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Reborn-Art Festival 2019の魅力と、石巻のいまを伝えるために――「現場」に立ち続ける音楽部プロデューサーの熱量

Reborn-Art Festival 2019の魅力と、石巻のいまを伝えるために――「現場」に立ち続ける音楽部プロデューサーの熱量

制作局音楽部チーフプロデューサー 藤井邦晴

今年の8月から9月に、宮城県の牡鹿半島と石巻市街地を中心に開催されたアート、音楽、食を楽しめる総合芸術祭「Reborn-Art Festival 2019」。WOWOWでは、豪華アーティスト陣による同イベントのオープニングライブを中心に、「Reborn-Art Festival 2019」の魅力を余すところなく伝える番組を放送する。
番組の統括を務めるのは、制作局音楽部チーフプロデューサーの藤井邦晴。開催期間中ほぼ毎週石巻へ通い、イベントと視聴者を真に「つなぐ」ために、番組作りに奮闘する。今回のインタビューは藤井の提案により、「Reborn-Art Festival 2019」の開催地、宮城県石巻市の荻浜にある芸術祭の関連施設・Reborn-Art DININGにて行った。取材を通して見えて来たのは、プロデューサーとしての深くて熱い「現場愛」だった。

現場を訪れることで、見えてくるものがある

――まさかインタビュー対象の藤井さん自らが、取材する側の私たちを石巻駅で出迎え、車で市内や会場内を案内してくださるとは思いませんでした。ツアーガイドさん並みにお詳しいですね(笑)。

はるばるありがとうございます。このフェスティバルのことをお伝えするには、実際に現場を見てもらうのが一番だと思ったんです。僕自身、Reborn-Art Festivalに仕事で携わるまでは、石巻の魅力を知りませんでしたが、世界三大漁場のひとつでもある豊かな漁場があることや、おいしい金華サバや日本酒があること(笑)など、ここに来るようになって、その魅力がわかりました。実際に触れていくと興味がどんどん湧いて、もっといろいろ調べたくなって、今では結構詳しくなりました(笑)。

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――桃浦エリアの展示も見せていただきましたが、青空の下に草間彌生さんや増田セバスチャンさんのアート作品が置かれていたり、廃校になった小学校(旧荻浜小学校)内でインスタレーション作品が楽しめたりと、ゆったりとした時間を過ごしながら、頭や心が刺激されるようないい体験ができました。

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<作品> 新たなる空間への道標 / 草間彌生

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<作品> ぽっかりあいた穴の秘密 / 増田セバスチャン

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旧荻浜小学校内の様々なインスタレーション

そうなんです。Reborn-Art Festivalのことや石巻のことを知っていただく第一歩として、まずは「触れに」来てもらうことが大切だと思っています。僕も8月から週末はほぼ毎週こちらに来て、アートとの出会い、食との出会い、人との出会いを通じて色々感じとることができました。...多くの人にたくさんの新しい出会いをしてもらって、ここで感じた思いがつながっていくような機会を提供できたらと思いながら、このプロジェクトに取り組んでいます。

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市内の至るところにさまざまなアートが点在している

――平日は東京の本社で通常業務をこなしながら、週末は石巻にいらしているんですよね。実際にやるのは、なかなか大変だと思うのですが...。

フェスティバル期間中の8月から9月は、そんな感じですね。Reborn-Art Festivalの実行委員長を務める音楽家の小林武史さんたちの思いをきちんと理解し、Reborn-Art Festivalの魅力をより多くの方々に伝えるためには必要だと思っていますし、自分自身が楽しんでやっているので大変だと感じたことは全くありませんでした(笑)。

「スイッチの入れ替えが必要だった」ラジオ制作から映像制作の道へ

――ではReborn-Art Festivalについてお伺いする前に、まず藤井さんのキャリアについて教えてください。

僕は大学を出てラジオ番組制作会社に就職しました。ちょうど小室哲哉さんやつんくさんのプロデュース曲をはじめ、宇多田ヒカルさん、浜崎あゆみさん、aikoさんらが登場した1996~2000年。CDが売れ、音楽業界が潤っていた時代です。それにともない、出来上がったばかりの新譜を映像なしですぐにオンエア、生出演が可能なラジオの業界も、とても元気があったんです。ADを3年、ディレクターを1年やりました。忙しかったですが、純粋にすごく楽しかったですね。

この先どうしようかなと考えていたタイミングで、WOWOWがデジタルラジオ放送の部署を新たに立ち上げることを知り、ここでなら新しいことができるかもしれないと、2000年に入社しました。

まずはデジタルラジオ放送の部門で2年ほどひたすらラジオ番組を作り続け、その後番組宣伝を作る部門に異動になりました。そこで初めて、テレビ制作や映像の基礎を学ばせてもらいました。ラジオには、音でしか表現できないジレンマがある一方、音だけで表現すればいい「ラクさ」もあります。映像は情報量が多い分、さまざまな配慮をしなければいけないので、そこは頭のスイッチの入れ替えが必要でしたね。

――その後、スポーツ部を経て、2009年に音楽部へ移られますね。

スポーツ部ではテニス班に配属になりました。当時WOWOWのテニス中継はウィンブルドン以外のグランドスラム大会を放送していて、僕も予選から現地に行って3週間ほど取材や中継業務をし、帰国して総集編を作るという仕事を4年ほど担当しました。現地での体験は、まさにWOWOWが提供している「上質で最高峰のエンターテインメント」に触れる機会でしたね。音楽部への異動が決まったときも、まだテニスの仕事を続けたくて、当初は行きたくなかったです(笑)。

――音楽部のプロデューサーとは、どのようなお仕事なのでしょうか?

お客さまが見たいと思える音楽番組を放送するまでの作業がメインの仕事です。一般的にはまず、アーティストがライブをやる際に、それを放送させてもらう権利交渉からスタートします。アーティスト側のOKが出たら、今度は社内でどういったタイミングで放送し、収録規模をどれくらいにするか、プロモーション展開をどう図るか、全体予算をどうするかなどを調整・交渉していきます。いざ番組を作るとなったら、社内・社外の制作チームを組んでライブ当日は収録し、生中継でない場合は、放送するための編集をします。番組化までの一連の管理・責任をとるのが、プロデューサーの仕事ですね。

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音楽番組にもいろいろなカタチがあって、ライブの放送だけでなくインタビューやドキュメンタリー、PV番組などの製作や企画をすることもあります。アーティストのアニバーサリーイヤーなどには、長期間密着取材をすることもありますね。

――藤井さんの担当音楽番組として、矢沢永吉さん、福山雅治さん、藤井フミヤさん、布袋寅泰さん、今井美樹さん、きゃりーぱみゅぱみゅさん...これでもごく一部だそうですが、錚々たるアーティストの名前が並んでいます。とくに印象に残っているものはありますか?

僕自身、チェッカーズの頃から藤井フミヤさん、BOØWYの頃から布袋寅泰さんを聴いてきましたし、Mr.Childrenも好きでしたし...そんなアーティストの方々とご一緒できて、すごくやりがいを感じています。それぞれの思い出はありますが、僕が音楽部に異動したばかりの2009年にMr.Childrenさんを担当したときは、かなり大変だったという覚えがあります(苦笑)。

――それは、どんな体験だったんですか?

Mr.Childrenは憧れのアーティストでしたし、すでに誰もが認める日本を代表するロックバンドでしたから。そのドーム公演、日本最高峰のエンターテインメントの収録に参加できたことは社会人人生の中でも最も記憶に残る経験の一つでした。
しかしながら......
音楽部に異動してまだ半年しか経っていませんでしたからね、完全に僕の力不足で、、、音楽プロデューサーとしての力不足でコミュニケーションミスから、色々と問題を起こしてしまいました。(具体的にはとても言えません、、、)

現場を仕切るプロデューサーとしてコミュニケーションの大切さを痛感した、いい経験になりました。

「現場の僕らが思いを汲んで、表現しなければならない」
――Reborn-Art Festival への思い

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――
ではここから、Reborn-Art Festival 2019についてお聞かせください。まず、WOWOWがReborn-Art Festivalに関わることになった経緯を教えていただけますか?

きっかけはMr.Children、そして小林武史さんとのつながりが大きいと思います。WOWOWで初めてMr.Childrenのライブを放送したのが、先ほども話した、僕が音楽部に来た2009年。当時はMr.Childrenの第5のメンバーと言われ、コンサートではキーボードを担当していた小林さんがプロデュースや事務所の社長をされていました。その二人が中心となって毎年夏に静岡県のつま恋で開催をしていたのがap bank fes. で、当時は別のTV局がイベントを放送していたのですが「いつかWOWOWで放送をさせていただく機会があれば...」とイベントに通い、ノックをし続けていたんです。そんな中で、2015年にマネージメントサイドからReborn-Art Festivalの話を持ちかけていただきました。

――2015年というと、Reborn-Art Festivalが始まる2年前ですね。

はい。2011年の震災後、小林さんは積極的に東北に炊き出しなどの活動に行かれていたんです。震災から4年経ったときに、本当の意味で東北をもとのかたちに戻すためには...と小林さんが考えられたのが、アートの力で復興をするというReborn-Art Festivalでした。そして、このフェスティバルがどのメディアで放送され、伝えられるのがいいのかを考えた上で、総合エンターテインメントチャンネルであるWOWOWへ、話を持って来てくれたんです。

もちろん「ぜひ、やらせてください」と言いました。ただ同時に、その「思い」に応えるにはどうすればいいのかは別の話になってくるなと感じました。WOWOWでの放送を成り立たせるだけならば、アーティストが出演をしているライブイベントを収録して、番組にすれば良いのですが、それだけじゃだめだなと。小林さんたちの思いや意図を現場の僕らがきちんと汲んで、表現していかなくてはいけないなと思いました。

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会場の様子(c)NAKANO Yukihide

――なるほど。それで、イベントが始まる1年前の2016年に最初の放送をされているのですね。

Reborn-Art Festivalは、第1回が2017年、第2回が今年なのですが、2016年に翌年のフェスティバルを告知するためのイベントを石巻の「雲雀野埠頭(ひばりのふとう)」という広い埋め立て地で開催しました。そのプレイベントと第1回目 の Reborn-Art Festivalの 放送を経て、彼らの意図に合うような番組ができたこともあり、それまでは他の局で放送されていたap bank fes.も、2018年に初めてWOWOWで放送することができました。

――フェスティバルの実行委員長を務める小林武史さんとも、密に話をしながら番組作りをされているのでしょうか。

そうですね。直接お話をしながら、小林さんの考えていることやイベントのコンセプトを大事に、そして取りこぼしがないように心がけています。とくに、ライブやアートの映像にナレーションを加えるときには、その思いの部分も正確に伝えられるように意識して作っていますね。小林さんにはイベントが始まる前の思いと、終わってからの総括をインタビューして今回の放送にも入れているので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

――近くでお仕事をされている藤井さんから見て、小林さんはどんな方ですか?

Reborn-Art Festivalのことで言いますと、本当に忙しい中で、常にできるだけ多くの方に足を運んでもらう努力をしていらっしゃいます。イベントのプロデュースもさることながら、時間があれば石巻に来て、突如会場に現れてピアノを弾くんですよ。先日も先ほど見ていただいた旧荻浜小学校のあのピアノで演奏をされました。だいたいいつもゲリラ的にライブをされるので、スタッフも急遽「明日何時からライブがあります」とSNSで告知をして。いきなり「明日です!」という感じなので、僕らの取材が追いつかないことも(笑)。でもイベントを広めよう、来た人に来てよかったと思ってもらおう、と現場の石巻に頻繁に出向く小林さんには、本当に、頭が下がります。

アーティストたちがいま伝えたい「詩」を結集したオープニングライブ

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――Reborn-Art Festival2019のオープニングライブのテーマは「転がる、詩」。ちょっと不思議なタイトルですね。

これはMr.Childrenの桜井和寿さんと小林さんが考えたタイトルで「転がる石」から来ているそうです。ローリングストーン=転がる石にはコケがつかない、という英語のことわざがあります。東北でも、未曾有の大きな災害があったけれど、ずっと下を向いて止まっていてはそこから変化できない。常にポジティブな方向に転がり続けていこう、という思いが込められています。

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(c)NAKANO Yukihide

また、ライブのセットリストはすべて、出演するアーティストたち自身が今この瞬間に、困難に直面しているすべての人に送りたい「詩」というテーマで選曲しています。僕も今回改めて感じたのですが、彼らが大事にしている詩って、時代を超えて聞いても全く風化していないんですよね。

――それだけ、アーティストたち自身の思いやメッセージが込められているライブなのですね。

ええ。そんな意図もあって、ステージ上の紗幕に歌詞を映写して、お客さまは歌を聞きながら読んでもらえるようになっていました。またその背景には、映像作家の中山晃子さんがライブ・ペインティングで映像を映写していたんです。アートと音楽のコラボレーションも楽しめるステージになっています。

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(c)Takehiro Goto

――番組を作る上で、工夫されていることはありますか?

アーティストの想い、アイデアが詰まった最新のステージを余すところなくお届けするため、ライブ会場には何度か足を運び映像のイメージを膨らませた上でスタッフと最善の収録方法を話し合います。
今回は普段より引きの構図を多めにしています。詩を含めた世界観が大事になってくるステージだからこそ、プロジェクターに映した歌詞やメッセージと、ライブアートを収めた映像を意識して撮っています。

――オープニングライブを現場で体験されてみて、いかがでしたか?

石巻市民体育館という、2,500人ほどしか入らない小さな会場だったのですが、距離の近い体育館内のステージでアーティストたちを見られるとあって、お客様はみなさん本当に嬉しそうでした。桜井さんがソロでMr.Childrenの歌を歌ってくれたというのも、貴重な機会でしたし。それぞれの詩を受け止めたお客さんたちが、そこからまたいろいろな思いを持たれていた印象を受けました。

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(c)NAKANO Yukihide

――Reborn-Art Festival 音楽イベントのもうひとつの目玉、オペラ「四次元の賢治 -完結編-」も放送になります。見どころ、聴きどころを教えてください。

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岩手・花巻出身である宮沢賢治の作品をベースに、思想家の中沢新一さんが脚本を書き、小林武史さんが音楽をつけたというオペラ作品です。2017年の第1幕上演から2年を経て、第2・3幕を加えて完結編として上演しました。

賢治が妹を亡くしたときに読んだ詩「永訣の朝」や童話「銀河鉄道の夜」をはじめ、さまざまな賢治作品から中沢さんが「いま伝えたい言葉」をチョイスして物語に散りばめています。そこに、小林さんのキラキラとしてドラマチックな音楽が重なり、出演者の歌唱力と、さまざまな映像が融合していくという素晴らしい舞台です。

――出演者陣も豪華ですね。

Salyuさん、コムアイさん、ヤマグチヒロコさん、そしていま勢いのある俳優としても注目されている満島真之介さん。満島さんは意外にも歌のお芝居が今回初めてということだったのですが、それが、もう素晴らしくて...。少ない人数ではあるけれども、魅力的な舞台になっています。また、ちょっとしたサプライズで爆笑問題の太田光さんやMr.Childrenの桜井和寿さんが声で出演しているのも注目ですね。

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「四次元の賢治」(c)SAKI YAGI

現地の雰囲気や感動を、いかに放送で伝えるか。
プロデューサーとしてのアイディアと熱量

――WOWOWのM-25旗印では「偏愛」をキーワードとしていますが、藤井さんの「偏愛」はどこにありますか?

僕は「現場愛」しかないですね。ラジオの仕事を始めたときからそうでした。ラジオって音しかないから、ただ音や音声を流すのか、それともそこに思いや深みを乗せて伝えるのか...そこに、如実に差が現れるんです。だから、思いを乗せる手段として取材量を増やしたり、音に工夫をしてみたりと、現場でいろいろやってきました。そのやり方が今でも抜けていませんね。

スポーツ部に配属されたときも、グランドスラムの現場に行けば、それはそれは華やかで感動的で、リアリティを体験できます。でも、その「現地感」を放送でどう出すか。それは「思い」でしかないんですよね。現場のスタッフのアイディアひとつで、伝わるものも伝わらなくなってしまうんです。

――やっぱり、現場は好きですか?

そういえば、社会人になって23年立ちますが、思い返すと今までずっと制作現場配属でした(笑)。なぜかWOWOW内でも営業や管理部門などには配属されずにここまで来ましたから。

やっぱり現場は楽しいですね。僕たちの仕事は、WOWOWっていうメディアを通して最高のエンターテインメントを届けることなんですよね。そのためにどうやって汗をかいていくかを考える。会社を経営するような仕事と比べてもシンプルというか、そっちのほうが、僕の肌には合っているみたいです。

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――藤井さんの現場愛は、お仕事を始めたときからずっと変わりませんか?

変わらないですね。いまの音楽部の仕事も、基本的にはライブを収録して放送するというシンプルな作業ですが、よりライブ会場の雰囲気を伝えるにはどうするか、カメラをどの位置に入れればいいか...それは現場でのコミュニケーションでしかないんです。

実際にここに来て「あそこはこんな雰囲気でしたね」とか「ああいうところで収録したいですね」って小林さんと話したりすることで、一見難しそうなことも可能になったりしました。結局、できるかできないかはプロデューサーの熱量次第なんですよね。現場で感じたものに対して、いかに熱量を込めて、テレビの向こう側にいるお客さんに伝えていくかが大事なんだと思います。

――藤井さんが石巻に通われたのも、その「熱量」のひとつなんですね。

ライブを放送するだけなら簡単ですが、それだけが目的ではないなと。僕はできるだけ、石巻の現状をあわせて伝えたいという思いがあるんです。震災から8年たち、もちろん前には向かっているんだけど、まだ風評被害や過疎などのなかなか乗り越えられない「壁」がある現状も、地元の方たちとお話する中で聞いていて...。だからこそ、その壁を乗り越えられるのが、アートや音楽、食の力を利用したさまざまな出会いだと思うんです。僕らのメディアがそれをきちんと伝えることで、少しでも役に立てることができたらいいです。
震災という大きなネガティブから一つでも多くのポジティブが生まれて欲しい、と願っています。

――今回の取材を石巻でやろうと声をかけてくださったのも、まさに「現場愛」だと思いました。東京のビルの中でもインタビューはできるけれど、現場で体験しながら話を聞くことで、感じるものが変わる...それを実感できました。

本当に、ちょっとした「きっかけ」が大切なんです。WOWOWのコーポレートメッセージである「見るほどに新しい出会いを」というのも、まさにそういうことだと思っています。僕も番組制作を通して、多くの人が素晴らしいエンターテインメントと出会うための一端を担えたらいいなと思いながら、やっています。

――最後に、藤井さんが今後やってみたいことを教えてください。

この仕事を23年やってきましたが、まだ全然飽きないんですよ。他のことをやっている自分が想像できないし、ここまでの進路は間違っていなかったんだと思います。だから、これからも現場に立ち続けながら、「現場愛」を持ってやっていきたいですね。WOWOWというメディアのパワーを活かしながら、たくさんの方々の新しい出会いにつながるようなコンテンツや番組を作っていきたいです。

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「速報!Reborn-Art Festival 2019」は10/25(金)よる8:00から、
「Reborn-Art Festival 2019 オペラ「四次元の賢治 -完結編-」」はWOWOWライブで10/25(金)よる8:30から放送。

Reborn-Art Festival 2019 オープニングライブ「転がる、詩」はWOWOWプライムで10/26(土)よる7:00から放送。


取材・文 / 古俣千尋 撮影 / 祭貴義道 制作 / iD inc.

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