弊社代表取締役社長・田中晃が、本日、2017年の仕事始めにあたり、社内への年頭訓示を行いました。
2017年 年頭訓示要旨
■10年後のWOWOW
いかにIoTの社会が進化しようとも、AIによっていかに生活が変化しようとも、エンターテインメントの最前線にWOWOWが立っていること。今以上に内外のクリエイターがWOWOWに集まり、そのクリエイティブが、突出した存在感と期待感をもって、社会から求められ続けていること。WOWOWの卓抜したコンテンツが、あらゆる手段を通じて、多くの人の心を動かしていること。世界の最高峰を日本に伝えてきたWOWOWが、日本の最高峰を世界に伝える役割を担い、日本のクリエイターが、世界で活躍するゲートウェイになっていること。10年後のWOWOWは、そういう存在でありたい。私たちは、新しい時代の、しかも大変面白い時代の真っただ中にいる。新しい時代に自ら変化して、ワクワクしながらこれからの10年を切り拓いていきたい。
■そのために今年何をなすべきか<3つの課題>
1.マーケティングの大改革
具体的には、「大胆なデジタルシフト」と「有料放送マーケットにおけるシェア拡大」。コミュニケーションのすべてを、デジタルファースト、デジタルを中心に考える。WOWOWとお客様が繋がる、お客様同士が、お客様がWOWOWを通じて世界と繋がる、そんな時代がすぐそこに来ている。マーケティングのあらゆることをデジタルにシフトして「再構築」する年だと考える。しかしながら、マーケティングのデジタルシフトが、加入者拡大の即効薬にはならない。「販路の拡大」「他企業との連携」「新サービスの提案」など新しい施策も不可欠だ。マーケティングの大改革を実行したい。
2.インターネットサービスに軸足を作る
卓抜したコンテンツをあらゆるデバイスを通じて視聴者に届けることは、WOWOWに対する時代の要請である。まずは足元のサービス、WOWOWメンバーズオンデマンドの拡充に取り組みたい。
3.徹底的なコンテンツの差別化
マーケットを切り拓くのは伝送路や仕組みではなく、コンテンツの強さであることもこれからの10年でより明確になっていく。WOWOWの価値は、社会が、お客様が決める。そしてそれはWOWOWのコンテンツが決める。そのために、WOWOWのあらゆるコンテンツにおいて、WOWOWらしさ、「WOWOWがなぜこれをやるのか」ということを、徹底的に追求してほしい。番組演出、中継コンセプト、宣伝コピーのひとつ一つに、編成も、番組プロデューサーも、宣伝プロデューサーも、イベントプロデューサーも、とことんこだわってほしい。
もう一つ、社内プロデューサーの育成と、外部の質の高いクリエイターが集まりやすい制作環境の整備は、今もこれからの10年も、WOWOWの生命線であることを付け加えたい。
25年前、WOWOWは、とんでもない大きな夢で生まれ、日本の誰もやったことのないことにチャレンジし、すさまじい情熱と遊び心で成長してきた。WOWOWのDNAは、チャレンジの塊だ。今私たちが真っただ中にいる新しい時代は、WOWOWのDNA、「チャレンジ精神」と「情熱」と「遊び心」をもう一度、呼び起こすのにふさわしい時代だと確信している。これからの10年を、面白く、楽しく切り拓いていこう。そして、遠くを見据えながら、年度末の目標達成に向けて頑張ろう。