CORPORATE INFORMATION

2024年度 委員

<委員長>
福井 健策弁護士
<副委員長>
大日方 邦子パラリンピック金メダリスト
石川 光久株式会社プロダクション・アイジ― 代表取締役会長
<委員>
朝吹 真理子作家
宇多丸ラッパー/ラジオパーソナリティ
川田 十夢AR三兄弟 長男
木嶋 真優ヴァイオリニスト
小山 薫堂放送作家・脚本家
藤﨑 忍株式会社ドムドムフードサービス 代表取締役社長
(2024年5月 退任)
別所 哲也俳優/「ショートショートフィルムフェスティバル&
アジア 代表」
渡辺 千穂脚本家

■第332回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2024年6月27日(木) 11:00~12:00
開催場所
WOWOW本社およびオンラインでの併用開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
福井健策(委員長)、大日方邦子(副委員長)、朝吹真理子、宇多丸、川田十夢、木嶋真優、別所哲也(敬称略)

◆WOWOW
【WOWOW】代表取締役 社長執行役員 山本均、取締役 専務執行役員(事業戦略統括)井原多美、執行役員(マーケテイング統括) 兼 マーケティング局長 横山誠一、執行役員(会員サービス、コンテンツ・クリエイティブ統括) 口垣内徹、コンテンツプロデュース局長 吉雄文斗、事業戦略局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 宮崎純子、審議番組担当プロデューサー 高江洲義貴
議題
1)「連続ドラマW-30 白暮のクロニクル」第1話~第4話
2)7月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 宮崎純子より、7月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)「連続ドラマW-30 白暮のクロニクル」第1話~第4話
・漫画原作を映像化していく意義や意味、漫画原作とドラマとの境界線をどう乗り越え、どう協力しながら作っていったのか気になった。
・テレビドラマとして王道な作品の作り方だと感じた。
・扱うテーマがオキナガというファンタジーであり、ミステリーなものであるということもあり、作品の時代設定が序盤ではつかみづらかった。
・ミステリーの要素や、緊迫感を作ろうとするあまり、音楽が多用されていると感じた。
・キャラクターのセリフ運びが、みな同じトーンやテンポに見えてしまった。
・ありふれた音楽ではなく、JAZZなどより斬新な世界観があってもいいのではと思った。
・クローズアップショットが違和感を覚えるほど多く、俯瞰の画が少ないように思った。
・ドローンショットやGoProなどを使った新しい画がなかったため、あえてそのようなものを排除した作品作りをしているのではと感じた。
・全体のトーンに起伏がなく、平坦な印象の作品だった。
・作品に対しての情熱や熱量、精度と密度が込められたドラマだと感じた。
・情報量が多く、原作を知らない状態で見ると、集中して見ないとついていけないように感じた。 ・何を伝えたいのかがよく分からず、伝えたいメッセージがぼやけているような印象だった。
・原作との差別化に効果的である音楽の付け方をもう少し斬新にする工夫が欲しかった。
・漫画原作を読んで、ドラマとの対比を見てみたくなる作品だった。
・第1話~第4話については、演出が一辺倒で平坦な印象だったが、第5話の終盤から一気に面白くなったと感じたので、物語の盛り上がりを前半に持ってくると視聴継続を促せるのではと感じた。
・雪村という主人公が空間記憶を巡るシーンがあったが、ドローンやフォトグラメトリといった最新技術を使うなど、映像効果を加味した演出があっても面白いのではと感じた。
・主人公が88歳という設定だったが、しゃべり方は若者のようで、深みや老人感が全くなかったなど、不老不死の種族であるオキナガという神秘的な存在を信じ込めない部分があった。
・原作とドラマを見比べてみると、映像的にブラッシュアップされていていいなと感じた。
・車内で会話をしているシーンで、斬新な撮影手法が取り入れられていてかっこいいと感じた。
・各話の冒頭のアバンから作品タイトルが出てくるところが、かっこよかった。
・漫画原作をドラマ化するということの難しさを感じる作品だった。
・30分枠作品だが展開のテンポが遅く、時間枠の特性が活かされていないと感じた。
・オキナガという存在に込められた現代における重いテーマが、所々に出てくるコミカルなシーンにより、軽く見られてしまうと辛いなと感じた。
・漫画原作ファンからの期待が高い作品であっただろうと感じた。
・ゆうきまさみ先生の作品は、細部のリアリティを積み上げていく作風であるが、ドラマでは、細部のリアリティがないシーンがあったように感じた。
・強いのに脆い部分があり、羨望されるがゆえに、虐げられる存在である不老不死のオキナガというモチーフに惹きつけられた。

■第331回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2024年5月23日(木) 11:00~12:00
開催場所
WOWOW本社およびオンラインでの併用開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
福井健策(委員長)、大日方邦子(副委員長)、石川光久(副委員長)、朝吹真理子、宇多丸、川田十夢、小山薫堂、藤﨑忍、別所哲也、渡辺千穂(敬称略)

◆WOWOW
【WOWOW】代表取締役 社長執行役員 山本均、取締役 専務執行役員(事業戦略統括)井原多美、執⾏役員(マーケテイング統括) 兼 マーケティング局⻑ 横山誠一、執行役員(会員サービス、コンテンツ・クリエイティブ統括) 口垣内徹、コンテンツプロデュース局長 吉雄文斗、事業戦略局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 宮崎純子、審議番組担当プロデューサー 金山麻衣子
議題
1)生放送!井上芳雄ミュージカルアワー「芳雄のミュー」#3、#5、#12
2)6月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 宮崎純子より、6月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)生放送!井上芳雄ミュージカルアワー「芳雄のミュー」#3、#5、#12
・生で歌われる出演者の皆さんの歌声に大変感銘を受けた。
・スタジオのセットや、出演者の方の個性豊かな衣装が、視聴者にとってごちゃごちゃしている印象を与えてしまうように感じた。
・ミュージカルファン以外も視聴ターゲットとするならば、ゲストには全く違うジャンルの俳優を起用してもいいのではと思った。
・ミュージカルファンが喜ぶような、長く続く番組になるには、素の表情が垣間見える♯5の雰囲気がいいのだろうと感じた。
・ミュージカル界のスターである井上さんが、番組を任されて出演されている姿は、ファンの方にとっては嬉しいことだなと思った。
・「芳雄のミュース」のコーナーは、ミュージカルに関するリアルなニュースをきちんと粒立てて紹介するなどで緩急がつくのではと感じた。
・ミュージカルに触れていない視聴者の方のためにも、出演している俳優を見た時に抱くミュージカル以外のイメージを伝えるようなサービスがあってもいいのではと思った。
・井上さんの喋りも堪能で、生放送というフォーマットもいいと思った。
・番組冒頭のお客さんの花道を井上さんが歩いてくる演出が、生放送ならではで素敵だった。
・ミュージカルシーンの情報をまとめたマップなどがあると、この番組さえ見れば、ミュージカルの今が分かるという番組になり得るのではと思った。
・ミュージカルファンを拡大する番組をやるという取り組みが素晴らしいことだと思った。
・ファンにとっては、歌っている姿以外のお宝シーンが満載で面白いと思う一方、ミュージカルに興味のない視聴者からすると、番宣番組にしか見えないのではと思った。
・企画次第で面白いVTRはいくらでも作れるはずなのに、トークだけで終わってしまうことにより、制作側が汗をかいていないように感じてしまった。
・出演者のテロップが、出てくるまでに時間がかかっていたため、登場した際にもっと早く表示させる方がいいと感じた。
・生放送番組をリアルタイムで見ようという気持ちにさせるために、ファンに突然電話をかけてみるなど、ラジオ的な要素を入れてみるとよりいいのではと思った。
・「芳雄のスー」などのオンデマンド限定の面白いコンテンツが展開されている点や、公式Xで収録の際の映像や、待ち受け画面の配布などを行なっているなどの視聴者サービスが素晴らしいと思った。
・各ミュージカル俳優の「ここが素晴らしい」と解説するコーナーを設けると、ミュージカルファン以外にも間口が広がるのではと思った。
・ミュージカルファンのための番組に徹底した方が、逆にいいのではと感じた。
・普段ミュージカルという生の舞台で演じている俳優が、生で歌える力量を生放送の中で見せるということが素晴らしいと思った。
・WOWOWというコンテンツメーカーとして、映像や音などの演出の中でWOWOWとしての味付けができていたのだろうか、という点が気になった。
・番組冒頭から出演者の方の歌声を早く聞かせることにより、トーク部分もより生きてくるのではと感じた。
・生放送ならではのやり取りや、緊張感が見えるといいと思った。
・番組の開発意図に、世界のミュージカルの魅力を伝えるとあるが、十分に伝わってはいないと感じた。
・ミュージカル俳優の魅力は何といっても舞台の上に詰まっているので、この番組でミュージカルの魅力を伝えて、最終的にどの番組につなげるのか、舞台中継が減ってきているという現状を踏まえて今後の戦略が気になった。

■第330回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2024年4月25日(木) 11:00~12:00
開催場所
WOWOW本社およびオンラインでの併用開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
福井健策(委員長)、石川光久(副委員長)、宇多丸、川田十夢、小山薫堂、渡辺千穂(敬称略)

◆WOWOW
【WOWOW】代表取締役 社長執行役員 山本均、取締役 専務執行役員(事業戦略統括)井原多美、執行役員(マーケテイング統括) 兼 マーケティング局長 横山誠一、執行役員(会員サービス、コンテンツ・クリエイティブ統括)口垣内徹、コンテンツプロデュース局長 吉雄文斗、事業戦略局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 宮崎純子、審議番組担当プロデューサー 射場好昭
議題
1)アクターズ・ショート・フィルム4 ♯1~♯4
2)5月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 宮崎純子より、5月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)アクターズ・ショート・フィルム4 ♯1~♯4
・普段俳優で活躍されている方が、監督としてショートフィルムを撮るという企画にダイナミズムを感じた。
・普段演じる側であっても、映像のイメージを持っているということが分かって興味深かった。
・予算や撮影日数などの条件が決められていることや、監督自らが出演しなくてはいけないなどの企画のルールを提示してから見てもらうのも面白いと思った。
・ショートショート フィルムフェスティバル & アジアでの入賞につながるかもしれないという点が、監督にとってもモチベーションにつながると思うので、ぜひ続けてほしい企画だと感じた。
・俳優にとっても、監督をするという機会は滅多にないと思うので、特別感がある企画だと思った。
・各俳優の監督としての演出によって、表に出ているイメージと異なったり、知らなかった感性を見て取れることが新鮮だった。
・短編であるからこそ、視聴者にとっても見やすい作品だと思った。
・作品ごとにカラーがある点が面白く、等身大の話があったり、ホラー作品があったりと、作品の内容でカテゴライズされない点がいいと思った。
・メイキングも見たくなる作品だと感じた。
・尺に制限があることが、枷でなく短いなりの構成を考えることが可能性につながるのだと思った。
・各作品とも、何度も見れば見るほどじわじわと面白さが際立つ作品だった。
・なぜ各監督がこのテーマを選んだのかという過程やメイキングも一つの番組としてパッケージにして、この企画の一部にした方が、より面白くなるのではと感じた。
・ショートショート フィルムフェスティバル & アジアでの入賞を目指すことが前提となっている企画とのことなので、それを全面に打ち出すことで、より視聴者が応援したくなるのでは感じた。
・監督にとってもクリエイティビティの発見につながると思うので、面白い企画だと思った。
・賞を取るという目標に向けて、俳優が勉強し、成長していく様子を入れるなど、リアリティショーの要素を入れる方がいいと思った。
・俳優が監督しているがゆえに、各作品において俳優の活かし方が素晴らしいと思った。
・視聴者に面白いと思わせるためにも、脚本にもっと時間をかけるべきだと感じた。
・映画監督を目指す人がたくさんいる中で、なぜ俳優が監督をするのかという点に違和感があり、監督に選ばれる俳優の選定理由が気になった。
・監督本人にどのように作品の感想をフィードバックしていくのか、それを踏まえたうえで、今後この企画は何を狙っていくのかが気になった。
・映画監督を目指す若者に撮ってもらったり、俳優ではない職業の方に撮ってもらうなども見てみたいと思った。