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  • 2018.11.08
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2018年11月定例会見要旨

11月8日(木)、定例記者会見を開催いたしました。概要は以下の通りです。
出席者:田中晃社長、黒水 則顯副社長、山崎一郎専務、橋本元専務、大高信之常務、松本有希子事業部プロデューサー、栗林幹夫編成部ネット同時配信推進プロジェクトリーダー

最新の加入状況について(田中社長、山崎専務)

田中社長)この9月の全米オープンテニスにて大坂なおみ選手が日本人として初の優勝という快挙を達成。長らくテニス中継を続けているWOWOWとしてもグランドスラム制覇の瞬間を生中継で全国にお届けできたことを嬉しく思っている。この全米優勝という追い風を受けて9月は月末の累計加入件数としては過去最高の数字を更新することができた。最新10月の加入実績は、 新規加入47,219件、前月の大量加入の反動もあり解約64,883件を計上。結果17,664件の純減となった。

山崎専務)各月の詳細だが、9月は、独占放送している全米オープンテニスでの大坂なおみ選手の日本人初となる優勝という快挙もあり、錦織選手が全米決勝に進出した2014年以来4年振りに10万件を超える106,495件の月間新規加入を獲得。月間全体でも57,879件の純増を記録し、月末の累計加入者数は過去最高となるなど大きな手ごたえがあった。一方で10月は、 錦織選手が決勝進出を果たした楽天ジャパンオープンや音楽ライブを中心に新規加入を獲得したが、前月9月での大幅な加入者数増の反動もあり17,664件の純減という結果となった。

下期WOWOWオリジナルイベントの取り組みについて(田中社長、松本プロデューサー)

田中社長)この下期、WOWOW主催のオリジナルイベントが複数開催される。特に来年1月には、日本初上陸となる「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ」を主催する。本日は本コンサートを含め下期に展開するオリジナルイベント企画について事業部松本プロデューサーより紹介させて頂く。

松本プロデューサー)
■WOWOWオリジナルイベントとは
WOWOWでは音楽ライブ、夏フェス、ミュージカルなどのライブイベントに事業展開している。中でもオリジナルイベントは、企画・制作から本番まで、一貫して当社で行なっている。これまでの実績として2017年には「トニー賞コンサートinTOKYO」を開催。WOWOWでは「トニー賞授賞式」を毎年放送しておりその関係性もあって、アメリカ以外では初めて、トニー賞の名前を冠にしたコンサートを開催することができた。「王様と私」で渡辺謙の相手役を務めたケリー・オハラ、海外ドラマ「グリー」で先生役を演じたマシュー・モリソン、井上芳雄、濱田めぐみというトップミュージカル俳優の豪華競演が実現し、大きな話題となった。2018年には「SONGS&FRIENDS」シリーズを立ち上げた。音楽プロデューサーの武部聡志が「100年後も残したいアルバム」をセレクトし、豪華アーティストによって再現する新しい切り口のコンサートとなった。その第一回は荒井由実さんのデビューアルバム「ひこうき雲」を取り上げ、本人はもちろん、井上陽水、JUJUなど豪華メンバーが出演する形となった。このような当社が手がけたイベントでは、来場者から必ず「放送してほしい」という声を多くいただくので、事業部では、興行のみではなく、その後の放送、配信、DVDの販売まで、連動した展開を心掛けている。

■今後のオリジナルイベント紹介
【新日本製薬presents SONGS & FRIENDS 小坂忠「ほうろう」】11月26日(月)東京国際フォーラムホールA
今回のテーマは70年代に燦然と輝く伝説のアルバム「ほうろう」。レコーディングに参加した、松任谷正隆などティン・パン・アレーのメンバーも出演。そして、この度、荒井由実さんの出演も決定。小坂忠の「ありがとう」では、デビュー前の荒井由実がピアノで参加しており久々となる二人の夢のコラボレーションが実現する。

【「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ」】2019年1月31日(木)/2月1日(金)パシフィコ横浜 国立大ホール
WOWOWでは、ディズニー特集と題して、定期的に放送をしているが、ディズニー関連の大型イベントを行うのは初となる。この「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ」はロイヤル・アルバート・ホール、ボストン・シンフォニー・ホールそれぞれ1日のみ開催されたプレミアムコンサートで、英語圏以外での開催は初めてのため、1年半前からの交渉の末、ようやく開催が決定した。本番ではキャスト、プロデューサー、テクニカルスタッフなど11人が来日。「ライオンキング」「美女と野獣」など誰もが知るアラン・メンケン、エルトン・ジョン、フィル・コリンズなどによる珠玉の名曲の数々をオーケストラの生演奏でお届けする。公演の見どころとしてはまずは、シンガーたちの有無を言わせぬ歌唱力、そしてなんといっても本場ブロードウェイでロングランを続ける名ステージのオリジナルキャストが集結している点にご注目頂きたい。また新作だけでなく、往年のミュージカル作品の楽曲が一堂に会している点もお楽しみ頂きたい。今回のイベントの先行予約が始まっているが、予想していた40-50代とは違い20-30代がメイン層となっており、従来とは異なる新しい顧客開拓にもつなげることができた。日本人のキャストとしては関根麻里がホスト役をつとめるほか、ゲストシンガーとして劇団四季で「ノートルダム」「ライオンキング」「アラジン」に主演をつとめ「ライオンキング」では、ヤングシンバ〜シンバ役を初めて演じ「ディズニーの申し子」ともいわれる人気スター、海宝直人の参加が決定している。

【「海宝直人inコンサート」】12月10日(月)Bunkamuraオーチャードホール
今回WOWOWでは海宝直人の単独コンサートも主催。彼が主演をつとめた代表作からお気に入りの曲を中心に展開するコンサート。ディズニーのヒット曲満載でお届けする予定。

田中社長)ご紹介した企画はいずれも地上波では放送が難しいものだが、エンターテインメントをプロデュースする事業を行っているWOWOWとしてはイベントのみならず放送や配信、パッケージ化など前提にしたマルチ展開そのものをプロデュースして行きたいと考えている。

WOWOW3チャンネルのネット同時配信サービスの開始について(田中社長、栗林プロジェクトリーダー)

田中社長)10月1日よりWOWOW3チャンネルのネット同時配信サービスが開始となり1カ月がたった。現在の利用状況や反響についてネット同時配信プロジェクトリーダー栗林よりご説明する。

栗林プロジェクトリーダー)放送のネット同時配信サービスが10月1日よりスタートし、従来の放送に加え、WOWOWメンバーズオンデマンドにおいて、インターネット経由でも放送番組の視聴が可能となった。このサービスにより、いつでも、どこでもすぐにWOWOWをお楽しみ頂けるようになった。10月の放送番組に対する配信カバー率は速報値で83.5%。権利者をはじめ多くの方からご協力を得てこのような実績となり改めて関係者の皆様に厚く御礼申し上げたい。今後、更なるカバー率の上昇を目指し引き続きご理解・ご協力を得られるよう交渉を重ねいきたいと考えている。利用動向については10月は楽天オープンテニスにおける錦織選手の活躍もあり、同時配信において、約4割(39.8%)の視聴を集めたライブチャンネルが最も利用される結果となった。概ね、放送においてはプライム、シネマについでライブチャンネルといった利用動向となっており、スポーツの生中継を自宅で見られない時間帯であっても、スマートフォン、タブレットなどで試合をご覧になれる利便性から、いい形で放送と同時配信の相互補完が出来たのではないかと考えている。詳細な数値は非公表だが、錦織選手、大坂選手の活躍などもあり、WOWOWメンバーズオンデマンドの利用については昨年同月比で約1.5倍となっており、その一因には同時配信の利用が寄与してるのではないかと考えている。WOWOWメンバーズオンデマンドの利用状況が拡大傾向にあるなかで、現状ではそのうちの約5人に1人が同時配信を利用している結果となっている。引き続きサービスの認知拡大に努めるとともに、さらに手軽に、より多くご利用いただけるようプロモーションを強化していきたいと考えている。今後の展開としてはWOWOWメンバーズオンデマンドでは12月1日(土)より本サービスを開始とし、利用可能端末を現行の3台から5台に拡大。端末台数が広がることもあり、家族利用を推進したいと考えている。またParaviでの展開については現在準備中。こちらについては、サービス開始時期が確定次第、改めてご案内する。

[田中社長]WOWOW3チャンネル放送のネット同時配信サービス開始から1カ月が立ったが、WOWOWへの接触機会と接触時間が明らかに増加している手ごたえを感じている。TV放送の接触時間が、インターネットによるコンテンツ視聴に浸食されているというデータが各所から報告されている昨今、ライフスタイルの変化、コンテンツ視聴スタイルの変化の中でWOWOWとの接触機会を増やす役割を担う本サービスは重要なものだと捉えている。12月より本サービスが開始となるが、WOWOWの魅力的なサービスの一つとしてしっかりプロモーション活動を行っていきたいと考えている。

今後の番組編成について(大高常務)

男子テニス Nitto ATPファイナルズ
いよいよ今週末11月11日(日)より始まる男子テニス Nitto ATPファイナルズを11月18日(日)までWOWOWメンバーズオンデマンドにて生配信する。ランキング上位のナダル選手、デルポトロ選手は欠場となったが、繰り上がりでの出場が決定した錦織圭選手を含めた上位8選手のツアー最終戦に是非ともご注目頂きたい。今回は、初めての取り組みとして、 WOWOWの関連会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパンによる配信サービス 「Paravi」でも、 ATPファイナルズの全試合を生配信でお届けすることが決定。詳細については本日Paraviから発行のリリースをご確認頂きたい。

■パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」
現在シーズン3が好評放送中のパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」だが、昨年放送した本作品のシーズン2が国際エミー賞のドキュメンタリー部門に現在ノミネートされている。受賞発表は現地時間11月19日(月)、日本時間では20日(火)早朝。受賞なるかに、是非ご注目頂きたい。また11月22日(木)に第5回「WHO IAM」フォーラムを上智大学にて日経新聞社と共同開催する。上智大学では大学での授業や講演会などで番組とコラボレーションと過去行っており、今回も特別協力という形でイベントを一緒に行う形となった。シーズン3の先行上映をするほか、シーズン1で紹介した水泳金メダリストの男女2人、ダニエル・ディアス、エリー・コールが来日する。お手元に取材案内を配布したので、是非取材をご検討頂きたい。 

放送の同時配信について(田中社長) 

本日ご説明した放送のネット同時配信の取り組みについて補足したい。責任ある放送コンテンツをインターネットでも視聴頂ける環境にするという意味で、この取り組みが当社だけにとどまらない事案だと充分に認識している。それに関連し、10月に総務省の主導で設立された放送コンテンツ配信連絡協議会に当社も一員として参加し、利用状況や反響、権利処理の状況など、当社の先行事例を積極的に開示して各社と協議していきたいと考えている。昨日の民放連大会でも大久保会長が「インターネットと共存し、それを活用して成長、発展していくために、私たちが自ら変わることを恐れないようにしたい。そして放送と通信の融合に対し民放が足並みを揃えて取り組んで行きたい」と挨拶をされていたが、WOWOWも民放連の一員として、有料放送かつ全国放送で事業環境も規模も異なるが、この放送界全体の取り組みにフロントランナーとして寄与していきたいと考えている。

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