株式会社WOWOW(本社:東京都港区、代表取締役社長 田中 晃、以下「WOWOW」)の劇場用映画レーベルWOWOW FILMSで『友罪』の製作が決定いたしました。本作は、主演に生田斗真と瑛太を迎え、瀬々敬久監督により、かつて世間を震撼させた事件を起こした元少年犯の"その後"を描き出します。
ジャーナリストの夢に破れて町工場で働き始める益田と、同じタイミングで工場勤務につく鈴木。鈴木は周囲との交流を避け、過去を語りたがらない影のある人物だが、同い年の二人は次第に打ち解け心を通わせていく。だが、あるきっかけと行動で、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑い始める――。
原作は、デビュー作で江戸川乱歩賞を受賞しミステリー界の若手旗手として注目され、2016年には吉川英治文学新人賞も受賞した作家・薬丸岳が2013年に発表した人気の同名小説です。
友を想い、互いに疑心や後悔と向き合い葛藤する難役に挑むのは、WOWOW FILMS『予告犯』『秘密 THE TOP SECRET』などに出演し、映画や舞台での活躍も目覚しい生田斗真と、『64-ロクヨン―前編/後編』『殿、利息でござる!』など話題作への出演が続いている瑛太。経験はもとより、実力派俳優としても名高い2人がスクリーンで勝負する"本気のぶつかり合い"も大きな見所となります。
監督は、『64-ロクヨン―前編/後編』で興行収入36億円突破の大ヒットも記憶に新しい瀬々敬久が務めます。本作は、2018年5月に公開予定です。
「WOWOW FILMS」は2007年に立ち上げた劇場用映画レーベルで、徹底して上質にこだわったエンターテインメント性の高い映画を企画・製作し、世界に送り出していきます。
WOWOWは、コーポレートメッセージ「見るほどに、新しい出会い。」のコンセプトの下、今後もオリジナルコンテンツの充実を図り、上質なエンターテインメントをお届けしていきます。
■監督および主演キャストのコメント
瀬々敬久監督
日々の生活の中で報道される事件は次々に更新され続けるのですが、忘れてはいけない事件というものがある気がします。今回はそこから派生する問題を様々な群像に託し、答えを探し続ける映画だと思っています。果たして、答えは出ないかも知れません。でも、そこに至ろうとする行為こそが大切な気がします。その中心に存在するのが生田斗真さんと瑛太さんです。二人のしなやかな心と肉体、そして果敢に挑戦する心が、この映画を生々しくも光り輝かせる原動力になってくれることと思っています。そして、私たちスタッフも、一緒に愛情と勇気をもって走っていく所存です。
生田斗真さん
映画「友罪」で益田純一を演じさせて頂く事になりました。薬丸岳さんの小説が好きで、この友罪も数年前に読んでいた作品です。一生をかけて背負うべき過去の傷を持ちながら、それでも必死に生きようとする益田という人物を通して、多くの方に様々な事を感じ、思案していただきたいと思っております。瀬々監督とは初めてご一緒させて頂きますが、監督の描く生々しい人間模様をしっかりと演じていければと思います。瑛太さんとは今回で3度目の共演になります。瑛太さんが放つ獣のような鋭さと、ふとはにかんだ時の柔らかさに愛を持って対峙し、切磋琢磨しながら素晴らしい作品作りに励みます。どうぞご期待下さい。映画館の椅子から立てなくなるような作品になる予定です。
瑛太さん
この時代にこのような題材を映画化する事にまだ惑う自分もいます。とても大変な役を引き受けてしまった。でも、瀬々監督、生田斗真、スタッフを信じて最後まで演じ切りたい。
原作者 薬丸岳さん
この作品を世に発表するとき、喜びよりも先に恐れを抱きました。世間の関心を集める題材ですが、同時にとてもデリケートで難しい問題を含む内容だったからです。ただ、たとえどんなにリスクがあったとしてもどうしても伝えたかったことでした。今、この作品にこめたメッセージを映画としてより多くのかたがたに訴えかけようとされる瀬々監督はじめスタッフの皆様とキャストの皆様の勇気と気概に、ただただ敬意の念を抱きます。スクリーンでこの作品と再会できる日を今から心待ちにしております。
■WOWOW FILMS『友罪』概要
出演:生田斗真、瑛太 ほか
監督:瀬々敬久 原作:薬丸岳「友罪」(集英社文庫刊)
製作幹事:WOWOW/ハピネット 配給:ギャガ
■ WOWOW FILMS近作
『散歩する侵略者』(2017年9月9日全国ロードショー)
出演:長澤まさみ、松田龍平、高杉真宙、恒松祐里、長谷川博己
監督:黒沢清 原作:前川知大「散歩する侵略者」
脚本:田中幸子 黒沢清
音楽:林祐介
製作:『散歩する侵略者』製作委員会 配給:松竹/日活