株式会社WOWOW(本社:東京都港区、代表取締役社長 田中 晃、以下「WOWOW」)が製作した『散歩する侵略者』の黒沢清監督が、平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞を受賞しました。
■受賞理由
30年以上にわたるキャリアを誇る黒沢清氏は恐怖映画で台頭した。しかし、インテリジェンスと豊富な映画知識に裏付けされた作品群は常にジャンルの枠を突き破っていく。独自の空間造形と不穏な物語世界は見る者の不安をあおり、しかし安易な感情誘導を許さないストイシズムを持つ。「散歩する侵略者」は猟奇殺人映画がシュールなSFに転じ、更に生身のアクションを経てついには愛の重要性を正面から問うドラマになるという離れ業が実現された作品であり、黒沢芸術の真骨頂とも呼べる出来栄えである。
WOWOWFILMS『散歩する侵略者』は第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品され、全世界31の国と地域で公開が決定。国内でも今回の受賞に加え、第41回日本アカデミー賞の優秀監督賞をはじめ、様々な映画賞を受賞。またそのスピンオフ作品『予兆 散歩する侵略者 劇場版』は第68回ベルリン国際映画祭 パノラマ部門正式出品され、現地でも熱い反響を巻き起こすなど、関連2作品が揃って歴史ある三大国際映画祭へ招待されており、国内外で高い評価を受けています。
WOWOWは、コーポレートメッセージ「見るほどに、新しい出会い。」のコンセプトのもと、今後も上質なエンターテインメントをお届けしていきます。
【WOWOWFILMS『散歩する侵略者』概要】
作品内容
数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・加瀬真治(松田龍平)は毎日散歩に出かけて行く。一体何をしているのか...? 同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に一人、ある事実に気づく。やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。「地球を侵略しに来た」--真治から衝撃の告白を受ける鳴海。混乱に巻き込まれていく桜井。当たり前の日常がある日突然、様相を変える。些細な出来事が、想像もしない展開へ。彼らが見たものとは、そしてたどり着く結末とは?
出演:長澤まさみ、松田龍平、高杉真宙、恒松祐里、長谷川博己 ほか
監督:黒沢清
原作:前川知大「散歩する侵略者」
脚本:田中幸子 黒沢清
音楽:林祐介
製作:『散歩する侵略者』製作委員会
配給:松竹/日活
■DVD, Blu-ray情報
『散歩する侵略者』
好評発売中
DVD 特別版(本編+特典映像 2枚組):5,700円(税別) 通常版:3,800円(税別)
Blu-ray 特別版(本編+特典映像 2枚組):6,700円(税別) 通常版:4,800円(税別)
https://sanpo-movie.ponycanyon.co.jp/
【スピンオフ作品『予兆 散歩する侵略者 劇場版』概要】
作品内容
山際悦子(夏帆)は、同僚の浅川みゆき(岸井ゆきの)から、「家に幽霊がいる」と告白される。みゆきの自宅に行くとそこには実の父親がいるだけだった。みゆきの精神状態を心配した悦子は、夫・辰雄(染谷将太)の勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきは「家族」という《概念》が欠落していることが分かる。
帰宅した悦子は、辰雄に病院で紹介された新任の外科医・真壁司郎(東出昌大)に違和感を抱いたことを話すが、辰雄からは素っ気ない返事のみ。常に真壁と行動をともにする辰雄が精神的に追い詰められていく様子に、悦子は得体の知れない不安を抱くようになる。ある日、悦子は病院で辰雄と一緒にいた真壁から「地球を侵略しに来た」と告げられる。冗談とも本気ともつかない告白に、悦子は自分の身の周りで次々に起こる異変に、真壁が関与しているのではないかと疑い始める。
出演:夏帆 染谷将太 東出昌大
中村映里子 岸井ゆきの 安井順平 石橋けい 吉岡睦雄 大塚ヒロタ
千葉哲也 諏訪太朗 渡辺真起子 中村まこと / 大杉漣
原作:前川知大「散歩する侵略者」
監督:黒沢清
脚本:高橋洋 黒沢清
音楽:林祐介
製作:「散歩する侵略者」スピンオフプロジェクト パートナーズ
配給:ポニーキャニオン
■DVD, Blu-ray情報
『予兆 散歩する侵略者 劇場版』
好評発売中
DVD(本編+特典映像 1枚組) :4,200円(税別)
Blu-ray(本編+特典映像 1枚組) :5,200円(税別)
https://yocho-movie.ponycanyon.co.jp/