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2017年1月定例会見の要旨

1月12日(木)、定例記者会見を本社・ディスカバリーで開催しました。概要は以下の通りです。

出席者:田中社長、橋本専務、牧野取締役、大高取締役、ドラマ制作部 加納プロデューサー

1.新年挨拶・4K答申について・最新の加入状況・2016年を振り返って(田中社長)
昨日の電波監理審議会にて、4K・8K実用放送の業務の認定申請に対する答申が行われ、当社はBS左旋での申請が適当との判断を受けた。今後の実用放送に向け着実な準備を行っていきたい。
最新の加入状況は、12月の累計正味加入件数が、19,951件純増となり12月末の数字としては過去最高となる2,842,942件となった。
年頭にあたり、昨年を振り返ると2016年は、WOWOW開局25周年を迎え、様々な形でWOWOWのコンテンツの魅力を発揮できた1年だった。25周年記念番組として、20話にわたる長編作品「連続ドラマW 沈まぬ太陽」を放送し、WOWOWらしいクオリティで多くのお客様から好評を頂くことができた。また、人気海外ドラマの日本版「連続ドラマW コールドケース〜真実の扉〜」を4KHDRで制作し、フランス・カンヌで行われたMIPCOMでも上映することができた。
10月にはIPC(国際パラリンピック委員会)と5年間にわたり共同制作を行うパラアスリートのドキュメンタリー・シリーズ「WHO I AM」を立ち上げることができた。
さらに、4年に一度のサッカーの祭典「EURO2016」やグランドスラム4大会をはじめとしたテニスを通年で放送するなど、スポーツコンテンツにも非常に勢いを感じることができた1年となった。その他、オリジナルコンテンツでは「ノンフィクションW ハリー三村のヒロシマ」と「ドラマW この街の命に」が民放連賞の各部門で最優秀を受賞し、さらに「ハリー三村のヒロシマ」は当社番組としては初めて国際エミー賞の栄誉に輝くことができた。
今年度も、残すところあと3か月となったが、こうした多様なコンテンツを引き続き強化しながら、11年連続正味加入件数純増と年度末としては過去最高の加入件数を更新するべく取り組んでいきたい。


2.11月、12月の加入実績について(大高取締役)
11月は、映画スターウォーズの一挙放送、「ONE OK ROCK」、「氣志團万博」といった音楽番組と、パッキャオ選手の復帰戦、12月は、「VISUAL JAPAN SUMMIT 2016」「BABYMETAL東京ドーム公演」「福山雅治年越しライブ」など大型音楽番組がそれぞれ新規加入を牽引した。また両月とも無料放送デーを実施し、結果的に11月、12月それぞれを、累計正味純増で終えることが出来た。
ただし、第3四半期としては、解約はほぼ計画通りの数値で推移しているものの、加入は想定をやや下回っている状況。第4四半期が既にスタートしているが、1月は、3日の「桑田佳祐ライブ」、さらに、無料放送も行った「ATPツアーブリスベン」での錦織選手の活躍もあり加入は好調に推移している。解約も現状では抑えられており、1月の3分の1を過ぎた段階ではあるが、月次での累計正味加入者数は想定を上回る見込み。
今後は、全豪オープンテニス、シックス・ネーションズ、LPGAなどのスポーツコンテンツ、ドラマW、グラミー賞、アカデミー賞など魅力的なコンテンツが続くので、年度末に向け全社的に取り組み、加入を最大化していきたい。


3.「WOWOW×日テレ×Hulu 共同製作ドラマ 銭形警部」について(田中社長、ドラマ制作部加納プロデューサー)
TBSとのコラボレーションにより劇場版までスケールアップして展開を行った「MOZU」に続き、新たなコラボレーションドラマ「銭形警部」を2月に放送する。地上波キー局の日本テレビ、そして有料配信のHulu、2社とタッグを組んで、メディアを横断し展開する新たなドラマ企画となる。本日はその概要について、ドラマ制作部加納プロデューサーよりご説明する。

(以下、加納プロデューサー)
【企画の狙い・経緯】
日本テレビとは2015年春先から企画開発に取り組んできた。WOWOWはTBSとの「MOZU」、日本テレビ、Huluは「ラストコップ」という共同製作ドラマの前例がそれぞれあるなかで、新しいチャレンジに取り組みたいとの思いから、今回、地上波キー局、有料放送、有料配信の3社での日本史上初となるコラボレーションとなるこの「銭形警部」の企画が始動した。
【題材について】
題材の銭形警部については、ルパン三世でお馴染みの認知度が高いキャラクターだが、一方で原作・アニメではその素顔についてはあまり描かれておらず、今回3社がオリジナルストーリーという形でそれぞれの特長を活かし、彼の素顔やキャラクターの魅力を描く枠組みが面白いのではとの思いから「銭形警部」を主人公としたオリジナルドラマに取り組むこととなった。
【3社での放送展開・特色】
放送については2月10日の日本テレビの金曜ロードショーを皮切りに、同日でのHuluオリジナル版全4話のHuluでの配信開始、2月19日よりWOWOWで「連続ドラマW 銭形警部 漆黒の犯罪ファイル(全4話)」という形でそれぞれ展開していく予定。
一番初めに放送となる日テレ版については、主演の鈴木亮平が演じる銭形警部のパートナーとして前田敦子、三浦貴大が登場。3人を中心に、銭形警部のキャラクターの全体像を2時間のなかでお伝えする。この日テレ版を受けて、Hulu版では鈴木亮平・前田敦子のコンビが活躍するどちらかといえばコミカルな要素を中心としたストーリーが、WOWOW版では、鈴木亮平・三浦貴大が活躍する原作のテイストに近いシリアスかつハードボイルドなオリジナルサスペンスストーリーが展開し、幅広い形で「銭形警部」の魅力を描き上げていく。
【プロモーション展開】
各社視聴者・ターゲットが異なるが、それぞれの特性を活かし、メディアを横断した有機的なプロモーション展開に取り組んでいきたい。それぞれの放送告知や予告動画についても、各社それぞれが3社分をまとめて展開し、露出総量を高め相互送客を促すほか、プロジェクトのスタートとなる2月10日の日本テレビでの放送に向け、日本テレビの番組は勿論、WOWOW、Huluそれぞれの番組等を通じ、クロスプロモーション展開に取り組んでいく。


4.1月、2月の番組について(牧野取締役)
2月のWOWOWは世界最高峰の「音楽」そして「映画」の祭典を生中継にてお届けする。まず2月13日にお届けするのが世界最高峰の音楽の祭典「グラミー賞授賞式」。ジョン・カビラとホラン千秋を案内役に現地LAの特設スタジオから臨場感たっぷりに生中継で賞の魅力を伝えていく。
そして2月27日にお届けするのが映画の祭典「アカデミー賞授賞式」。ジョン・カビラと高島彩を案内役に授賞式の熱気を生中継。今年は、長編アニメーション部門への「君の名は。」「百日紅」(さるすべり)など日本映画のノミネーションなるかが大きな話題の一つ。注目のノミネーション発表は1月24日夜10時よりWOWOWプライムにて、生中継の無料放送でお届けする。まずはこちらにご注目頂きたい。さらに、両アワードとも今回、授賞式直前の華やかなレッドカーペットの模様を無料放送にてお届けすることが決定。こちらにもご注目頂きたい。
1月より開幕するLPGA2017シーズンだが、今シーズンより放送大会数を10大会増やし、全29大会を生中継でお届けすることが決定した。今シーズンからLPGAツアー出場が決定し、大きな話題となっている畑岡奈紗選手のデビュー戦についても現在、生中継の準備を進めている。畑岡選手をはじめ、宮里藍選手、野村敏京選手など日本選手の活躍と共に、圧倒的なボリュームで展開するLPGA大会にご期待頂きたい。


5.年頭訓示について(田中社長)
年頭にあたり10年後のWOWOWのあるべき姿と今年の課題について社員に話したことをお伝えしたい
IoTやAIによっていかに社会が進化しようとも、WOWOWの作り出すコンテンツが突出した存在感と期待感をもって社会から求められ続け、エンターテインメントの最前線にWOWOWが立っている。10年後のWOWOWはそういう存在でありたい。
そしてそのために今年取り組むべき<3つの課題>は、1つ目が「マーケティングの改革」、2つ目が「インターネットサービスに軸足を作る」、3つ目が「徹底的なコンテンツの差別化」であり、その中でも「コンテンツの差別化」がもっとも重要と考えている。
マーケットを切り拓くのは伝送路や仕組みではなく、コンテンツの強さであることはこれからの10年でより明確になっていく。WOWOWはシンプルな事業なので、WOWOWの今後の10年はコンテンツにかかっている。WOWOWのあらゆるコンテンツにおいて、WOWOWらしさ、「WOWOWがなぜこれをやるのか」ということを、徹底的に追求し、常に新鮮な驚きや感動、オリジナリティを追求していきたい。そのためには外部の質の高いクリエイターが集まりやすい制作環境の整備、社内プロデューサーの育成が生命線となるので引き続き取り組み、今年もコンテンツに誠実に向き合っていきたい。

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