海外ドラマ、人気アニメ、リアリティ・ショー、ドキュメンタリー、MTVのライブコンテンツなど、多彩かつプレミアムなラインナップが続々と登場します。
NBAや人気アーティストの最新ライブを放送・配信
6シーズンぶりに世界最高峰のバスケットボールリーグNBA の放送・配信がスタートしました。名門ロサンゼルス・レイカーズの八村塁選手、強豪フェニックス・サンズの渡邊雄太選手など、スターが集う世界最高峰のバスケットボールリーグNBAを、毎週最大7試合のボリュームでお届けします。
さらに第3四半期は人気アーティストの最新ライブが充実しています。B'z 結成35周年記念特集のラストを飾る全国ツアーファイナル公演を全曲ノーカットで独占放送・配信。矢沢永吉の通算150回目の武道館公演も独占⽣中継でお届けします。
WOWOWオンデマンドPPV提供開始
執行役員 横山誠一
収益機会と付加価値の高いコンテンツ体験の創出に向け、新たにWOWOWオンデマンドPPVを2023年9月1日から提供を開始しました。提供同日に販売を開始した「UEFAチャンピオンズリーグ UEFAヨーロッパリーグ - 2023-24シーズンパス -」購入層の約4割が新規加入であり、非常に良い手応えでした。今後も同様の商品開発を検討し、スポーツや音楽ライブなど、ほかでは見られないコンテンツを豊富にラインナップしていきます。
IP ビジネスの強化、ベストセラー漫画「ゴールデンカムイ」を実写映画化
取締役 専務執行役員 井原多美
収益拡大の新たな一手としてIPビジネスの強化を行ないます。第1弾として、韓国の芸能事務所「KQ Entertainment」に所属する10人組ボーイズグループ「xikers」の日本での単独公演の放送・配信に加え、興行、物販、協賛の利用許諾を取得しました。
さらに、当社が製作主幹事を務める映画『ゴールデンカムイ』が2024年1月19日より全国劇場公開となります。『ゴールデンカムイ』はシリーズ累計2500万部突破のベストセラー漫画です。2023年8月30日のキャスト発表リリースの際はX(旧・Twitter)でのインプレッションが4億を超えるという記録を達成しました。本作、ぜひご期待いただければと思います。
テレマーケティングセグメントの強化
取締役 副社長執行役員 山本均
当社の連結子会社である株式会社WOWOWコミュニケーションズは、コールセンター事業などを行なっている「フロストインターナショナルコーポレーション株式会社」を買収しました。今回、フロスト社を当社グループに迎え入れることにより、テレマーケティングセグメントのさらなる成長と事業価値の最大化を見込み、株式取得を決定しました。クライアントやターゲット業界などは重複部分がなく、営業活動、運用ノウハウなど、WOWOWコミュニケーションズとの相互補完が可能です。
最後に田中は、2023年10月18日に公表した当社の業務委託先での個人情報等漏えいについて言及し、「今回の事態を厳粛に受け⽌め、同様の事態を再び発⽣させないように、業務委託先の監督を含めた個人情報管理体制の一層の強化を図ってまいります。お客さまに対しましては、多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを、重ねてお詫び申し上げます」
と述べて説明会を締めくくりました。
2024年3月期 第2四半期決算の詳細については、以下の資料もご参照ください。