1月15日(木)に定例記者会見を開催いたしました。概要は以下の通りです。
出席者:山本均社長執行役員、井原多美専務執行役員、口垣内徹執行役員、大瀧亮チーフプロデューサー、大原康明プロデューサー
1991年4月1日に開局したWOWOWは、今年開局35周年の節目を迎える。私は1990年に入社し、WOWOWの歴史と共に歩んできたが、現在WOWOWが置かれている環境は開局以来の中でも非常に厳しい状況となっている。
1月5日の仕事始めの際、社員には「この厳しい状況だからこそ、未来に向けて新たな挑戦に取り組んでいこう」と伝えた。具体的に2026年のWOWOWは、未来の稼ぐ力を担う2つのエンジンとして、新たな配信サービスと、NTTドコモとのコンテンツ分野における業務提携を本格的に始動させる。
配信サービスに関しては今後詳細を発表していくが、WOWOWの進化に新たな一章を刻む挑戦となる。そしてNTTドコモとのコンテンツ分野における業務提携においては、そのきっかけとなったWOWOW×Lemino連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」の放送・配信をはじめ、両社のシナジーを一層強化した協業を力強く推進していく。
開局35周年を迎えるWOWOWの新たな挑戦に、ご注目とご期待をいただければと思う。
当社は、昨年5月に発表した中期経営計画に掲げたとおり、「夢中で生きる大人」に向けてさまざまな事業を展開している。その中でも、昨年10月にグランドオープンした「WOWOW百貨店」は重点戦略として取り組んでおり、「人生を楽しむ大人のための百貨店」をストアコンセプトに掲げ、当社が放送・配信するコンテンツに連動した限定商品をはじめ、生活に彩りを添えるライフスタイルグッズを取りそろえている。
「WOWOW百貨店」のグランドオープンから約2カ月が過ぎ、売れ筋商品の傾向が見えてきた。
1つ目は、有名選手のサイン入りレア商品「メモラビリア」やフィギュアを筆頭としたコレクター心をくすぐるアイテムである。例えば、マイク・タイソンのサイン入りグローブや、アイアンマンのフィギュアなど、1点数万円から数十万円の高額商品がお客さまから好評をいただいており、手応えを感じている。
2つ目は番組連動の商品である。年末から、日本初となる映画「スター・ウォーズ」の11作品放送特集をお届けした反響が大きく、その余韻に浸ったまま百貨店を訪れて関連商品を購入するという、視聴から購買までの一連の動きが見られた。特にフィギュアやライトセーバーが人気を博している。
また、11月から4週連続でラグビー日本代表の熱戦をお届けしたが、その中でも1週目に開催された南アフリカ戦は、「ブライトンの奇跡」から10年という記念すべき試合だったこともあり、南アフリカのユニフォームが売れる現象も起きている。
3つ目はライフスタイル領域である。おせちや福袋といったシーズン商品を販売し、一部で完売商品が出るなど、お客さまからのニーズがあることを実感している。今後もお客さまに喜んでいただける商品の拡充に努めていきたい。
最後に、昨年11月および12月の加入状況について報告する。
新規加入のきっかけとなった番組として、11月は日本代表戦をお届けしたラグビーや、チャンピオンズリーグなどのサッカーに加え、オリジナルドラマ「ストロボ・エッジ Season1」などがあった。12月はサッカーに加えて、「WESSION FESTIVAL 2025」や「藤井フミヤ コンサートツアー」などの音楽番組があった。
一方で、LPGAの当社での放送・配信が昨シーズンをもって終了した影響もあり、11月と12月ともに解約件数が増加した。特に12月は、ゴールデンカムイで多くの加入をけん引した前年同月と比べて大型案件が少なく、新規加入が伸びなかったことから、正味加入件数は11月で約1万9,000件の純減、12月で約3万5,000件の純減となっている。
会員数の減少によって厳しい事業環境にはあるが、ECサービスをはじめとする多層サービスの推進により、当社の収益構造の早期転換を図って全力を尽くしていく。
山本社長)本日は、2名のプロデューサーからオリジナルドラマと映画を紹介する。2作品とも当社のフラッグシップコンテンツとして、全社を挙げて取り組んでいる大型作品となる。
まず、大原プロデューサーより、2月15日放送配信開始のオリジナルドラマ「北方謙三 水滸伝」について紹介する。
【WOWOW×Lemino連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」 2月15日(日)夜10時スタート】
大原プロデューサー)私自身、この「北方謙三 水滸伝」を制作するために映像業界を志した。本作をお届けできることを非常に楽しみにしている。
2024年9月にも定例会見でご説明したが、そこから撮影も終えて、現在は編集が進行している。本日は制作状況について報告したいと思う。
北方先生の原作「水滸伝」は、理不尽と戦い、未来を切り開こうとする者たちの生き様を描いている。この作品を通じて、閉塞感のある現代を生きる人々に光を当てたいとの思いから、今回の映像化に至った。
WOWOWがこれまでドラマで培ってきた制作力、コンテンツ力、そしてクオリティーの高さを、「水滸伝」を通じてより多くの方に認知いただき、WOWOWのプレゼンスを高めていくとともに、国内外を問わず映像マーケットにおいて存在感を高め、世の中に話題を生み出したいと考えている。
本作には、日本を代表する豪華俳優陣に集結いただいた。織田裕二、反町隆史、亀梨和也をはじめとする俳優陣の熱演をぜひご覧いただきたい。
主題歌は、本作のために書き下ろされたMISIAの新曲「夜を渡る鳥」に決定した。MISIAは、若松節朗監督と月9ドラマ「やまとなでしこ」以来、およそ26年ぶりのタッグとなる。叛乱に挑む漢(おとこ)たちをMISIAの歌声で包み込むような楽曲となっているため、主題歌にも注目いただければと思う。
撮影は2024年12月から始まり、2025年7月までの約8カ月にわたって全国各地で撮影を行なった。北は庄内、南は鳥取まで回り、長野の戸隠ではマイナス10度の雪山で撮影を実施している。その他、宇都宮の大谷石の採石場も寒く厳しい環境だったが、俳優陣も非常に気持ちを込めて演じており、スケール感が伝わる映像になったと感じている。
また、本作の舞台は北宋時代の中国となるため、撮影に当たっては中国で美術、装飾、衣装を制作して日本に輸入している。セットも一から造り、中には現地で制作して輸入した船も映像に反映されている。ぜひこれらの再現度合いにも注目いただけるとうれしい。
そして、北方先生に第1話をご覧いただいたところ、非常に喜んでいただいた。以前より北方先生からは「原作どおりでは意味がない。脚本家の仕事は筆を置いた時に終わっており、あとは制作陣のクリエイティブに期待している」と言われている。作中では織田裕二演じる宋江が世直しの書を記す場面があるが、このシーンについて「小説では描くことができない」というお褒めの言葉も頂いている。また、「映画ではなくドラマだからこそ、物語を重層的に丁寧に描くことができた」との感想も頂き、北方先生も全話の完成を楽しみにしてくださっているようだ。
本作においては、より多くの方に作品をお楽しみいただくための新しい取り組みとして、WOWOWとLeminoで共同制作することが発表された。2026年2月15日より「WOWOWプライム」で放送するとともに、WOWOWの動画配信サービス「WOWOWオンデマンド」だけでなく、NTTドコモが運営する映像配信サービス「Leminoプレミアム」でも同時に配信を行なう。両社のユーザー基盤を活用したプロモーションを展開し、多くの方に「北方謙三 水滸伝」の魅力をお届けすべく協業していく。
さらに、作品の世界観を広げていくためにグッズの製作にも取り組んだ。第1弾のラインナップの一つとして、本作に登場するキャラクターのキューピーにしたグッズを展開する。本作とキューピーがどこまでなじむのかという思いもあったが、いざグッズが完成すると「こんなにも相性が良いのか」という仕上がりになり、大変満足している。この他にも、さまざまなグッズが「WOWOW百貨店」にて発売する、ぜひコンプリートしてほしい。今後続々と登場するグッズにも注目いただければ幸いである。
宣伝もさらに盛り上がりを見せ、2月9日には豪華キャストが登壇する「ジャパンプレミア」を開催する予定である。第1話の世界最速上映も行なうため、ぜひ取材いただきたい。
「北方謙三 水滸伝」は2月15日夜10時から放送・配信を予定している。先日はプロデューサー陣と、音楽が付いていない状態での最終話の試写を行なったが、しばらく言葉が出ずにぼうぜんとするほど、心が揺さぶられ、エネルギーがほとばしる仕上がりになっている。ぜひ放送・配信を楽しみにお待ちいただければと思う。
山本社長)記者の皆さまには、既に「北方謙三 水滸伝」に関して取材や記事掲載を行なっていただいている。オンエアに向けて残り1カ月となったため、これからも本作をぜひ紹介いただければと思う。
続いて、大瀧プロデューサーより、3月13日公開となる映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』を紹介する。2024年1月に公開した映画1作目、そして同年10月からWOWOWで放送・配信した連続ドラマに続き、いよいよ映画2作目が公開となる。
【映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』 2026年3月13日(金)公開】
大瀧チーフプロデューサー)2024年から実写プロジェクトが始まった「ゴールデンカムイ」だが、いよいよ劇場版第2弾が3月13日に全国公開される。本日は前作の振り返りとともに、最新作の魅力を伝えたいと思う。
前作は、2024年1月に公開した映画版、そして同年10月から当社で放送・配信した続編の連続ドラマ版となる。映画版は観客動員200万人を超え、興行収入約30億円の大ヒットを達成し、当社の幹事映画史上最大のヒット作となった。
実写化不可能だといわれてきた難攻不落の原作だったため、映画化決定の解禁の際は不安や懸念の声が大多数を占めたが、公開後は「漫画実写化のお手本となる作品」といった大絶賛の声で埋め尽くされた。多種多様な要素が織り込まれた作品だが、スタッフおよびキャストの原作への飽くなきリスペクトと、妥協なき粘りの結集だと思っている。
そして、その勢いのまま放送・配信されたWOWOWでの連続ドラマ版も多くのお客さまにご加入いただき、クオリティーの高さや、各話ごとに掘り下げられるキャラクターそれぞれの物語が評価され、大ヒットとなった。
この勢いを絶やすことなく、3月13日に全国公開を迎えるのが、前作ドラマ版からの地続きの物語となる映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』である。制作陣としても、「ゴールデンカムイの映像化プロジェクトは、この網走監獄襲撃編を実写化するために始めたと言っても過言ではなく、完成品を早くお客さまに見ていただきたいほど自信作となっている。
昨日キャストおよびスタッフの初号試写を行ない、まさに大絶賛の声で埋め尽くされた。三つ巴の金塊争奪戦、ついに明らかとなる金塊の謎、決戦の地となる網走監獄での大アクション、そして各キャラクターの胸アツな物語が見どころで、観賞後の感動も前作を超えるものになっている。
撮影は1年前に行ない、北海道をはじめ全国を縦断しての大規模ロケや、都内での巨大セット撮影などを敢行した。特にメインのシチュエーションとなる網走監獄については、どのように映像で魅せるかが今回の最大の課題となったが、実際の網走刑務所や博物館網走監獄の協力を得て、実物と実景を全てスキャニングしたことで、美術部による巨大オープンセットや、VFXチームによる監獄全景の実写化が実現した。渾身のスケール感の中で躍動するキャラクターたちをぜひ楽しんでいただければと思う。
作品概要について、監督は前作ドラマ版も手掛けた片桐健滋、脚本は黒岩勉、音楽はやまだ豊と出羽良彰と、前作同様の強力な布陣がそろっている。そして、主題歌に関しては10-FEETに依頼し、主人公の杉元の感情に寄り添う熱い楽曲を描き下ろしていただいた。
製作委員会のメンバーも変更なく、当社が主幹事を務め、共同幹事に原作元の集英社、配給に東宝、制作プロダクションにCREDEUSとして、名実ともに邦画業界をけん引する各社とのリレーションが今回も実現している。
原作も前作公開時は2,500万部だったが、現在は累計発行部数3,000万部を突破している。また、並行して進んでいたアニメ版も今月から最終章が放送・配信されており、まさに機が熟したタイミングでの映画公開となる。
今後の宣伝については、もちろんキャストによるパブリシティーの大稼働もあるが、より大ヒットを目指すためには、まだ原作を知らない方、前作を見ていない方にどこまで広めてお届けするかが大事だと考えている。そのため、この年末年始からは主要な各配信プラットフォームでも前作の映画版とドラマ版を置いており、そこからライト層をつかむことができればと思っている。
春休みからゴールデンウイークの映画興行の中で、邦画の最大規模のヒットを目指せるように、これからさらに宣伝を盛り上げていく。本日はお手元にマスコミ試写の案内状を配布しているため、ぜひ皆さまにもご覧いただければと思う。
山本社長)映画とドラマを連動させた企画は、WOWOWならではの挑戦だと思う。3月13日の公開が迫っているため、ぜひ大瀧プロデューサーに取材いただければ幸いである。
【全豪オープンテニス】
まず、1月18日から全豪オープンテニスが開幕する。既に昨年9月にリリースを出しているが、当社での放送が35回目を迎える大会になる。これまでどおり全試合の放送・配信、全試合・全コートのライブ配信を実施するが、これに加えた新たな取り組みとして、日本人選手の予選での活躍の模様も1月12日から放送・配信でお届けしている。
本日には第1試合が行なわれ、坂本怜選手の本戦進出が決定した。坂本選手は小田凱人選手と同年齢で、2年前の全豪オープンジュニアで優勝したシングルスの選手である。いよいよ本戦出場となり、今大会への期待が高まっているため、ぜひ注目いただければと思う。
【ラグビー】
スポーツコンテンツでは、2026年から新設されるラグビー国際大会「ネーションズチャンピオンシップ」の放送・配信をWOWOWが行なっていく。7月および11月に北半球と南半球の強豪国が対戦する大会で、日本代表の参戦も決定しており、今年もWOWOWでは日本代表の7試合を放送・配信する。
WOWOWはラグビーに関して過去10年ほど取り組んでいる。新設された大会の模様をしっかりお届けしながら、これまで以上にラグビーに力を入れて盛り上げていきたいと思う。
【アワード】
今年もWOWOWでは、国際的なアワードであるグラミー賞およびアカデミー賞の授賞式をお届けする。
グラミー賞授賞式については、日本時間2月2日に独占生中継を行なう。
3月のアカデミー賞授賞式に関しては、昨年同様に配信でお届けする。昨年は翌日の配信となったが、今年はイベント当日の日本時間午後8時から、字幕版の配信を予定している。
ノミネーションは1月22日の夜に発表される。映画『国宝』など日本の作品がノミネートされれば、さらに盛り上がる形になる。WOWOWではノミネーション発表後の事前特番も含めて展開するため、アカデミー賞の映画特集と併せて楽しんでいただければと思う。
【映画検定】
キネマ旬報との協業で、「映画検定」を7年ぶりに復活させる。
これは、WOWOWの放送・配信のみでビジネスを展開するのではなく、新たな取り組みにも挑戦しようという流れの中で企画開発されたものである。WOWOWはこれまで多くの映画をお客さまに見ていただき、楽しんでいただいている。その蓄積した知識を発揮する場を、新しい体験として展開していきたいとの思いから、今回の協業に至った。
既にプレイガイドにて検定のチケットが販売されており、WOWOW加入者であれば2月5日まで割引価格でチケットを購入できる。ランキング形式で得点が出て、何度も受けることができるため、映画の知識に自信がある方にはぜひ挑戦していただきたい。
【オリジナルドラマ】
本日はWOWOWのフラッグシップタイトルである『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』と「北方謙三 水滸伝」の2作品を紹介したが、「水滸伝」と並走する形で、通常ラインナップにおいても「ながたんと青と -いちかの料理帖-2」が2月20日から放送・配信される。京都を舞台に、丁寧に作られたドラマとなる。
そして、東海テレビとの共同制作の第5弾として、「横浜ネイバーズ」のSeason2が3月から放送・配信される。既に1月10日から東海テレビでSeason1の放送がスタートしており、それを受ける形でWOWOWでの放送・配信となる。
【MISIA音楽特集】
また、「北方謙三 水滸伝」の展開に合わせて、MISIAの最新ライブも含めた音楽特集を2月から7カ月連続で取り上げる。こちらもぜひ注目してほしい。
本日は、フラッグシップコンテンツの「北方謙三 水滸伝」と『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』を紹介した。
とてつもない熱量と時間と費用がかかっており、両作品とも成功させたい。皆さまにはぜひご覧いただき盛り上げていただきたく思う。