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  • 2017.03.09
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2017年3月定例会見の要旨

3月9日(木)、定例記者会見を本社で開催しました。概要は以下の通りです。
出席者:田中社長、橋本専務、牧野取締役、大高取締役

1. ドラマW「東京すみっこごはん」の撮影現場での問題について(田中社長)

このたび、連続ドラマW「東京すみっこごはん」の1月20日及び21日の撮影現場において、未成年の子役俳優に対し、深夜に及ぶ撮影を行っていた事実が判明いたしました。ご本人、保護者様に改めて深くお詫び申し上げます。また視聴者の皆様からの信頼を傷つけたことを深くお詫び申し上げます。このような事態が生じたことを当社は非常に重く受け止めております。本ドラマに関して、現状のまま5月に予定どおりの放送ができると考えておりません。まずは今後二度とこのような事態が生じないよう、当社の番組制作プロセスの見直しをしつつ、再発防止の取り組みを徹底してまいります。
改めまして、誠に申し訳ありませんでした。

2. 最新の加入状況について(田中社長、大高取締役)

2月の加入実績は、新規加入38,197件、解約56,064件となり、17,867件の純減。その結果、累計正味加入件数は2,826,924件となった。引き続き、営業・プロモーション努力を徹底し、2016年度通期では、11期連続となる加入純増及び年度末としては過去最高となる累計加入件数を達成したいと考えている。
1月は、例年年末商戦期の加入の反動で解約が大きく膨らむ季節要因のある月だが、今年から放送を開始した「ATPツアー ブリスベン」や、「全豪オープンテニス」などが大きく新規加入を牽引し、累計正味1,849件の純増となった。2月は「アカデミー賞授賞式」「グラミー賞授賞式」など大型イベント番組や2月開幕となったラグビー「シックス・ネーションズ」が新規加入を牽引したが、全体としては想定を下回る形の結果となった。さらに1月のテニス加入者の解約などもあり2月末の数値は累計正味で純減となった。3月に入り4日には10時間無料放送なども展開し、現在の所、ほぼ想定通りに推移している。3月も中盤に差し掛かろうとしているが、全社一丸となった様々な営業努力に引き続き取り組み、年度末に向け新規加入獲得・解約防止を最大化するべく努めていきたい。

3. アクトビラ株式会社、株式会社IMAGICAティーヴィの子会社化について(田中社長)

224日付けのリリースにて報告したが、331日の予定で株式会社アクトビラ、43日の予定で株式会社IMAGICAティーヴィの2社がWOWOWグループの一員となることとなった。今回2社の株式の取得を検討するにあたり、以下の狙いをもって臨んだ。
アクトビラ社については、今後WOWOWが取り組んで行く「新たなテレビ向け映像配信サービス事業」の展開を主眼においた形での子会社化。アクトビラ社の持つ大きな強みは、1つには日本の主要なテレビメーカーとの良好な関係、そして長年培われてきたIPベースの映像配信サービスの運営ノウハウや設備とそれを裏打ちする高い技術力だと考えている。今回の子会社化を通じ、アクトビラ社がこれまで育ててきたこれらの基盤に、当社の有料放送事業者としてのノウハウを融合し、新たな映像配信サービス事業を立ち上げたいと考えている。大画面のテレビでIP伝送路を経由して映像を楽しむお客様に対して、放送の基本である「安心」「信頼」をベースとした様々な放送サービスを今後開発し、将来的には「放送と通信を融合させた新たなスタイルでのテレビ視聴体験」を提供していきたい。加えて、テレビ向け4K配信、更にはHDR、ハイレゾなど、より高度なスペックでコンテンツをテレビで楽しめるサービスの開発についてもアクトビラ社の技術力を活かし取り組んでいきたい。こうした取組みを通じ、「放送と通信の融合」、「放送及び映像の高度化」といった目前に迫りつつある「未来のテレビ」に向けた布石を打っていきたいと考えている。
一方、IMAGICAティーヴィ社については、当社の主幹事業である有料放送事業でのシナジー効果を出すことが大きな狙い。スカパー!やケーブルテレビのベーシックパックを中心に「イマジカBS」が500万世帯、「歌謡ポップスチャンネル」が600万世帯の視聴者を有しており、これら2つのチャンネルが新たに加わることで、グループ全体の顧客基盤を拡大し、放送事業を中心とした当社のプレミアム・メディアの更なる成長戦略を推進していきたい。
さらに、映画や海外ドラマなどWOWOWでもメインとなる視聴ジャンルに特化した強みを持つ「イマジカBS」、WOWOWの既存ジャンルにはない魅力をもつ「歌謡・ポップスチャンネル」と共に、良質なコンテンツの制作力・プロデュース力の強化に取り組み、お互いのクオリティを磨き上げることで、メディアとしてのチャンネル価値・ブランド価値をグループ全体で高めていきたい。
また、IMAGICAティーヴィ社側においても、当社との連携を強化するなかで、コンテンツの強化、制作費の効率化等のシナジー効果を見込んでいる。
今回の2社の子会社化を通じ、WOWOW2020年に向けて掲げる「総合エンターテインメント・メディア企業」としての変革をより一層加速していきたいと考えている。同時に、新たにWOWOWグループに参加頂く2社が、これまで培ってきた貴重な経験や優れた技術、顧客基盤などを最大限に尊重しながら、グループとして、1+1以上の大きなシナジーを出すべく、より一層経営努力に励んでいく所存である。

4. 3月、4月の番組について(牧野取締役)

震災から6年を迎える3月11日に、宮城「仙台PIT」で開催される東日本大震災復興支援ライブ「The Unforgettable Day 311」の模様を生中継でお届けする。震災直後から毎年、WOWOWでは、復興に向けてエンターテインメントが貢献できることは何かを模索し、音楽ライブを中心に復興への思いを届けてきた。震災から6年目を迎える2017年は仙台で行われる本ライブを生中継にて被災地、被災者の皆様はもとより日本中にお伝えすることで、引き続き復興支援に協力していきたいと考えている。昨年、仙台PITのこけら落とし公演にて限定復活ライブを行ったプリンセス プリンセスの岸谷香さんを始め、ゴスペラーズ、Chara、宮沢和史など様々なアーティストが音楽を通して震災のその後の復興へ思いをよせるイベントに、是非ご注目頂ければと考えている。
3月18日には、年度をかけて展開してきた25周年企画のフィナーレを飾る、主催イベント「トニー賞コンサートinTOKYO」が開催される。また、WOWOWプライムでもその模様を東京国際フォーラムより生中継にてお届けする。ケリー・オハラさん、マシュー・モリソンさん、井上芳雄さん、そして新たに出演が決定致しました劇団四季出身の濱田めぐみさん、日米トップミュージカルスターによる夢の競演をお楽しみ頂きたい。

5. ドラマW「東京すみっこごはん」の撮影現場での問題について(田中社長)

冒頭にも申し上げましたが、今回、当社のドラマWの撮影現場にて生じた事態について、改めて深くお詫び申し上げます。今回の事態を受けまして、ドラマWのみならず、当社のオリジナル番組制作全般について、法的・倫理的観点からのルール・教育の徹底、制作ガイドライン及び制作プロセスそのものの見直しなど早急に再発防止への取り組みを行っていきたいと思います。その結果を踏まえ、今後、キャストの皆様、クリエーターの皆様が、安心してWOWOWでの作品作りに専念頂ける環境を作ってまいりたいと考えます。
そのうえで、改めて視聴者から信頼・支持を頂けるような、高いクオリティと存在感のあるWOWOWのオリジナル番組作りに真摯に取り組んでいきたいと考えております。

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