当社は、2023年3月より既存事業の強化や新規事業創出等を目的に、上場企業や国内外のベンチャー企業、ベンチャーファンド等を対象とした投資を開始いたします。
記
1.背景・概要
当社は2021年5月に策定した長期ビジョン「10年戦略」及び「中期経営計画(2021-2025年度)」に基づき、グループの中長期的な成長を実現するために「映像メディア業からコンテンツ・コミュニティ業」への変革を進めております。コンテンツ業界を取り巻く環境が大きく変化する中、この変革をさらに加速させるためには、内部のリソースだけではなく、外部の人材と技術の活用・取り込みを行なう必要があると判断し、今回の決断に至りました。
エンターテインメントの領域で動画配信関連ビジネスやファンコミュニティ事業等を手掛ける企業への出資や協業などを行なうことで、オープンイノベーションによる先端技術の導入やコンテンツの新規IP開発、新規事業領域でのビジネスモデルの構築などを目指します。
第一弾として、株式会社PLAY(以下「PLAY社」)の発行済株式の一部を既存株主から取得し、資本業務提携を行ないます。PLAY社は、2022年7月に実施したWOWOWオンデマンドのリニューアルをはじめ、国内大手の動画配信サービスを多く支援しています。動画配信特有のネットワークの課題や、オンプレミスに存在する顧客基盤との専用線との接続、スポーツや音楽、放送番組との連動に伴って発生するアクセス増に対応したインフラ、アプリケーションの提供だけでなく、UIの設計、テレビ向けを含むマルチデバイス対応などOTT動画配信サービスを実現・運営していくために必要な開発や運用をトータルサポートしています。
今回の資本業務提携により、PLAY社との協⼒体制が強化され、配信事業の開発スピードの向上と、その運営の効率化が実現されます。
なお、これらの投資に加え、収益力の基盤となる放送・配信設備等への投資も継続して行なうとともに、配当方針に準じ、株主の皆さまへの還元も行なってまいります。
2.主な投資対象等
(1)投資対象 |
・動画配信関連ビジネスを手掛ける企業 ・ファンコミュニティ事業を手掛ける企業 ・新規IP創出やXR(※1)、Web3(※2)関連サービスに取り組むデジタルエンタメ企業等 |
(2)投資地域 | 主に日本 |
(3)投資形態 | ・当社からの直接投資 ・戦略に応じてマジョリティ、マイノリティ出資の双方を検討 ・ベンチャー企業を対象としたファンドへの出資 |
※1 現実世界と仮想世界を融合することで、現実にはないものを知覚できる技術の総称
※2 暗号資産やNFT(非代替性トークン)などのトークンを基盤とし、ブロックチェーン(分散型台帳)上でユーザー自らデータの管理・活用を行ない新しい価値を創出する動き
3.PLAY社の概要
(1)所在地 | 東京都渋谷区南平台町16-28 |
(2)代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 黒田和道 |
(3)事業概要 | 動画ソリューション事業 |
(4)資本金 | 50百万円 |
(5)設立日 | 2010年3月 |
(6)大株主 | 日本テレビ放送網株式会社等 |
(7)URL | https://play.jp/ |
4.日程
株式取得日:2023年3月30日
5.今後の見通し
2023年3月期の業績予想に変更はございません。今後、重要な影響を与えると判明した場合には、速やかにお知らせいたします。
以上