WOWOWのスポーツ中継制作に携わる社員やスタッフ向けに行なわれた、全5回の講義「WOWOWスポーツ塾」をベースとした書籍『準備せよ。スポーツ中継のフィロソフィー』が3月22日に文藝春秋より出版されることが決定いたしました。
WOWOW 代表取締役社長の田中晃は、日本テレビとスカパー!にて40年にわたり、箱根駅伝、世界陸上、プロ野球、Jリーグ、パラリンピック等、あらゆるスポーツ中継に携わり、その知見をWOWOWのスポーツ中継に役立てたいと、18年に「スポーツ塾」を企画し、自らの講義に加え、平昌冬季五輪でスキージャンプ競技の国際映像制作を担当した札幌テレビ放送の山本雅弘専務にもゲストとして登壇いただきました。2020年に東京オリンピック、パラリンピックを控える日本において、スポーツ中継をよりよいものにしていきたい、という願いを込めて、この度の書籍化に至りました。
本書では講義にて語られた、制作者としての責任、フィロソフィー、そして徹底的な準備の重要性が、豊富な実例とともに紹介されており、カメラのポジションやアングル、映像の切り替え、実況・解説のありかたで、スポーツ中継はまるで異なるものになっていく様子が紐解かれています。スポーツ中継に携わる人にとっては、中継をよりよいものにするために、何をするべきか考えさせられる1冊となり、スポーツ・ファンは本書を通じて、画面の向こうで制作者がどのようなことを考えているかを知り、スポーツ中継をより楽しめるようになるでしょう。
<本書内容>
はじめに~スポーツ中継との出会い「スポーツはドラマだよ」
第1回 「そこにフィロソフィーはあるか?」〜放送責任と制作者の役割〜
第2回 「ディレクターは神様なんだ」〜スポーツ中継の画作り〜
第3回 「そこに音があるんだから」〜平昌オリンピック国際映像制作の現場〜
第4回 「白いキャンパスに絵具を落とすように」〜スポーツ中継のコメンタリー作り〜
第5回 「俺たちのGOALは何だ?」~WOWOWのテニス中継とWHO I AMの挑戦~
おわりに~「スポーツ中継制作者」という人種
<本書データ>
タイトル:『準備せよ。 スポーツ中継のフィロソフィー』
著者:田中晃/ WOWOW スポーツ塾
出版社:文藝春秋
発売日:2019年3月22日
単行本:176ページ
定価 :本体 1,500円 + 税