弊社代表取締役社長・田中晃が、本日、2020年の仕事始めにあたり、社内への年頭訓示を行いました。
2020年 年頭訓示 要旨
WOWOW人の「革新」のDNAを覚醒させ、新しい価値と文化をプロデュースしよう
WOWOWの事業環境はこの数年で急激に変化し、新たな競争のステージに入っています。お客様が、映像を視聴する選択肢が劇的に増え、「世界最高峰のエンタテインメント」「地上波にはできない企画」という特徴も、もはやWOWOWだけのものではありません。しかし、オールジャンルの総合編成、「放送」と「配信」両方の伝送路、独自の顧客管理システムと顧客データ、クリエイターやアーティスト、パートナー企業と長年にわたり築いてきた信頼関係、そして何よりも、285万の契約数があるWOWOWは「優位」にあります。
一方、今、「革新」を始めなければ、その優位性は次第に失われるのも確かです。
まず、「オリジナルコンテンツの強化と新規開拓」が急務です。285万の契約数がある今、柱となる独自コンテンツを一層強化し、新ジャンルを開発しなければ、手遅れになります。
次に、「配信に強い軸を作り、放送と配信の2本足で立つ」。B-CAS登録なしでスマホから直接WOWOW加入を可能にするサービスを実現します。これはWOWOWの圧倒的な強みになります。コンテンツはもちろんのこと、プロモーションやマーケティングも放送とは異なる、スマホをハブとした新しい会員サービスを始め、お客様の層を広げていきます。
2020年は、WOWOWがサービス放送を開始してから30年の年です。国内初の有料放送サービスの仕組みを立ち上げ、今あるWOWOWの主要なコンテンツ、あるいはその原型を、サービス放送開始から2、3年で実現しました。マイク・タイソンやグラミー賞の生中継、社会現象になった「ツイン・ピークス」、テニスの全豪、全仏、全米の放送、ハリウッド・メジャーとの契約。新しい事を始めようとする当時のWOWOW人のエネルギーには鬼気迫るものを感じます。多様な株主からの出向者と、全く違う会社から転籍してきた「異能集団」が、それまではなかった新しい価値と文化をプロデュースし、WOWOWを創っていきました。現在のWOWOWブランドは初期の「革新」の連続と、その後の「継続」によって創られていると思います。
WOWOWブランドの源泉が「革新」であるとすると、WOWOW人には、そのDNAが受け継がれているはずです。現在のオリジナル番組の多くが、WOWOW人と、外部のクリエイターとの、異能の化学反応で生まれているのを見ると、内外の異種異能を融合させ新しい価値を生み出す力は、創業以来のWOWOW人のDNAなのだと思います。
皆さんの中に眠っているWOWOW人の「革新」のDNAを呼び覚まし、新しいコンテンツ、新しいサービスを通じて、新しい価値と文化をプロデュースする。WOWOWの歴史の中で、2020年をエポックメイキングな1年にしましょう。