弊社 代表取締役 社長執行役員 田中晃が1月5日に社内への年頭訓示を行ないました。
2024年 年頭訓示 要旨
元日早々に能登半島地震が発生し未だ被害の全容がわかっていません。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、未だ行方不明の方が一刻も早く救出されますようお祈り申し上げます。また、被災された方に心からお見舞い申し上げます。
◇WOWOW会員数について
昨年12月末時点で累計正味加入件数は2,478,594件、今年度の正味加入件数はマイナス80,958件となり、厳しい状況が続いていますが、良い兆しが出てきました。3Q(10-12月)だけでみると、2,980件の純増となりました。3Q(10-12月)としては2017年度以来の純増で前年同期比では68,441件の良化です。
結果、4-12月の累計正味累計加入件数でみると、前年同期比で45,018件の改善となりました。
◇4Qに向けて
コンテンツは充実しています。正味加入件数の下期純増達成と、グループ全体での事業計画達成に向けて一丸となって進みましょう。映画『ゴールデンカムイ』がいよいよ19日公開です。前例のない投資額です。韓国KQ Entertainmentとのビッグプロジェクトが始まりました。グループを挙げた今までにない取り組みがスタートしました。皆さんの多くは、エンターテインメントへの偏愛があって、エンターテインメントにかかわりたくてWOWOWグループに来ました。その愛情とこだわりがこれまでのWOWOWの会員ビジネスを支え、これからのWOWOWの成長のアセットでもあります。その愛情、偏愛のエネルギーを、「見る」ことはもちろんのこと、それ以外にも注いで、会員がもっと夢中になれる、「モノやコト」を沢山生み出してください。
◇中期経営計画について
2021年度以降、長期ビジョン「10年戦略」及び「中期経営計画(2021-2025年度)」に取り組みました。今年度は「会員ファースト」「独自性の追求」を掲げています。メディア・サービスの成長と会員を中心とした事業の拡張、この両面で収益を拡大し持続的な成長を目指しています。しかし競争環境の変化のスピードは想定を超え、コロナ禍が拍車をかけ、結果に繋がっていません。
メディア・サービスにおいては、ひたすらWOWOWオンデマンドの変革にエネルギーを費やしました。このWOWOWオンデマンドの連続的な変革は、当社の歴史の中でも特筆すべきものだと思っています。この変革がなければ当社の今の状況はもっと悲惨なものになっていたと思います。
しかし、それでも時代の変化に追いつけません。社会が見るWOWOWはBS放送局のままです。社内の技術的な仕組みも、業務フローも、放送ファーストから変わり切れていません。
さらに変わり切れていないことは、メディア・サービス以外への会員を中心とした事業の拡張です。幾つかの事例が生まれてきていますが、まだ、収益につながっていません。30年超の有料放送事業一本足からの脱却は並大抵のことでは出来ないことを痛感しています。しかし、メディア・サービス単体だけでは成長できないことには変わりありません。メディア・サービスだけの会社には戻らない、会員を中心とした事業の拡張をやり抜くという強い意志、そこにWOWOWの将来がかかっていると思っています。
◇前例のない闘いをする年
今年は前例のない闘いをすることを覚悟したいと思います。前例がないのですから、データの根拠はありません。施策が正しいかどうかわかりません。それでもWOWOWは、前例のない闘いをしなければ生き残れません。全員で一丸となって前例のないことに取り組み、勝ち切る年にする。年初にあたり、そのことを胸に刻みたいと思います。
(参考)
長期ビジョン「10年戦略」及び 「中期経営計画(2021-2025年度)」の策定について
https://corporate.wowow.co.jp/ir/management/plan/
以上