CORPORATE INFORMATION

2022年度 委員

<委員長>
泉谷 直木アサヒグループホールディングス株式会社 特別顧問
<副委員長>
林 文子前横浜市長(2022年11月退任)
福井 健策弁護士
大日方 邦子パラリンピック金メダリスト(2022年12月副委員長就任)
<委員>
朝吹 真理子作家
石川 光久株式会社プロダクション・アイジ― 代表取締役会長
宇多丸ラッパー/ラジオパーソナリティ(2022年12月新任)
木嶋 真優ヴァイオリニスト
小山 薫堂放送作家・脚本家
藤﨑 忍株式会社ドムドムフードサービス代表取締役社長
(2022年12月新任)
別所 哲也俳優/「ショートショートフィルムフェスティバル&
アジア 代表」
村井 満Jリーグ名誉会員 第5代チェアマン(2022年5月退任)
渡辺 千穂脚本家

■第319回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2023年3月23日(木) 11:00~12:00
開催場所
WEB開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
泉谷直木(委員長)、福井健策(副委員長)、朝吹真理子、石川光久、宇多丸、木嶋真優、小山薫堂、藤﨑忍、別所哲也(敬称略)

◆WOWOW
【WOWOW】代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 常務執行役員(コンテンツ戦略、コンテンツ制作、スポーツ担当) 田代秀樹、取締役 常務執行役員 (カスタマーエクスペリエンス担当) 郡司誠致、コンテンツ制作局長 兼 スポーツ局長 戸塚英樹、コンテンツ戦略局長 蓮見裕二、カスタマーエクスペリエンス局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 栗林幹夫、審議番組プロデューサー 畑希亜良
議題
1)「ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM LIFE #2チェラ・マン」
2)4月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 栗林幹夫より、4月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)「ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM LIFE #2チェラ・マン」
・東京パラリンピックを契機に「WHO I AM」シリーズが始まったが、既成概念へのチャレンジとして一過性のものではなく今後もWOWOWらしい取り組みの一つとしてぜひ続けていって欲しい
・全編英語で字幕を使っていて、海外制作の番組を見ているようだった。
・より良い人生、自分とは違った人生を見せる、WOWOWらしいコンテンツで素晴らしいと思った
・彼の家族や周囲の人々を通じて『愛があること、自由であること、居場所があること』の大切さが伝わってきた
・この番組を見て自分自身が挑戦する心を失っていたことに気付かされ、その挑戦心に再び火がつけられた
・アーティストやアスリートなど特別な人のドキュメンタリーでなく、会社勤めされているような一般の方の話も見てみたいと感じた
・白背景に白文字で字幕を表示しているシーンがあり少し見辛かった
・陰気臭くならずにポップな映像でおしゃれに、しかし深く訴えてくる作品だった
・多様性を認め合うことの大切さを伝える以上に、生きることへの勇気を与えてくれる秀作だった
・チェラ・マンが手掛ける作品のどこが素晴らしいのか、その価値を解説する視点が不足していたので、ナビゲーターが解説の役割を持ってもよかった
・本当に素晴らしい番組なので、WOWOWだけで放送・配信するのではなく、教育資料として学校に映像提供するなど、より多くの人に見せる努力をしてほしいし、ひいてはそれがWOWOWのブランディングに繋がるのではないか
・アートを織り交ぜた本編の映像の美しさに対して、スタジオで撮影したナビゲーターパートではその世界観にズレがありやや違和感を感じた
・ポジティブな生き方を描いているが、明るいだけではない、美しいだけではない、より現実的なシリアスな部分も違う形で取り上げてもよいと感じた
・説明しすぎず、作品の方向付けを明確にせずフラットにフェアに描くのか、テーマやコンセプトを明確に打ち出すか、などのドキュメンタリーの文法があるが、今作はどちらつかずの面もあり進化の途中という印象を受けた
・登場人物は自らの望みにある程度到達しているがゆえに、その主張が一人称として語られ、周辺の限られた人々との交流にとどまっているような所もあり、それを超えた社会とのせめぎ合いまで届いていないと感じた
・人間の尊厳や個性を活かすという点に集中した番組で、WOWOWらしい発信だと感じているが、あまり対象を広げすぎると平板な情報番組になる恐れもあるため、上手く対象を絞り工夫していくとよいと感じた

■第318回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2023年2月16日(木) 11:00~12:00
開催場所
WEB開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
泉谷直木(委員長)、福井健策(副委員長)、大日方邦子(副委員長)、朝吹真理子、石川光久、宇多丸、小山薫堂、藤﨑忍、渡辺千穂(敬称略)

◆WOWOW
【WOWOW】代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 常務執行役員(コンテンツ戦略、コンテンツ制作、スポーツ担当) 田代秀樹、取締役 常務執行役員 (カスタマーエクスペリエンス担当) 郡司誠致、コンテンツ制作局長 兼 スポーツ局長 戸塚英樹、コンテンツ戦略局長 蓮見裕二、カスタマーエクスペリエンス局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 栗林幹夫、審議番組プロデューサー 片桐大輔
議題
1)「WOWOWオリジナルアニメ 火狩りの王」
2)3月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 栗林幹夫より、3月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)「WOWOWオリジナルアニメ 火狩りの王」
・アニメでなければ描けない世界観であり、メッセージ性もあり、アニメ化の価値が十分にあった作品である
・苛烈な現実が描かれながらもその中に明るさが感じられ、二つの空気感が同時に存在するところに押井守さんらしさを感じた
・世界滅亡後の未来の話だが中世的な雰囲気もあり、どこか懐かしさを感じさせるこの世界観がよかった
・オープニングは浮世絵風でエンディングは影絵風になっていてそれぞれが違うところも楽しめた
・登場人物が困難に立ち向かう姿から視聴者が少しでも希望を持てるようにという制作の想いは伝わってくるので、もう少し幸福感を感じさせる内容があればよかった
・熱狂的なファンによるアニメの解説や見方が面白さにつながると思うので、そんなファンを集めたコミュニティを作ればより盛り上げていけるのではないか
・ストーリーに緩急をつけたりリズム感を出すために止め絵が使われていたが、挿入位置が効果的でなかったり、絵柄のタッチが作品の世界に合っていないと感じるところがあった
・アニメだからこそ、言葉ではなく画力や映像の力で納得してしまうくらいのものが欲しかった
・原作に忠実である一方でアニメとしてのつかみの要素が弱かったため、もっと構成に工夫があればよかった
・大切な部分をナレーションでサラリと言ってしまっているので、もっと物語の中でしっかり伝えたほうがよかった
・話数を重ねるごとにアクションシーンの迫力が落ちている気がした
・架空の世界の設定を理解していないと先に進めず、追いつけずに離脱してしまう人もいるのではないか
・灯子の話し方や声がとても幼く感じられたので、もう少し年齢に合わせたトーンであればよかった

■第317回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2023年1月26日(木) 11:00~12:00
開催場所
WEB開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
泉谷直木(委員長)、福井健策(副委員長)、石川光久、宇多丸、木嶋真優、小山薫堂、藤﨑忍、渡辺千穂(敬称略)

◆WOWOW
【WOWOW】代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 常務執行役員(コンテンツ戦略、コンテンツ制作、スポーツ担当) 田代秀樹、取締役 常務執行役員 (カスタマーエクスペリエンス担当) 郡司誠致、コンテンツ制作局長 兼 スポーツ局長 戸塚英樹、コンテンツ戦略局長 蓮見裕二、カスタマーエクスペリエンス局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 栗林幹夫、審議番組プロデューサー 瀧口創
議題
1)「久保建英 スペシャルドキュメンタリー ~21 歳が見据える新たな舞台~」
2)2月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 栗林幹夫より、2月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)「久保建英 スペシャルドキュメンタリー ~21 歳が見据える新たな舞台~」
・サッカーファンや久保選手のファンにとってはものすごく見ごたえのある作品だったと思う
・ワールドカップ後のタイミングで久保選手をキャスティングできたことには大きな価値があり、早い段階からWOWOWが密着していたという信頼のもとで成立した番組だと思うとさすがWOWOWだなと感じた
・久保選手は本当に魅力的な人で、才能ある人の努力の仕方を贅沢に見せてもらえた
・10歳で日本を飛び出して第一線を転戦し、それゆえに大人びざるを得なかった天才少年の素顔が見られ、その人懐っこさ、努力、健全な上昇志向に好感を持った
・子供を10歳で海外に行かせるというのはとても勇気あることで、親御さんの応援や決断がなければ人生は変わっていたと思う。どんな想いで送り出したのか久保選手の親御さんにも興味を持った
・サッカーという枠にはめず久保選手自身にフォーカスして、もっと人となりが見えて身近に感じられるようなドキュメンタリーであればよかった
・21歳という若さで国の代表として高い志を持つまでに成長していく久保選手の姿は、多くの視聴者に努力することや目標を持ち歩むことの尊さを伝えていたと思う
・地上波ではこの長さでこれだけ見せるという描き方はなかなかできないと思うので、WOWOWならではの差別化もあり、引き続き久保選手の活躍を追うとなれば今後に繋がる貴重なドキュメンタリーになったのではないか
・インタビューと写真を中心とした構成が単調だったので、ドキュメンタリーの様々な手法を織り交ぜ、もっと変化やアクセントがあればよかった
・久保選手の周囲の方へのインタビューが、スタイリッシュにまとめられたものやナチュラルにまとめられたものなど様々な形式になっていて、全体的に統一感がなかった
・インタビューの中で、作り手の意図に誘導しているかのように聞こえる質問がいくつかあった
・ナレーションのタッチが感動的にしようとしているように感じられたので、もっと淡々としていてもよかったのではないか
・ポップでポジティブな調子の音楽が序盤から流されることで、このドキュメンタリーの感情的な部分が最初から方向づけられているような気がした
・ドキュメンタリーの醍醐味は、取材対象が油断したときにポロッと見える本音であったり、言葉ではなくてもちょっとしたことで見えるその人の意外な姿にあったりすると考えるが、そういうものを狙っていこうという気概が見えず、どうしても良い言葉を拾いたいという感じが全体に漂っていた
・「~21歳が見据える新たな舞台~」というサブタイトルが付いていたので、21歳の今の時代の人たちの話が出てくるかと思ったが、サッカー界以外の話は全くなかったので、他のジャンルの若い世代と久保選手が交流したり語り合うなかでサッカー界の未来が見えてくるなど、久保選手自身の魅力がもっとあぶり出されるような工夫があってもよかったのではないか
・19歳、20歳当時を描いたWOWOWの過去のドキュメンタリーも見てみると、今作はより素材も増えて立体的に作ろうとしている努力が見られた。ただ、過去作と重複する部分が多く、連続して視聴したファンには足踏み感があったのではないか
・批評性のない結論ありきのドキュメンタリーという印象だったので、久保選手は日本サッカー史の中でどの位置にいるのかなど、もっと俯瞰した視点があればよかった

■第316回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2022年11月24日(木) 11:00~12:00
開催場所
WEB開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
泉谷直木(委員長)、林文子(副委員長)、福井健策(副委員長)、木嶋真優、小山薫堂(敬称略)

◆WOWOW
【WOWOW】代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 常務執行役員(コンテンツ戦略、コンテンツ制作、スポーツ担当) 田代秀樹、取締役 常務執行役員 (カスタマーエクスペリエンス担当) 郡司誠致、コンテンツ制作局長 兼 スポーツ局長 戸塚英樹、コンテンツ戦略局長 蓮見裕二、カスタマーエクスペリエンス局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 栗林幹夫、審議番組プロデューサー 廣瀬眞子
議題
1)「連続ドラマW シャイロックの子供たち」
3)12月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 栗林幹夫より、12月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)「連続ドラマW シャイロックの子供たち」
・池井戸さんとの信頼関係によって池井戸作品が第6弾までドラマ化されていることには大きな価値がある
・原作に対しミステリー色を強くしすぎたがゆえに、エピソードの積み重ね方に一本筋が通っていない気がした
・構成面で物語にいくつも脇筋があったが、それらが何をあぶりだすためのものなのかエピソードの位置づけにピンと来ない点もあった
・古い銀行マンの物語という印象があり、なぜ今あえて選んだのだろうかと感じた
・原作が書かれたのは2006年なのでドラマにするうえで時代感をどうとらえるかは制作陣も苦労したのではないだろうか
・実際とは異なるファンタジーの部分がリアルであるかのように描かれていて違和感があった
・ドラマ全体を通じて人が組織に殺されてはならないというメッセージが伝わってきた
・一人ひとりの役者がそれぞれ輝いていて物語を引き立てていた
・視聴者に対して最後までハラハラ感を持って描き切るのはWOWOWのドラマならではと感じた
・原作者や俳優のファンでなくとも純粋に楽しめる面白いドラマだった
・ラストの描き方は原作にない部分ではあったが、すっきりしないところもあり納得感が得られなかった

■第315回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2022年10月27日(木) 11:00~12:00
開催場所
WEB開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
泉谷直木(委員長)、林文子(副委員長)、朝吹真理子、石川光久、木嶋真優、小山薫堂、渡辺千穂(敬称略)

◆WOWOW
【WOWOW】代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 常務執行役員(コンテンツ戦略、コンテンツ制作、スポーツ担当) 田代秀樹、取締役 常務執行役員 (カスタマーエクスペリエンス担当) 郡司誠致、コンテンツ制作局長 兼 スポーツ局長 戸塚英樹、コンテンツ戦略局長 蓮見裕二、カスタマーエクスペリエンス局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 栗林幹夫、審議番組プロデューサー 山田雅樹
議題
1)「民放連放送基準改正に伴う当社番組基準改訂について」諮問答申
2)「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」
3)11月の編成について
審議の概要
1)「日本民間放送連盟 放送基準」が2023年4月に改正されることに伴う当社番組基準の改訂について、放送番組審議会に諮問を行い、満場一致で改訂に同意をいただいた。
2)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
3)コンテンツ戦略部長 栗林幹夫より、11月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
2)「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」
・ドロンジョを主人公として実写化するのはWOWOWらしい挑戦的な試みだと感じた
・池田エライザさんがとても魅力的にドロンジョを演じていた
・原作アニメのドロンジョが持つ、色気があって可愛らしくてどこか憎めないというキャラクターの要素が全く入っておらず、全く別物で、原作ファンは受け入れにくいと感じた
・演出面で意外性がなく容易に想像できるところが多かったので、見せ場から逆算して描き方を考えるともっと視聴者を引き付けられるのではないか
・時代設定で現代に合わせようとしている部分が浮いていると感じたので、昔に設定してもよかったのではないか
・タイムボカンというブランドで見るべきなのか、ドラマティックなものとして見るのか、笑いたくて見るのかという軸が定まらず視聴姿勢が難しかった
・正義と悪の描き方がややシンプルだった
・正義と悪の対立軸がボクシングで作られていて息抜きできる余白がなかったので、タイムボカンのシリーズの魅力である余白やゆるさがもっとあればよかった
・シリアスではなくもっと明るく楽しい作品にした方がタツノコプロのイメージに合うと感じた
・2話の最後のシーンで、夕日に照らされながら月に向かって歩いていくシーンは、ドロンジョとして正義から悪へと歩みを決める演出のようで印象的だった
・様々な登場人物が抱えるそれぞれの辛さが4時間半にギュッと凝縮されており、見ていて辛かった
・暴力シーンが多く、やや過度な描き方ではないかと感じた

■第314回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2022年9月22日(木) 11:00~12:00
開催場所
WEB開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
泉谷直木(委員長)、林文子(副委員長)、福井健策(副委員長)、大日方邦子、木嶋真優、小山薫堂、別所哲也、渡辺千穂(敬称略)

◆WOWOW
【WOWOW】代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 常務執行役員(コンテンツ戦略、コンテンツ制作、スポーツ担当) 田代秀樹、取締役 常務執行役員 (カスタマーエクスペリエンス担当) 郡司誠致、コンテンツ制作局長 兼 スポーツ局長 戸塚英樹、コンテンツ戦略局長 蓮見裕二、カスタマーエクスペリエンス局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 栗林幹夫、審議番組プロデューサー 丸山明澄
議題
1)「吉川晃司 Premium Night "Guys and Dolls"presented by WOWOW『INVITATION』」
2)10月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 栗林幹夫より、10月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)「吉川晃司 Premium Night "Guys and Dolls"presented by WOWOW『INVITATION』」
・映像クオリティの高いライブだけでなく、トークパートも入れた構成で、実験的でありながら見ごたえのある内容だった
・音楽だけではなく人生の豊かさを感じさせてくれる番組だった
・トークパートによってライブパートの見どころを改めて示してくれる印象があって、最後まで見た後に思わずもう一度見直してしまった
・ファン以外でも楽しめる番組で、興味があってもコロナ禍などで足を運べない人にとってはスペシャルな番組だった
・放送とライブを融合させたフレームとして、新たなアーティストの発掘などビジネス展開も可能だと感じた
・映像のカット割りからもライブへのこだわりが感じられた
・吉川さんの人物像がしっかりと浮かび上がっていた
・コロナ禍のアーティストに発信する場を与える企画ではあったが、作品そのものはコロナ禍を感じさせるものではなくてよかった
・ライブのMC部分がカットされていたと思うが、そこを聞きたかったファンもいるのではないか
・普段と違ったアレンジだからか、どの曲も似て聞こえたり似て見えたりして、やや単調に感じた
・WOWOWのライブ番組では歌詞の表示に消極的な印象があるが、歌詞を見たい視聴者もいると思うので、今後に期待したい
・曲間の空気、余韻を残しつつ、アーティストの裏側が感じられる美しすぎない映像があってもよかったのではないか
・カメラワークが一流すぎるがゆえにPV感が否めず、ゆっくり、ステージ全体を見たい人からすると、ライブセクションでは物足りなさを感じた

■第313回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2022年7月28日(木) 11:00~12:00
開催場所
WEB開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
泉谷直木(委員長)、林文子(副委員長)、福井健策(副委員長)、朝吹真理子(敬称略)

◆WOWOW
代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 常務執行役員(コンテンツ戦略、コンテンツ制作、スポーツ担当) 田代秀樹、取締役 常務執行役員 (カスタマーエクスペリエンス担当) 郡司誠致、コンテンツ制作局長 兼 スポーツ局長 戸塚英樹、コンテンツ戦略局長 蓮見裕二、カスタマーエクスペリエンス局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 栗林幹夫、審議番組プロデューサー 高江洲義貴
議題
1)「WOWOWオリジナルドラマ ダブル」
2)8月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 栗林幹夫より、8月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)「WOWOWオリジナルドラマ ダブル」
・ドラマでは、共依存のどろどろした関係や、現実と劇中劇が交錯するシーンなどが、原作よりもだいぶシンプルに描かれているように感じた。
・原作と違う描き方をするのであれば、完全なオリジナル作品として作っても良かったのではないか
・演技が大げさに感じるところもあり、漫画が原作であっても演技はもっと自然にした方がよかったのではないか
・演劇・舞台がベースの題材をドラマとして描く際の設定や演出が"ありがち"なところが気になった
・舞台演出家・岐華江を演じた神野三鈴さんの演技が素晴らしかった
・世代によって感想にギャップがある作品かもしれないと感じた
・"20代のうちに自我を確立するかしないか"が大きく影響すると思われる30代。その年代の心理の揺れに着目し、描こうと臨んだ制作の姿勢に拍手を送りたい
・連載中の作品をドラマ化したことにも起因するのかもしれないが、最終話の結論にはいまひとつ締りが感じられず、"To Be Continued"で終わっていたところが残念だった。

■第312回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2022年6月23日(木) 11:00~12:00
開催場所
WEB開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
福井健策(副委員長)、林文子(副委員長)、朝吹真理子、石川光久、大日方邦子、小山薫堂、別所哲也、渡辺千穂(敬称略)

◆WOWOW
代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 常務執行役員(コンテンツ戦略、コンテンツ制作、スポーツ担当) 田代秀樹、取締役 常務執行役員 (カスタマーエクスペリエンス担当) 郡司誠致、コンテンツ制作局長 兼 スポーツ局長 戸塚英樹、コンテンツ戦略局長 蓮見裕二、カスタマーエクスペリエンス局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 栗林幹夫、審議番組プロデューサー 鷲尾賀代
議題
1)「ハリウッド共同制作オリジナルドラマTOKYO VICE」
2)7月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 栗林幹夫より、7月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)「ハリウッド共同制作オリジナルドラマTOKYO VICE」
・アンセル・エルゴートと渡辺謙という普通のテレビドラマではありえないキャストだった
・キャストの皆さんは本当に魅力的で、特に笠松将さんの演技が素晴らしかった
・歌舞伎町が舞台なので撮影はすごく大変だっただろうことが窺えた
・第1話冒頭の20分間でジェイクが記者になるまでの過程をセリフなしのシーンで描いていたが、日本のドラマでは1話目で扱うとしたら長くても7~8分だと思うので、思い切った演出だった
・ドキュメンタリータッチの描き方は、CMまたぎがある地上波のドラマではできないWOWOWならではの強みだと感じた
・1話見始めたときに、オープニングとのころがすごく緊迫感があるなと思ったが、ジェイクが記者になるまでの流れはちょっと退屈に感じた
・ジェイクにはハラハラして目が離せなかったが、日本に暮らす外国人ならではの人物像になっていて、そこがすごく面白かった
・物語にものすごく引き込まれたので、番組制作の裏側なども知ることができる企画があるとよいのではと思った
・日本語と英語による会話は違和感があったので、英語のセリフに字幕を出すのであれば、ジェイクは英語で他の人は日本語にしてもよかったのではないか
・日本語と英語のバランスをどう取るかについて試行錯誤したと思うが、言語のバランスのとり方について一つの形を今ここに生み出したと思う
・小気味いい編集や手ブレ感での臨場感のあるカメラワーク、画力などは見ごたえがあった
・渡辺謙さんが赤いフェアレディZに乗っていたり、小道具の使い方にセンスを感じた
・日本の描き方がアメリカの監督が見た日本の色に染まっていて、日本人からするとこれは違うという部分があった
・ヤクザ、歌舞伎町、クラブなど、アメリカ人好みの日本が随所に入っていたが、今の日本の魅力はそうしたものではないと思うので、早くここから脱却しないと日本を舞台にした作品は飛躍できないのではないか
・1990年代を今どう表現するかというのは、難しい時代考証もあったと思うが、あえてそこに挑戦した作品だった
・シリアスなドラマで、全体像としてはダークな世界を描いていて緊張感があるので、60分は長く感じられ、1話30~40分ほどの短い構成でもいいかなと思った
・ドラマとしては生き残りのゲームを描いていると思うので、登場人物がどう生き残っていくのかあるいは生き残れないのかというサスペンス要素が全体的にもう少しあればよかったのではないか

■第311回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2022年5月19日(木) 11:00~12:00
開催場所
WEB開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
泉谷直木(委員長)、林文子(副委員長)、福井健策(副委員長)、朝吹真理子、石川光久、木嶋真優、別所哲也、村井満、渡辺千穂(敬称略)

◆WOWOW
代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 常務執行役員(コンテンツ戦略、コンテンツ制作、スポーツ担当) 田代秀樹、取締役 執行役員 (カスタマーエクスペリエンス担当) 郡司誠致、コンテンツ制作局長 兼 スポーツ局長 戸塚英樹、コンテンツ戦略局長 蓮見裕二、カスタマーエクスペリエンス局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 栗林幹夫、審議番組プロデューサー 廣瀬眞子
議題
1)「WOWOWオリジナルドラマ ヒル Season1」
2)6月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 栗林幹夫より、6月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)「WOWOWオリジナルドラマ ヒル Season1」
・俳優陣の演技、想像力などに加えて演出のカット割りなどどれも素晴らしかった
・サスペンスシーンで毎回同じような音楽が流れ、視聴者に容易に次の展開を想像させてしまうところがあった
・こうした作品がグローバルなマーケットにどんどん出ていってほしい
・視聴者参加型で作品を作るような仕組みをWOWOWが先陣を切って確立すると世界からも注目されるのではないか
・漫画では全く気にならなかったところが、映像化されると一つ一つ気になってしまうところがあった
・映像はきれいだったが、ポータブルデバイスで視聴すると反射によって見づらいところがあった
・1話目はドラマとしてとてもよくできていて引き込まれたが、2話目は暴力的な描写が多くそこで視聴をやめた人もいたかもしれない
・作中に出てこない"宿主"とのショートストーリーなど、本編とは別にスピンオフ展開ができる作品だと感じた
・現代社会の裏側の裏側の描写にチャレンジした作品として視聴したが、ヒル同士の戦いなど重層的な部分はあったものの、それが作品の深さには繋がっていないと感じた
・30分という長さの中で楽しむことができたので、大胆な短尺化をした
作品作りがあってもいいのではないかと思った
・物語に必ずしも恋愛の要素を盛り込まなくてもよく、男女間の友愛や共犯関係などを描いたドラマをもっと見たいなと思った

■第310回WOWOW放送番組審議会

開催年月日
2022年4月21日(木) 11:00~12:00
開催場所
WEB開催
出席者(敬称略)
◆ 委員
泉谷直木(委員長)、石川光久、大日方邦子、木嶋真優、小山薫堂、村井満、渡辺千穂(敬称略)

◆WOWOW
代表取締役 社長執行役員 田中晃、取締役 常務執行役員(コンテンツ戦略、コンテンツ制作、スポーツ担当) 田代秀樹、取締役 執行役員 (カスタマーエクスペリエンス担当) 郡司誠致、コンテンツ制作局長 兼 スポーツ局長 戸塚英樹、コンテンツ戦略局長 蓮見裕二、カスタマーエクスペリエンス局長 河津孝宏、コンテンツ戦略部長 栗林幹夫、審議番組プロデューサー 石川彰子
議題
1)「WOWOWオリジナルドラマ松尾スズキと30分の女優 2」
2)5月の編成について
審議の概要
1)審議番組担当プロデューサーより審議番組の説明を行い、意見・感想の交換が行われた。
2)コンテンツ戦略部長 栗林幹夫より、5月のテレビ番組編成についての説明・報告を行い、 意見・感想の交換が行われた。
審議
1)「WOWOWオリジナルドラマ 松尾スズキと30分の女優 2」
・30分でこんなに豪華なキャストを見られるのはすごいと思った
・自分の好みではないかもしれないという先入観がある視聴者に、視聴前に面白さがもっと伝わるような工夫があればよいと感じた
・好みが分かれる作品かもしれないが、松尾スズキさんの世界観が好きな人はとても楽しめる番組だった
・突拍子もない設定の中に"あるある"のデフォルメもあって、それが面白かった
・はちゃめちゃで奇想天外なところがありながらも、とても緻密に計算されていると感じた
・視聴ターゲットが限定されているように感じられ、伝わりにくい部分もあったかもしれないが、ハマる人はどハマりしてしまう魅力があった
・ふさぎ込みがちなコロナ禍の中ですごくエネルギーを持った作品だった
・違う女優さんでも見てみたいと思った
・普通は笑えないようなところで笑えたのは、制作者の本気度や役者の演技に枠を超えた面白さがあったからだと感じた
・他局では作れない、独自色のある番組だった
・ドラマでも演劇でもないものを、テレビで見られること・作ることがすごいと思った
・30分枠に長短あるコントドラマが並び、4コマ漫画を見るようなリズム感で見ることができた
・クリエイターと女優のコラボレーションでコンテンツを制作することに新しさを感じなかったので、もっと別の切り口があってもよかったのではないか
・やや毒が効きすぎて、しつこいところがあった
・WOWOWとして、このような挑戦的なコンテンツを編成する戦略意図などをもっと出していってもいいのではないか