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  • 2021.05.20
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2021年5月定例会見要旨

5月20日(木)、定例記者会見を開催いたしました。概要は以下の通りです。

出席者:⽥中晃社⻑、黒⽔則顯副社⻑、⽥代秀樹常務、郡司誠致執行役員、大塚治夫執行役員
スポーツ部 須川賢一プロデューサー スポーツ部兼コミュニティサービス部 瀧口創プロデューサー、和佐亨プロデューサー

1.ごあいさつ(⽥中社⻑)

新型コロナウイルス感染症がなかなか収まらず厳しい環境が続き、WOWOWが深く関係するエンターテインメントの世界でもつらい状況が続いている。それでもこれまでの緊急事態宣言の時と違い、スポーツや音楽ライブなどで、観客の制限などさまざまな工夫をして実現される例が増えている。当社も5月15日、16日に富士市の「富士山こどもの国」においてキャンプと音楽フェスを合体させたイベント「FUJI & SUN」を実施した。観客数の制限、お客様同士の距離を取ること、感染対策専門のスタッフの増強、またイベント後の体調把握などさまざまな工夫をし、開催した。終了後、多くの方から、安心して楽しめる音楽フェスであったとのエールを頂いた。スポーツやエンターテインメントは決して不要不急ではなく、閉塞した状況だからこそ人々の暮らしに必要なものだと認識されている証しだと実感した。エンタメの魅力を伝えることを生業(なりわい)とするWOWOWにとって、大変うれしい出来事だった。

2.加⼊分析(郡司執行役員)

3月は約1万9,000件の純増となった。これはスピッツ、BTSのパフォーマンスが話題を呼んだグラミー賞等の音楽、サッカーのチャンピオンズリーグ、『文豪少年!』『インフルエンス』等の加入が好調だったことによる。
4月は約2万7,000件の純減となった。サッカーのチャンピオンズリーグ、『連続ドラマW華麗なる一族』などにより新規加入を獲得したが、年度初めに伴う環境の変化、転居などに起因する解約が多めだったこと、3月の大幅加入に対する反動によると分析する。
今後についてはサッカーのヨーロッパリーグ、チャンピオンズリーグの決勝、テニスの全仏オープン、6月のサッカー、ボクシング、テニスなど、スポーツコンテンツが目白押しである。多くの方に楽しんでいただけることを期待している。

3.6月のスポーツとコミュニティ施策(⽥中社⻑、瀧口プロデューサー、和佐プロデューサー、須川プロデューサー)

田中社長)3人のスポーツのプロデューサーから説明をする。まず、サッカーのヨーロッパ選手権について瀧口プロデューサーよりご紹介する。

【瀧口プロデューサー UEFA EURO™ 2020サッカー欧州選手権】

瀧口プロデューサー)UEFA EUROは4年に1度行われるヨーロッパのナンバーワンを決める大会だが、2020年6月開催の予定がコロナ禍の影響により延期され、来月6月11日に開幕される。WOWOWでは1996年から7大会連続の放送となるが、全51試合を完全生中継、ライブ配信、また1日1試合4K生中継をする予定である。
本大会は「5年分の期待と進化 史上最大の祭典を楽しもう」というコンセプトを掲げている。1年延期され、前回2016年大会から5年を経て開催されることで、サッカーファンの期待が増大しており、また出場チームの進化が予想されるハイレベルな大会が見られるに違いないと思っている。
サッカーコミュニティサイト「WOWOWサッカーアリーナ」をオープンする。試合前のワクワク感、試合後の余韻を堪能する企画・サービスを提供するサイトである。これまで培ってきたサッカーの映像、情報などを駆使し、サッカーの新しい楽しみ方を提供していきたい。ファンが見たい、知りたいというニーズにインタラクティブに応えることで、サッカーの楽しさを感じてもらえるようにしたい。
UEFA EURO 2020の期間中「WOWOWサッカーアリーナ Talk Live」を実施する。夜8:00よりWOWOWオンデマンドで生配信する。前日の試合の振り返り、その日の試合の見どころ紹介、ゲストとのトーク、Twitterを介した視聴者からの質問への回答などで、ファンの楽しみを高めていくことを目指している。また、大会閉幕後に余韻を味わえるような企画「UEFA EURO™ 2020アフターパーティ(仮題)」を準備している。選手やベストマッチをテーマにファン投票を行い、その投票結果の発表とともに大会を振り返る番組を配信予定である。サッカーファンと共につくり上げる番組によって、サッカーの余韻を共有できる機会を提供したい。また、サッカーアリーナ限定コンテンツとして、監督や選手のインタビュー、詳細な試合データなどを提供する。このEURO 2020へのサッカーファンの期待は、大きく膨らんでいる状態だと思っている。その期待に応えられるよう準備していく所存である。

田中社長)延期されたEUROの51試合全試合を生中継・生配信する。連日1試合4K生中継をする。51試合が全て4Kで制作されている。システム上の都合で4Kの生放送は1日1試合だが、大会後には全試合を4Kで放送する予定である。サッカーアリーナで、放送でも配信でもEUROを存分に楽しんでもらいたい。
2番手はボクシング、エキサイトマッチについて、スポーツ部の和佐プロデューサーから紹介する。

【和佐プロデューサー ボクシング井上尚弥&中谷正義 ラスベガスビッグマッチ】

和佐プロデューサー)日本時間6月20日(日)にWBA・IBF世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥選手の2度目となるラスベガスでの防衛戦を生中継すること、また6月27日(日)、中谷正義選手が元3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ選手と対戦するビッグマッチを生中継することが決定した。この試合に先駆け、試合の見どころ満載の事前番組、井上選手、中谷選手のアメリカでの全試合をWOWOWオンデマンドで限定配信中である。
両選手とも前回は無観客での興行であったが、今回は観客を入れての開催となる。本場アメリカのボクシングファンの前で日本が誇る2人のボクサーがお披露目される。ご期待いただきたい。
エキサイトマッチファンクラブをリニューアルする。全てのボクシングファンが訪問でき、楽しめるウェブサイトへ進化する。メルマガ、コラムの閲覧、プレゼントの応募に加えて、注目選手のプロフィール、戦績情報を充実させた。この2試合では、試合前後も楽しめるオンラインイベントを予定している。またエキサイトマッチ公式Twitterを開設した。盛り上げる企画・キャンペーンを予定している。このファンクラブは双方向性のコミュニケーションを持った場所づくりを目指していきたい。

そして最後にもう1点、追加で報告したい。日本時間6月7日(月)に5階級制覇王者のレジェンド、フロイド・メイウェザーがアメリカの人気YouTuberのローガン・ポールとのスペシャルマッチでリングに帰ってくる。2018年の大みそか日本でのリング以来となるメイウェザーの試合をWOWOWで生中継することが決定した。6月のWOWOWボクシングは非常に充実している。ぜひご期待いただきたい。

田中社長)3人目はテニスを担当している須川プロデューサーから、フレンチオープンテニスとウィンブルドン、そしてコミュニティサイトについて説明をする。

【須川プロデューサー 全仏オープンテニス、ウィンブルドンテニス】

須川プロデューサー)全仏オープンテニスは今月末から15日間、2年ぶりに6月末から開催予定のウィンブルドンは13日間、熱戦の模様を連日生中継にてお届けする。新型コロナの影響で全仏は1週間後ろ倒しになった。そのためこの2つのグランドスラムの間隔はわずか2週間となった。クレーから芝サーフェスへの対応、オリンピック、パラリンピックを見据えた選手のコンディション調整が鍵ではないかと考えられる。日本人選手で注目する点は、大坂選手のサービスの克服、錦織選手の復活の度合いであると思っている。ウィンブルドン男女シングルス準決勝、女子シングルス決勝を4K生中継する。
「WOWOWテニスワールド」がリニューアルした。グランドスラムだけでなく、テニスファンに365日楽しんでもらえる「場」を提供することがこのリニューアルの狙いである。男子テニスATPツアーを中心に、大会概要、ドロー、選手情報などテニスポータルとしての機能を向上させた。全仏オープンテニス用に特設ページも用意、全豪で好評だった練習コート、記者会見のライブ配信、プラス1コート配信も継続する。グランドスラムの会場にいるかのような体験の提供、現地からの最新情報の提供、アーカイブの実施などにより、日本のテニスファンと世界をつなげるポータルサイトを目指し、コミュニティ展開の活性化を行いたいと考えている。

田中社長)WOWOWテニスワールドは2月に開催された全豪オープンでスタートした。大変好評で、お客様とのインタラティブな関係が実現できた。さらにパワーアップしたこのテニスワールドを体験していただきたい。本日はスポーツについて紹介した。

4.WOWOWクリエイターアワード結果報告(田代常務)

田代常務)3月の定例会見で外部クリエイター表彰制度創設の話をしたが、正式な名称が「WOWOWクリエイターアワード」となった。今日この会見で受賞者を発表する。WOWOWは基本的にプロデューサーの集団である。外部のクリエイターからのクリエイティブなアイディアと協業することでWOWOWらしいコンテンツ作りを目指している。先日10年戦略ステートメントを発表した。「WOWOWは、ファンとクリエイターが集う最高のステージを提供し、エンターテインメント文化を加速するエンジンとなる」という一文があるが、このアワードもこのステートメントを具現化した一つである。多くのクリエイターに感謝するアワードでもある。第1回は2020年度に放送・配信されたタイトルが選考対象となった。受賞者の皆さんを紹介する。
最優秀賞:『2020年5月の恋』 監督 松永大司
優秀賞:『殺意の道程』 脚本・主演 バカリズム
優秀賞:『連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~』 撮影監督 山田康介
優秀賞:『松尾スズキと30分の女優』 脚本・演出・出演 松尾スズキ

私から簡単な寸評をする。優秀賞のバカリズムさんは、新感覚のサスペンスドラマの脚本と主演を担当。中でも殺人に必要な道具をホームセンターで購入するシーンがあるが、バカリズムさんと井浦新さんのやりとりはセンス抜群で、すっかり魅了されてしまった。
カメラマンの山田さんは映画界でも有名だが、『コールドケース3』においても抜群の映像センスを発揮し、有村架純さん主演の第3話で過去と現在を切なくリンクさせた映像表現は誠に見事で、撮影監督という呼び方がふさわしい方である。
長く演劇の第一線で活躍されている松尾スズキさんのコントセンスは最高である。麻生久美子さんと演じたそば屋の回は、せりふ、間、カメラ割も含めて大爆笑であった。
最優秀賞の松永監督はコロナ禍において、WOWOW初のリモートドラマに挑戦。監督を指名したのは出演者の吉田羊さんである。俳優とのやりとり、カメラも全てリモートで行われ、収録から2日後に配信されるというエネルギーとクリエイティブが注がれた作品である。コロナ禍における別れた夫婦のせりふが大人の琴線に響く良質なドラマであった。最優秀賞を受賞した松永監督からの受賞のコメントである。

最優秀賞 松永監督コメント)コロナ禍でどのようにものを作り、見ている人に届けられるかということをスタッフ全員で考えて作った。作品ができあがるまでのプロセスは、役者も含めスタッフ全員が経験したことのない状態であった。役者である大泉さん、吉田さん、監督である私は別々の場所で撮影をし、撮影中はモニター越しでしか顔を合わせることがなかった。だからおもしろいものができたところもあったが、こういう形でもいいものを作ることができるというのは、自分にとっても大きな自信になった。WOWOWのこのチームでしか作れなかった作品だと自負している。これからも高みを目指し、一緒に仕事をしたい監督だと思ってもらえるよう努力をしたい。

田代常務)WOWOWは今後もさまざまなジャンルのクリエイターと協業し、エンターテインメント文化を加速させるエンジンを目指していく所存である。そして多くのWOWOWファミリーを増やしていきたいと思っている。

5.最後に(田中社長)

本日は6月以降に集中するスポーツにフォーカスをし、その魅力をお伝えした。最後に一言添えたい。冒頭ではエンターテインメントの開催実現への関係者のご苦労の話をしたが、世界中のスポーツイベントを実現するために、大会の関係者が開催に向けて非常に努力・尽力されていると思う。それぞれの方々に本当に心から敬意を表したいと思っている。

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