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2017年6月定例会見の要旨

6月8日(木)、定例記者会見を開催しました。概要は以下の通りです。
出席者:田中社長、橋本専務、大高取締役、那須野マーケティング局長、出川プロデューサー


1. 新規動画配信プラットフォームへの参画について(田中社長)
5月23日に動画配信新プラットフォーム設立の共同リリースの発行を行った。WOWOWとしては、参画する各社と共に、日本国内の映像配信サービスの拡張とOTT事業の発展に寄与できればとの思いで、新会社への参画を決意した。今回参画する新プラットフォームを、デジタルならではのコンテンツ体験や新しい映像サービスを生み出す基盤として活用し、WOWOWが中期経営計画にて掲げる総合エンターテインメント・メディアグループとしての成長につなげるべく、各社との共同での事業運営に励んでいきたいと考えている。

2. 最新の加入状況について(田中社長、那須野マーケティング局長)
5月の加入実績は、新規加入37,150件、解約40,978件となり、加入件数は3,828件の純減。累計正味加入件数は280万2,112件となった。
4月は、バルセロナとレアル・マドリードによる頂上決戦クラシコの放送を軸としたサッカー「リーガ・エスパニョーラ」、プレーオフに突入し盛り上がりを見せる「NBA」などスポーツ番組が新規加入を集め、解約についても、GWの大型映画特集や全仏オープンテニスなど5月番組の前倒し訴求などを中心に取り組んだ結果、想定より抑えることができた。一方で、4月は例年、転居要因などで解約が多い月ということもあり4月末の数値は累計正味で1万7,235件の純減となったが、ほぼ想定どおりの数値だと認識している。
5月は、全仏オープンテニスの他、「ONE OK ROCK」や6月の25周年ライブの生中継に向けて、5月から特集展開を図っている「L'Arc~en~Ciel」などの音楽ライブが新規加入を牽引。「ファインディング・ドリー」など話題作を中心にラインナップした「WOWOWディズニー・スペシャル」や、シリーズ最高の興行収入を記録している現在公開中の最新作と連動し全20作を一挙放送する「名探偵コナン」などファミリーターゲットの大型映画特集などにより解約抑止を図った結果、5月末の数値は累計正味で3,828件の純減。ほぼ想定通りの着地となった。
6月に入り、惜しくもマレー選手に敗れたが、ベスト8に残る全仏オープンテニスでの錦織圭選手の活躍もあり、現在の所、加入は堅調に推移している。
6月後半から7月にかけて番組ラインナップも充実しているので、第一四半期の締めに向け、全社一丸となった様々な営業努力に引き続き取り組み、新規加入獲得を最大化していきたい。

3. 「ツイン・ピークス The Return」について(田中社長、出川プロデューサー)
(田中社長)
1991年4月の開局直後からWOWOWでも放送を行い大きな反響を巻き起こしたデヴィッド・リンチ製作総指揮の海外ドラマ「ツイン・ピークス」。四半世紀ぶりとなる新作が5月に全米で放送され大きな話題となっている中、WOWOWではこの7月、本作を日本初独占放送でお届けする。本ドラマの魅力、そしてWOWOWの取り組みを、映画部出川プロデューサーより紹介させて頂く。

(出川プロデューサー)
今回7月よりお届けする最新作の原点となる「ツイン・ピークス」は1990年に全米ABCで放送され、3460万人の視聴者を獲得。現在、全米の地上波ドラマでは1000万視聴者獲得でヒット作と言われており、その3倍を超える視聴者を獲得するなど初回から大きな反響を得ていた。アメリカでの大ヒットに続いて、日本ではWOWOWが1991年の開局とともに放送をスタート。続いて、地上波(TBS)での放送、VHSレンタル開始などを受け、ピーカーと言われるマニアが生まれ、ついには「社会現象」とまで言われるほどの人気となった。

■社会現象の例
・流行語大賞銅賞獲得(同年受賞は「きんさんぎんさん」、「冬彦さん」など)
・ジョージアの缶コーヒーではツイン・ピークスのパロディドラマCMがシリーズで制作・放送
・主人公ローラ・パーマーの葬儀が新宿にて開催
・大手旅行代理店によるツイン・ピークス・ツアーの実施
・ 映画「ローラ・パーマー最期の7日間」が興行収入18億のヒットを記録

このように昨今の海外ドラマブームの先駆けであり、伝説的なタイトルとして知られる本作だが、数年前に25年ぶりとなる新作シーズンの制作が急遽発表、ここから2年以上の交渉期間を経て、WOWOWが独占放送権を獲得した。
その最新作では、製作・監督をつとめる奇才デヴィッド・リンチによる徹底した秘密主義により作品制作・プロモーションが行われ、放送局であるWOWOWにも当初は「217名のキャスト(ナオミ・ワッツ、モニカ・ベルッチ、アシュレイ・ジャッド、裕木奈江等)、400ページの台本、1人の丸太おばさん」といった情報のみが明かされ、実際の撮影現場でも、俳優がその役柄を撮影時に初めて渡された脚本と共に知るといったエピソードがあるほど徹底されていた。
新作は、5月21日にアメリカ・ショウタイム局でスタート。ショウタイム局の有料配信サービスが過去最高のログイン数を記録するなど大きな話題となっており、作品評価についても、映画評サイト(IMDB)では、今年のアカデミー賞作品「ラ・ラ・ランド」(8.3)や「ムーンライト」(7.5)に比べても高い9.3というまれに見る高評価、直前にプレミア上映が行われたカンヌ国際映画祭の批評家サイトでは、ドラマ作品に関わらず、パルム・ドール作品を上回る全作品中1位の評価を獲得するなど極めて高いものとなっている。
その待望の新作をWOWOWが独占初放送でお届けするが、7月の放送の前にまずは、原点となる旧作シリーズを6月23日から5週連続で30話を一挙放送するとともにWOWOWメンバーズオンデマンドでは30話一挙配信を行う。
また、7月1日にはツイン・ピークスをテーマとした9時間の無料放送の日を展開。映画版、新・旧の第1話を中心に未加入者へもPRを行っていく。その他、デジタル施策として、WOWOW及び外部サイトでの第1話無料配信や、様々な趣向でのツイッター企画なども多角的に展開していく予定。7月22日のレギュラー放送の直前の7月12日、13日には、主演のカイル・マクラクランの来日も決定しているなど、本ドラマを一人でも多くの視聴者へと届けるべく、これから様々なプロモーション展開を実施していく。

4. 6月、7月の番組について(大高取締役)
■LPGAについて
LPGAの宮里藍選手の今シーズン限りでの引退が発表された。2003年にプロ転向の後、2009年「エビアンマスターズ」でLPGAツアー初勝利。2011年には、WOWOWでも中継を行った「エビアン・マスターズ」を再び制し、震災復興に向けた当時のメッセージも記憶に残る日本ゴルフ界のレジェンド宮里藍選手。その最後となるLPGAでの活躍をWOWOWは生中継にてお届けする。6月7日時点で参戦予定が表明されている、6月の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」、「メジャー第2戦!全米女子プロゴルフ選手権」、7月の「メジャー第3戦!全米女子オープン」、そして彼女の最後のメジャー挑戦となる9月の「メジャー最終戦!エビアン・チャンプオンシップ」の模様をすべて生中継にてお届けするほか、今後の参戦予定も含めその活躍を追いかけていく。また、6月の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」では、宮里藍選手専用カメラを設置。WOWOWメンバーズオンデマンドにて配信を行うと共に、放送にも活用し、彼女の活躍をあますところなく伝えていくと共に、以降の参戦予定大会でも専用カメラでの展開を現在調整中。
WOWOWではこの6月より、WOWOW初放送となる「全米女子オープン」、「全英リコー女子オープン」、宮里藍最後のメジャー挑戦となる「エビアン・チャンピオンシップ」などメジャー大会4大会を4カ月連続でお届けする。昨年の19大会から32大会と大幅にボリュームアップしてお届けするWOWOWのLPGAにご期待頂きたい。

■犯罪症候群について
6月11日からは東海テレビとのコラボレーションによる「連続ドラマW 犯罪症候群 Season2」が放送となる。TBSとの「MOZU」、日本テレビ、Huluとの「銭形警部」に次ぐ、地上波とのコラボレーションドラマとして、WOWOWドラマのブランド向上を担う重厚な作品に仕上がっており、放送での反響を期待している。

■エキサイトマッチについて
5月末に発表を行ったが、7月から8月にかけてボクシングのビッグマッチの放送が続々決定した。7月2日にはマニー・パッキャオ選手の王座防衛戦、7月16日には三浦隆司選手の世界王座再挑戦、8月には亀海喜寛選手が4階級制覇王者ミゲール・コットに挑む世界初挑戦を生中継でお届けする。また、パッキャオ戦、三浦戦については先日、惜しくも判定で敗れた村田諒太選手にスタジオゲストとして出演頂くことが決定している。

5. 中期経営計画・事業計画について(田中社長)
先日、2020年に向けた新たな中期経営計画及び今年度の事業計画を発表したが、その中核となるのはやはり「徹底したコンテンツの差別化」であると考えている。今回紹介した「ツイン・ピークス The Return」、「ウィブルドンテニス」、「全米オープンテニス」とグランドスラム初制覇に引き続き挑む錦織圭選手を中心としたテニス中継、最後のシーズンでのメジャー初制覇に挑む宮里藍選手を中心とした「LPGA」、数々のオリジナルドラマ、トニー賞の生中継など、これからも引き続きWOWOWらしさのある差別化されたコンテンツを拘ってお客様にお届けし、WOWOWへの信頼につなげていきたいと考えている。

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